微笑ましい
恐らく大人でもそうなのだと思いますが、小さい子達は特に、初めて出あう物事が多い分、難しいと感じたり、できないのではと不安になったりすることも多いのだろうと思います。
その後は性格や好みの差などによって大きく違ってくるのだと思いますが、不安や不快な感情にどれだけ耐えられるかによって、すぐに諦めて投げ出してしまったりする子もいれば、それでもなんとか粘ろうとする子もいます。
もちろん、不安や不快を感じないものばかりしていられたらいいのかもしれませんが、簡単なもの、安心なものばかりしていては、恐らく成長もないわけで、大事なことは、すぐに正解が出せるかどうか、答えがわかるかどうかではなく、いかに粘り強く考えられるか、試行錯誤ができるかなのではないかと思います。
あまり耐性がない子の場合、泣き出してしまったり、初めから考えようとせず適当に答えを書いては大人の反応を見てきたりというようなことがあるのですが、泣き出す子の場合は成長に伴っていつの間にか泣かなくなるものの、考えようとしない子には働きかけが必要だと感じます。
そんな中、今日のレッスンのある子も、とても賢いものの、その子にとってちょっと難しいと感じたものは粘って考えようとすることはほとんどなく、もったいないなと思っていました。ただ、賢い子なので、話をすれば何か感じてくれるかもと思い、別の子の話を例に出して、粘り強く考えることが大事であること、今のうちからそれをしないと高学年になったら苦労が大きくなるかもしれないこと、でも、それは自分が選べることなので、今したくなければそれでもいいことなどを、その子にもわかるであろう言葉で話をしました。
すると、話が終わらないうちに、用意してあった少し難しそうなパズル問題を見て「これしたい!やる!」と言い出しました。
その言葉があまりに可愛らしくて思わず口に出してしまいそうでしたが、そこは堪えて、難しいものもあると思うので、するのであれば、全部できなくてもいいし、次までに必ずやってこなくてもいいから、しっかり考えてほしいということを伝えました。
何がきっかけで変わるかはみんな違うので、今回のことだけでその子が大きく変わることはないかもしれませんが、見守りながら、必要に応じて言葉をかけていこうと思います。
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