それか…。
今日のレッスンで、小さい頃から来てくれている高学年さんが、出していた宿題の全てが中途半端な状態でやってきました。
わからなかったものはもちろん仕方ないのですが、どう見てもサボったとしか思えない状態のものが多く、なぜそんな状態なのか、もしかしたら体調を崩していたとか、学校の宿題がいつもより多かったとか、何か理由があるのであればお説教するのも変ですし、まずは本人に尋ねてみました。
決めつけてはいけないと思っていましたので、できるだけ普通の口調で、どうしてこの状態なのか何か理由があるのなら教えてほしいと伝えたのですが、ずっと黙ったまま何も言ってくれません。学年が上がっていることと、その子は算数があまり得意ではないことで、出した宿題をいい加減にしかしてくれないと、先に進むこともできず、学校に追いつかれてしまうことも気になり、これまでにも何度かそういう話をしているのですが、何も理由を言えないということは、正当な理由がないということなのだろうなと。
ただ、いよいよ学校が同じところまで進んでしまって、このままではおうちの方にも申し訳ないですし、状況のお知らせとご相談をさせてもらったところ、恐らく…という原因が判明しました。
それはiPad…。
ご両親がお仕事をされていて、その子はひとりっ子さんで、更には休校期間は外でお友達と遊ぶなども難しかったことで、iPadを使う時間が増えていったようです。そして、おうちの方は時間制限をしておられたようですが、お仕事に出ておられる間など、厳重に管理していたわけではないそうで、気づいたら触っていることが結構ありましたと。
それを聞いて、ああ、間違いなくそれだろうなと思いました。
スマートフォンやタブレットは、大人でさえ気づけば長い時間触っていたということも少なくないのではないかと思います。(私は家にいるときはちょっとだけと思ってあっという間にかなりの時間が経っていることがよくあります…。)それを、まだ小学生が、自分で管理して時間制限をするなんてことは、ほぼ無理だろうと思うのです。(それができる子であれば、持たせても学業に影響しないのではとさえ思います。)
今の時代、全く使わせないというのはなかなか難しいでしょうし、今後ますます学校にさえもパソコンやタブレットが導入されていくようですので、避けては通れませんが、だからこそ尚更、きちんとした管理をする必要があるのではないかと思います。
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