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2020年9月18日 (金)

段階を経ることの重要性

このところ何度か書いていますが、発達のペースがゆっくりなお子さんとレッスンをさせてもらうようになってから、目を見張るようなスピードで次々と理解できる数の範囲が広がっていっているのですが、学校でそろそろかけ算の学習をすることになるはずなので、今の様子なら、100までの数が何とか理解できれば、九九の範囲のかけ算も先にできるかもと思い、本来ならまだ20までの数のひき算などを一緒にする段階でしたが、前回の終わりにためしに100までの数の学習をしてみたところ、結構すんなりいけたので、今回は様子を見ながらかけ算をしてみることにしました。

すると、100までの数は私とは前回僅かな時間一緒にしただけにもかかわらず、10×〇のかけ算はすんなりクリアしてくれて、1×〇も問題なし。しかし、2×〇に進んだところ、その子は「2、4、6、8…」の数え方を知らないとのことで、ちょっと手間取り、5×〇に行こうとしたところ、前回までに5と5と5と3で18のように、20までの数は5がいくつ分と残りいくつという考え方で、きちんと答えられるようになっていたというのに、教具の5が4段を見て40と混同してしまうような状態になりました。

かけ算を先にしたのは、かけ算というのもがどういうものなのか、先に知っておいてもらえたらという思いがあったからなので、10や1のかけ算がすんなりできたことで、ひとまず目的は達成できました。

ただ、ほんの2か月ほど前には4や5も一目では把握できなかった子に、いきなり100までの数のたし算は、さすがに飛ばし過ぎなのだと思います。
もし年長さんであれば、個人差はありますが、5までの数の把握やそのたす、ひくをするだけで1~2ヶ月、10までの数になるとそれよりもう少し時間をかけて取り組んでもらった後に20までの数に進みますので、やはりそれぞれの段階がしっかり身についてから次に進むというのが、算数を楽しく感じられるためにもとても大事なのだと思います。

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