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2020年8月27日 (木)

たとえ後付けでも

ご家庭によっては私が教室でレッスンをさせて頂く以外に、塾や教材などで更に先取りの勉強をしておられるご家庭もあります。
子育てや教育方針などそれぞれのご家庭にお考えがあるのは当然ですし、教育法、学習法もどの子にも合う絶対正しい方法というものはありませんので、先取りしないでほしいと思ってはいても、子どもによっては先取りがいい結果につながることもあるのかもしれず、やんわりお伝えするぐらいしかできないことも少なくありません。

ただ、まだ低学年のお子さんは特に、先取りをするのに、解き方だけを知っている状態なのは本当に勿体ないと思うのです。
今日のレッスンでも、既に小数×整数の計算はできるらしい低学年さんに対して、例えば0.6を3回足すと1.8になるということを確認してもらった上で、0.6×3(0.6が3回)が1.8と気づいてもらう流れで問題に取り組んでもらったところ、「ああ、そうなんか~」という反応がありました。

賢い子だと、例えば単位換算などでも1㎞=1000mと教えてもらえば、長さをイメージすることなく、2㎞なら2000m、15㎞なら15000mというように、機械的にばばっと解いてしまうことができるので、見方によってはほぼ全く自分の頭を使っていない状態でどんどん問題を解いてしまうようなことも起こります。

最初の1つを教えてしまえば機械的に処理できる能力のある子は、どんどん先に進んでいきますので、「よくできる子」と思われがちですが(そして、もちろん、賢い頭を持っているからどんどん進めるというのは事実でもありますので)、実は意味を理解していないまま先に先に進んでいる可能性も十分考えられるのです。
そして、それは本当に勿体ないことだと思います。

どんどん先に進んでしまった子でも、後付けでも構いませんので、どういう問題を解いているのか、どうしてそう考えればいいのかを理解する機会をできるだけ設けてあげてほしいと思います。

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