« 19の次は100 | トップページ | その子のせいじゃないんだけど…。 »

2020年7月 1日 (水)

7月スタート

今日の最初は年長さんのレッスンでした。
よその教室に通っておられた時期があるお子さんで、来てくれるまでにもう100までの数の学習をしたりもしていたようなのですが、恐らく賢くて、指先も器用に使えており、形などの感覚も十分ある一方で、数の問題になるとどうもテンションが下がっているような印象を持っていました。

おうちの方も20までの数のおさらいからで構わないと言ってくださっていたので、そうさせてもらってはいるのですが、他の課題の出来と比べるとどうもアンバランスな印象はぬぐえません。
すると、以前に通っていた教室では、ほとんど教具を使うこともなくどんどん進んでいたとのこと。数に対して少し拒否反応を示しているように感じておられると伺って、びっくりしました。

ああ、またかという気分といいますか、小さいうちは成長段階、理解の段階があるのだから、まずは3まで、次は5まで、その次に10までをしっかり把握できるようになってから20までに進むというような段階をきちんと経ないと、ほとんどの場合、上に積み上げてもボロボロ崩れていくだけです。むしろ、3まで、5までがはっきり把握できない状態で数を増やしていくと、恐らく子どもにとって楽しさは一切感じられないだろうと思うのです。

実感できないよくわからないものをずっとさせられるというのは、大人でも気持ち悪いことのはずです。それを、まだこれから色んなことを吸収して賢くなっていく子達が強いられれば、勉強は楽しくない、やりたくないと思ってしまっても無理はありません。

先取りするのであれば、きちんと子どもが理解しているかどうかを重視すべきで、わかっていないのにカリキュラムだからと進めていくのは意味がありません。それどころか、場合によっては悪影響にすらなります。

今日のレッスンの子は、多くのことがよくできる子なので私も気づかなかったのは申し訳なかったなと思いますが、一度10までのおさらいからさせてもらった方が楽しさを感じられるようになるかもしれないなと思ったりしています。

|

« 19の次は100 | トップページ | その子のせいじゃないんだけど…。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 19の次は100 | トップページ | その子のせいじゃないんだけど…。 »