子どもの考えを聞く
レッスンをしていると時々、子どもが絶対何か勘違いしていると思うような反応を返すことがあります。
単なる勘違いという場合もありますが、本来なら全く難しくないはずの問題を何かやたらと難しく勘違いしてしまったりして、私としてもどう考えてそんな答えが出たのか全く予想がつかないことがあるのです。
先日は1歩歩くごとに3粒という表現に対して、2歩で6粒になるわけでも4粒になるわけでもなく、でも、その子なりに何かすごく考えて2歩で何粒、3歩で何粒…と絵を描いて考えていました。
描いているのを見ても、どう勘違いしたのか思いつかず、小さい子だと説明もうまくできないこともありますので、結局その子がどう考えたのかよく理解できないままに、問題の意味を理解させることしかできませんでした。
また、今日のレッスンでは、同じ入れものに同じ高さまで水が入っており、それに入れるビー玉の数が異なる場合、どの水面の高さが一番高くなるかという問題に対して、算数がよくできる子が、なぜか数が一番多いものでも一番少ないものでもないものを選び、理由を尋ねたところ、どうしてなのか、一番数が多いものを指して「これは絶対に違うし」という説明から始まりました。
あれこれ聞いてみたものの、どうしてその考えになったのかは、私には理解しきれず、小さな入れものに水を入れ、ビー玉を用意してその子の前に出したところ、1つ入れ、2つ目を入れたところで「あ、これ」と最も数が多いものが一番水面が高くなると答えてくれました。
何か勘違いしていたのは間違いないのですが、気付いてあげられず申し訳なかったと思っています。
子どもが何か考えて出した答えが大人の予想とは全く異なる場合、咄嗟に間違っていると否定してしまったりすることもあるかもしれません。
でも、その子が一所懸命考えていたようであれば、何をどう考えていたのか聞いてあげてほしいと思います。せっかく一所懸命考えたのに、ただ否定されたら、考えるのが嫌になってしまう子もいるかもしれませんので。
それにしても、本当に何年やっても子ども達の反応はまだまだ予想外のことがたくさんで、私ももっともっとがんばらないとなぁと思います。
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