対等な関係
今日は体験レッスンのため出勤しました。
おうちの方主導でお子さんは乗り気ではなかったのかもしれませんが、高学年に差し掛かった男の子は、指示を無視したり、真剣に取り組もうとしなかったり、挙句はわざと反抗して、こちらを馬鹿にした行動をとりました。
おうちの方がいる状況でそこまでする子は滅多にいないので、ちょっと面食らいはしましたが、そこまでされてニコニコしているつもりはありませんし、そもそも、私は子ども達に尊敬してもらいたいという思いは持ち合わせていないものの、対人間という意味でお互いに尊重し合う関係でありたいと思っていますので、それが成立しない場合は一緒にレッスンさせてもらうことはできません。
当たり前といえば当たり前ですが、子どもが私のことを嫌いなのに楽しく学べるとは思えませんし、私のことを嫌っている子のことを好きになれるかどうかはやや自信がなく、好きになれない子に対しては一所懸命になれそうにないからでもあります。
というわけで、おうちの方の前でもありましたが、こちらを馬鹿にしてくる時点で私と一緒に学びたいと思っているとは思えませんでしたので、縁がないならそれでいいと、その子の目をじっと見つめて話をしました。
今自分がしたことは私を馬鹿にしている行動だと思うということ。馬鹿にしている相手と一緒に勉強なんてしたくないだろうということ。謝らなくていいけれど、もしも今自分がしたことが悪いことだったと思うのであれば、放り投げたものをきちんと元に戻すように、悪いことだと思わないのであればそのままにしていればいいということなど、マスクで口元が隠れているので表情は目だけしか見えない状態ではありましたが、真剣に思いを込めて伝えました。
すると、黙ったまま放り投げたものを拾い、元に戻しました。
その後の取り組み態度を見る限りでは、何か伝わったような気はしましたが、おうちの方もいる前であそこまでの態度を取ったことを思うと、無理に来てもらうことはないだろうと、可能な範囲でおうちの方にアドバイスをさせて頂いて、体験を終えました。
ご縁があるかどうかはわかりませんが、人に対してなめてかかるような態度を取ったことに対して、感情的に怒るのではなく、真剣に向き合う大人がいることを知って、その子の何かがよい方に変わればいいなと、そんなことを思ったりしました。
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