印象深いシーン
今週のあるレッスンで、小さい子が机に伏せるような恰好をして問題を考えていました。先日は私もうっかり邪魔をしそうになったのですが、その子が目をつぶったりしてじっとしているときは考えている可能性が高いと気づいたので、しばらく黙って見守っていたのですが、その姿を見たおうちの方がちゃんと考えるよう声をかけてしまいました。
その瞬間、ばっと立ち上がったかと思うと、おうちの方のところに走っていき「もう!考えてたのに!!考えてたのに!!」と泣かんばかりの勢いで抗議したのです。その子にとっては不幸な出来事だったわけですが、その姿を見て、なんだか嬉しくなりました。
私自身、教室を始めるまでは気づいていなかった、小さい子達が考えるのには大人の予想より遥かに時間がかかるということをご存知ない方は大勢いらっしゃるのではないかと思います。そして、わかっていないのではないかと親切心から助け舟を出したり、ぼーっとしているのではないかと思って声掛けをしたりしてしまう大人はきっととてもたくさんいるのではないかと。
それに対して、子どもが抗議すれば、大人も気づくことができるわけですが、抗議せずに大人しくしている子の場合、何度も何度も考えることを遮られるうち、だんだん考えなくなっていくわけです。
ですので、猛抗議をしているその子に「えらかったね。これからももし考えてるのに邪魔されたら怒ってね。」と伝えました。
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