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2020年10月 9日 (金)

嬉しい変化

うちの教室は、真っ白な状態で来てくれた子達にとっては、初めから自分でじっくり考えて理解するという学び方が当たり前になるので、ちゃんと考えてという必要はほとんどないのですが(つまり、教えて覚えさせて…ということをさせなければ、自分で考えることが自然ということなのだろうと思いますが)、学年が上がってからだとか、よその教室や塾などを経てから来てくれたというような子達は、習って覚えて再現する、処理するということに慣れてしまっていることも珍しくないので、私とのレッスンに慣れてくれるまでは、何度も何度も「急がなくていいから考えて」とか、「速くしようと思わなくていいから」とか「適当に答えを書くんならしなくていいよ」とかを言う必要がある子もいます。

高学年や中学生になってから来てくれた場合は、その必要がない子は滅多にいませんし、そんな子達が変わるまでは、多分お互いに苦しい時間が続くのだろうと思います。
それでも、辞めずに続けてくれる子達は、気づけばいつの間にか考えるのが当たり前になっているとか、考えてきちんと理解しなければ気持ち悪いと感じるようになっているとかいう変化が見えてきます。

最近、全く考える気がなく、数学に対してやる気もなかった女子中学生が2人、それぞれに、いつの間にか別人みたいになったなぁと感じるようになり、とても嬉しく思っていましたが、別の小学生も、以前はちょっと難しいと感じると投げやりな感じになって、適当に答えを書いてやり過ごそうとしたり、時には泣き出したりしていたのですが、随分変わったなぁと思っていたところ、難しい問題をおうちで1時間以上考え続けられるようになったと伺って、本当に嬉しくなりました。

算数、数学に限ったことでなく、自分の頭でじっくり考えられることは生きていく上でも本当に大事なことなのだろうと思います。
そして、子どものうちは教科によっては主に覚えるしかないものも少なくありませんから、論理だてて考えるというような頭の使い方が練習できる教科のひとつが算数、数学なのではないかとも思います。
その貴重な教科まで、やり方を覚えて処理するだけという勉強をさせてしまうのは、本当に勿体ないことだと、私は思っています。

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