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2020年8月 6日 (木)

長さの学習で

算数が苦手な子の多くは、時計や長さ、重さなど、目盛りが関わってくるようなもの全般に苦労することが少なくないように思います。
もちろん、算数が苦手な子の多くは数量感覚が身に付きづらかったりするので、目盛りも1つずつ数えようとすることが多く、その場合、目盛りが細かいと数え間違いをしたり、数える数が多くなるとやはり間違えたりしてしまうということが、苦手につながっているのだとは思うのですが、それとは別に、目盛りが細かいことも、より難しさを感じさせる原因なのではないかという気もしています。

以前、ある先生が書いておられたのを見て、目からうろこが落ちたことがあるのですが、例えば、同じ問題でも大きな文字で余白たっぷりに書かれている場合と、小さな文字でぎゅっと詰めて書かれている場合だと、前者の方が簡単に思えると。そして、確かにそういう面はあるように思います。
小さな文字だと読むこと自体にも多少集中力などを必要としますが、大きな文字であれば読むことのハードルは下がります。時計でも、腕時計のような小さな文字盤を読むのは大変でも、大きな掛け時計などの目盛りは読みやすいはずです。

時計などは図の文字盤を大きくして見せることは可能ですが、長さの場合、目盛りを拡大してしまうと長さが変わってしまうので、これまでいいアイデアが浮かばずに来ていましたが、長さの学習で苦戦している子に、試しに定規を拡大コピーして、本物の定規と一緒に見せて、拡大した方でどの場所がどんな長さかしっかり理解できた後で本物の定規に戻すという方法を取ってみることにしました。
すると、本物の定規だけでやっていたときより少し反応がよくなり、少し理解が進んだような印象を受けました。

まだ1回だけなので、次回も様子を見るつもりですが、それで効果があれば、長さが苦手な子の導入段階ではそういう方法も使えるかなと思ったりしています。(ただ、小さい子達はまだ抽象思考ができなかったり、置き換えて考えることができなかったりする場合もあるので、拡大コピーした定規と本物の定規が結び付けられるかどうかがひとつのポイントになるとは思っていますが。)

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