反応の違い
教室ではできるだけ言葉での説明はせず、子ども自身に気づいてもらえるように持っていくことを心がけているため、例えば筆算などでも、どこに何を書くとか、どういう手順でするとかいうようなテクニック的なことを教えるのではなく(それに関してはいずれ学校で習うわけですし)、できるだけ、何を計算しているのかをきちんと意識してもらえるようにしています。
今日のレッスンで、ある2年生さんに掛ける数が1桁の掛け算の筆算をしました。
掛け算の筆算も導入のときには、例えば、23を4段重ねにしたり、85を7段重ねにしたような足し算の筆算を何問か解いてもらった後で、足し算の筆算を掛け算の筆算で表すという流れで考えてもらうようにしています。
足し算の筆算は、たとえ5段重ねだろうと8段重ねだろうと、きちんと繰り上がりも書いて、1問もミスなく解いていたので、その後かけ算の筆算に移ったところ、初めのうちは大丈夫だったのが、途中から掛ける数と掛けられる数を足してしまったり、十の位は掛け算しないまま足してしまったり、次々とおかしくなり始め409×7という問題では、初めは63と2800の位のズレに気づかず、63と280と思ってしまってミスをし、もとの数より小さくなっているからそんなはずないよね?と言って様子を見ていたものの、次にはどう考えたか全くわからないような答えになってしまいました。
そこで、409を7段重ねにした足し算の筆算を書いて考えるようにいうと、まだ九九を覚えていないので多少時間はかかったものの、正しい答えが出せました。
理屈ではわかっていても、目に見える状態で409が7回書かれているものと、409×7とでは、小さい子達にとってはすんなり同じようにイメージすることは難しい場合もあるのだなということを改めて感じました。
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