見えていなかったんだな
今日の年長さんとのレッスンでのこと。
2色の積み木をお手本に合わせて置く課題をしてもらったところ、目がうつろで、簡単なのではと思うのの、なぜか全く違うものを組み合わせ続けていました。
表情を見る限り眠そうだったので、立ち上がってもらってお水も飲んでもらったりしたのですが、なかなか目に力が宿りません。
そういえば、この子は積み木などの課題をするときに、あまり楽しそうではない気がするな、現時点ではちょっと苦手なのかもしれないなと思ったので、あれこれ声かけしたものの気づいてくれず、まだ全く違うことをし続けていました。
そんなにも難しいのか、それとも話を聞いていないのか、判断が付かず、6つのうち、どの3つを使うのかを選んだ上で再度促し、そこまですれば簡単だろうと思って見ていたのですが、それでもまだダメ。
大人である私から見ると、どの3つかまで決めてくれれば、それ以外に起きようがないよね??と思うほど簡単に思える問題だったので、これは嫌々やっているから気づかないのか、眠くて気付かないのか、そのどちらかなのだろうと思ってしまっていました。
結構時間を費やしたのに完成しなかったというのは嫌な記憶を残してしまうといけないと思い、ここまでしたらもうほとんど答えになってしまうんだけど…というところまで助け舟を出したところ、突然ハッとした表情でお手本を見つめ、それまで何度言っても気づいてくれなかったことに気づいたようで、ようやくきちんと置くことができました。
私が何より驚いたのは、そのハッとした表情でした。眠かったわけでも、やりたくなかったわけでもなく、本当に気づいていなかった、見えていなかったのだと、私が気づかされました。
子ども達にとっての簡単かどうかは大人の基準では測れないことはよくよく知っているつもりでしたが、まだまだ力不足だなと思い知らされた瞬間でもありました。
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