「当たり前」の思い込み
子ども達とレッスンをしていると、自分にとっての「当たり前」が当たり前ではないことがたくさんあることに日々気づかされているのですが、今日もまた思いがけない気付きをもらったことがありました。
私達にとっては、例えばmとcmとkmとmmの単位が混在していれば、km、m、cm、mmの順で書くというのは「当たり前」のことであるように、その他の単位でも大きな単位から順に書き並べるということは当たり前の約束事になっているのではないかと思います。
それは単位に限らず、数の位についても、100が3個、10が5個、1000が2個、1が8個というような順で書かれていても、その数は2358と大きな位から書くということが「当たり前」なので、その感覚があれば、単位についても大きな単位から書くものだというのは、自分が子どもの頃にも、誰かに念押しをされたわけではなく、なんとなくそうしていたような気がしないではありません。(忘れている可能性は否定できませんが、km、m、cmの順に書きなさいとか、その順でなければダメですとかいう指導をされた記憶がありません。)
今日のレッスンで、ある子がdL、mL、Lの順で答えを書き、嵩としては合っているものの、大きな入れ物から順に書くんだよと説明したのですが、長年この仕事をしていて、その説明をしたことがあったかどうか記憶になく、その子の間違いは私にとってかなり新鮮なものだったのです。
そして、同時に、そうか、これまで自分も含めてみんな、何となくそういうものだと理解していたのかもしれないなと気づかされました。
新しい気付きをもらうことで、そういうところに引っかかったり躓いたりする子がいるということを知れるので、それは本当にありがたいことです。そして、自分の「当たり前」は誰にとっても当たり前なのかどうか、これからも意識していきたいと思います。
| 固定リンク
コメント