笑っちゃいけないけど
今日のあるレッスンでのこと。
眠いのかなんなのか、どうも今ひとつ調子が出ていない様子の低学年さんが、鉛筆を落としました。
私の近ければ拾うのですが、その子の足元だったので、その子に拾ってもらうことにして待っていると、鉛筆を拾った後、なぜかおもむろにタイルカーペットの毛並みに沿って5センチばかり、がりっと鉛筆で線を書きました。
毛並みの谷の部分だったので、鉛筆の跡が目立つということはなかったのですが、普段そんなことは絶対しそうにない子のあまりに想定外の行動に私もびっくりしてしまい、咄嗟に「何してるの!?」とちょっと大きな声を出してしまいました。
すると、それまでなんだかのらりくらりと調子が出なかったその子がびくっとしたかと思うと、突然目に力が宿り、集中して問題に取り組み始めました。
まだ小さい子でもあり、普段は叱らなくてはいけないようなことをする子ではないこともあり、私に初めて怒られたと感じたであろうその子は、もしかすると自分でもなんでそんなことをしてしまったのかわからないのではないかと思いましたので、そんなことをしたらダメでしょと言った後はもう何も言わなかったのですが、まるでショック療法のようにスイッチが入った姿がおかしくて、思わず笑ってしまいました。
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