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2020年7月31日 (金)

7月最終日

今年が始まって既に7か月、新年度が始まってからも4か月が過ぎてしまいました。
ただ、そのうちおよそ3か月は子ども達は休校。気持ちの休まらないまま新年度がスタートし、5月に一旦沈静化したかに見えたものの、ここに来て感染が急拡大していますね…。
この様子だと真夏になれば感染が抑制されるということもなさそうですし、夏休み明けが心配になります…。

子ども達にとっても本来ならたくさん楽しいことがある、色々な経験ができる夏休みが、かなり短くなった上に、プールや海なども制限され、旅行などに行くにも色々と気を遣わねばならず、本当に気の毒に思います。
ある意味では一生に一度経験することがあるかどうかの1年になるのかもしれませんが、教室の子ども達もご家族も皆さんも感染することなく過ごせますようにと祈る気持ちです。

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2020年7月30日 (木)

変な天気

今日はお昼過ぎまでとてもいいお天気だったので、出勤前に洗濯物を外に干して出ようとしたのですが、出勤前に空がかなり曇ってきていて、雨雲レーダーを確認するとひと雨来るかもという感じだったもので、取り込んで出勤しました。

すると、予感は的中し、出勤してしばらくすると雨がぽつぽつ落ち始め、この時間のレッスンの子は学童から歩いてくるはずだけど、大丈夫かなと思っていたところ、全く大丈夫じゃなく、正に土砂降りのタイミングに傘もなく、歩いて教室に向かっていたようで、ドアを開けて「せんせ~」とか細い声を出したその子は見事にずぶ濡れ。
風邪を引く気温ではないのが不幸中の幸いではありましたが、タオルを渡し、こういうときのために念のため買い置きしてある着替えのハーフパンツに着替えてもらい、どうにかレッスンを始めました。

お蔭で、最近のゲリラ豪雨的な天候を考えると、もう少しサイズを広く買い置きしておかないといけないなと気づかせてもらえましたが、その子にも、最近の天気を考えると、出かけるときにはお天気の日でも折り畳みの傘を持っている方がいいかもと伝えました。
小さい子だと折り畳みの傘はうまく使えない子もいるかもしれませんので、100均などの手軽な雨合羽などをカバンに入れて、お子さんにも伝えておくといいかもしれませんね。

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2020年7月29日 (水)

なんだか嬉しくなるな

少し前から一緒にレッスンをさせてもらっている年長さんは、少しはここでのレッスンにも慣れてきてくれたのか、楽しそうな表情を見せてくれることが増えてきました。
今日のレッスンでは、▢+5=12とか、7+▢=14というような問題もしてもらったのですが、こちらが説明しなくてもきちんと思い浮かべながら考えている様子で、7+▢=14の問題を考えているときに「えっと、3個と4個だから…」というのが聞こえました。

その言葉は正に頭の中に教具が思い浮んでいて、7を10にするにはあと3個、その上に4個あれば14になるとイメージしたのだろうと思います。

また、15−▢=8や▢ー6=9というような問題も、何も言わなくても何かを思いうかべて考えているのがひしひしと伝わってきた後、前に▢がある問題に対して、私は一切何も言っていないのに、「これはここ(引く数)とここ(答え)を足したらいいんだね」と言って、こちらが驚かされました。

少し前はちょっと難しそうな問題が出てくると身構えたり、悲しい顔で「賢くなる?」と尋ねてきたりしていたのですが、このところ、それがかなり和らいできたように思います。
この調子で持っている力をどんどん発揮していってくれるといいなぁ。

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2020年7月28日 (火)

ちゃんと前進してるんだな

よその教室でその子の理解のペースを無視して先に先に進められたことで、まだ幼児なのに算数がキライになりかけていた子と一緒にレッスンをさせてもらうようになって8か月ほどになるのですが、まだ小さい子なので、まずはアレルギーを払拭せねばと、とにかくその子の理解のペースに合わせて最初からおさらいをしてきました。

どの子にも得意と苦手、好き嫌いはあると思いますが、その子が来てくれたときに既に持っていた数に対しての拒否反応は幸いほどなく消えて、今はもう20までの数の学習に辿り着きました。
もちろん、習ったというだけなら、以前の教室でもその辺りまでやっていたようですが、うちに来てくれたときにはまだ5までの数の認知がきちんとできるかどうかというぐらいでしたので、恐らく全くちんぷんかんぷんな状態だったのだろうと思います。
ですが、今は10を超えた数でも随分スムーズに考えてくれるようになり、教具をイメージしてくれるようにもなってきました。
今の段階でここまでリカバリーできたのであれば、この先はちょっと安心してレッスンができそうに思います。

まだ立てない子どもを歩かせようとする大人はそうそういないだろうと思うのですが、なぜか学習に関してはその子の成長度合いを無視して先に進めようとする大人がいるようです。そんな大人から大切なお子さんを守れるのはその子のご家族しかいないのかもしれませんので、小さいうちからお勉強をさせる場合は、くれぐれも気を付けてあげてほしいと思います。

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2020年7月27日 (月)

オフ

今日は更新お休みします。

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2020年7月26日 (日)

とうとう…。

県内、市内でもじわじわ感染者数が増えてきていましたが、とうとう、かなり近くまで迫ってきたなと…。
今日、教室の同区内の小学校と中学校で、親御さんからの感染らしいものの、小学生、中学生の感染者の報告がありました。

小学校に関しては幸い夏休みに入っていますので、子ども達の間で広がる心配はとりあえずないかと思いますし、授業などにも影響が出ずに済んでよかったと思いますが、中学校はまだ授業をしているので、何らかの影響はあるのでしょうね…。

夏休みに入り、旅行に来られる方、行かれる方も増えるでしょうから、今後当分減ることはないのだろうと思うだけに、心配です…。
私自身もより一層体調の変化に気をつけながら、あやしいと思えばお休みさせて頂くつもりですので、よろしくご理解のほどお願いいたします。

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2020年7月25日 (土)

3日目

今日は連休のせいか、通常のレッスンの方はお休みの方が多かったのですが、連休を利用して3日連続で来てくれた子とのレッスンでは、今日もまた成長を見られました。
成長が少しゆっくりであるらしいその子は、学校の授業では恐らく授業内容を理解しきれずに進んでいかれたり、楽しいと感じられることはほとんどないのかもしれませんが、今日のレッスンで10までの数やその足し算や引き算をしたところ、目に見えるぐらいぐんぐんと変化しているのが感じられました。

途中は楽し過ぎて、椅子から立ち上がってちょっとぴょんぴょんするぐらいの勢いで数を答えてくれたり、笑顔もたくさん見られました。
ペースはゆっくりであるものの、教具を見せて何度かやり取りをしただけで、その子自身が考え方を口に出して説明しながら考えてくれたりもして、こちらが驚かされるほどでした。

これまでにも学校やご家庭で先生やおうちの方達が一所懸命働きかけてこられたであろうことが、きっとちゃんとその子の中に蓄積されているんだろうなと思います。
ただ、それがまだそれぞれ点在している状態で、何かのきっかけで線が繋がれば、もしかするとできることが一気に増えるかもしれないなと、今日の姿を見ながら思っていました。

それと同時に、少なくとも今の日本では、ある年の4月2日から翌年の4月1日生まれまでの子が同じ学年で、みんな4月に入学、進級というシステムになっていますが、例えば、成長のスピードがゆっくりの子は入学時期を1、2年遅らせられたり、能力的に飛びぬけている子は飛び級させられたりするようになればいいのになと思ったりもしました。

どこかの国では、もっと細かく、科目ごとにレベル選択をできるような仕組みを持つ国もあるようですが、得意なことはどんどん先に進めて、苦手なことはゆっくりとやり、義務教育終了までに習得しなければならない最低ラインは定めておくというような仕組みがあれば、もっと学ぶことが楽しく感じられる子が増えるのかもしれないのになと思ったりもします。

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2020年7月24日 (金)

子どもってすごいな

お困りごとがあってご縁を頂いた低学年の女の子と、この連休3日連続でレッスンをさせてもらうことになりました。
その子なりに一所懸命がんばってくれているのは伝わってくるものの、これまで苦戦した記憶などもあるのか、見た目が難しそうだと尻込みをしたり、できないと言ったりすることがあります。
イヤだ、嫌いだという感情を強めてしまうといけないので、がんばれそうなハードルはどのぐらいの高さなのか注意深く見なければなりませんが、昨日はかなり苦戦した点つなぎは、やりたくないなという気持ちが出ていたようで、今日のレッスンでやってもらおうとしたものの、明らかに抵抗を示していました。

ただ、点つなぎはできるようになってもらわないと、計算などをいくら頑張ってもなかなか成果が出ない可能性が高いので、励ましつつなんとか取り組んでもらっていました。ただ、初めのうちは、どうしてその点からなのだろう?なぜその線がその位置に思えるんだろう?と見ていて不思議になるほどだったのですが、お手本の点を1つ押さえて、「これはどこ?」と尋ね、正しく押さえられたら「そう!」というようなやりとりを繰り返しつつ、なんとか1つ描き上げてもらった後、もうひとつ描いてもらったところ、やはりまだかなり抵抗を示したものの、何本か線を描くうち、何かがつながったようで、後半は私の声掛けも必要なくなり、消しゴムさえ使うことなく、最後まで描き上げてくれました。

数の学習をしていても、明らかに昨日よりできることが増えており、たった1日、それも1時間のレッスンなのに、こんなに早く変化が見え始めるのだなと、また感動してしまいました。
これは無理なんじゃ?というような思い込みを極力せずに、子どもの力を信じることも大事なことだと思っています。
明日は更に変化が見られるかもと、楽しみです。

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2020年7月23日 (木)

世の中は4連休の方も多いようですが

うちの教室は23,24,25日は全てレッスンがあるので、今日はいつもの木曜より早くから出勤していました。
年間予定を組むときによく考えていませんでしたが、本当なら明日はオリンピックの開会式だったのですね。
しかし、首都圏だけでなく、大阪もここにきて一気に感染者数が増え、それに伴って県内でも感染者数がじわじわ増えてきていますね。

市内では中学校や私立学校、認可外保育園などでの感染報告もあり、子どもに近いところでの感染報告はやはり不安になります。
それでもGoToトラベルキャンペーンはスタートし、この連休にご旅行などをされる方もおられるでしょうから、色々気がかりです…。

ただ、今日は学校がお休みだったからか、子ども達は概ねみんな好調で、ホッとしました。
明日からはまた天気が崩れるような予報ですが、みんな元気にレッスンに来てくれるといいなと思います。

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2020年7月22日 (水)

変化の兆しならいいな

多分結構算数のセンスがありそうな年長さんは、うちに来てくれるまでに、恐らくその子のペースよりカリキュラム通りに進むことを優先されたのかもなという感じで、計算に対してちょっと身構えてしまうようになっていて、まだ年長さんなのに、それは早いうちに何とか払拭してほしいと、どの辺りでその子が抵抗を感じるようになるのか、答えは出せているところも念のため遡っておさらいをしてみました。

その成果なのかはわかりませんが、それをする前にはかなり抵抗を示していた20までの引き算を、今日改めてしてみてもらったところ、楽しそうとは言えないまでも、辛そうな表情は見せなくなり、短時間ではあったものの、ぐっと入り込んで考えている表情も見せてくれました。

また、ある低学年さんは算数で苦戦しているところがあり、やはりおさらいからし始めて、最近は学校でしていることに随分近づいてきたのですが、タイルの図を見て全体の数を把握するスピードが速くなっていたり、繰り下がりのある100までの引き算もかなり正確に、以前に比べるとスピードも随分速くなったように感じました。

その子はまだ苦手なところがところどころあるのですが、少なくとも、繰り下がりのある引き算については、その子の中で何か消化できたのかもしれないなと思います。

この子達の姿が変化の兆しならいいなと思いながら見ていました。

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2020年7月21日 (火)

どうしたんだ?

子ども達は長期の休校の後、日々マスクをつけ、学校では大きな声でしゃべったらダメとか、給食は黙って前を向いてとか、きっとたくさんのストレスがかかっているのだろうなと思いますので、レッスンをしていても、どうも調子が今一つだなという子も少なくないのですが、今日のレッスンではなぜかある子達がやたらとテンションが高く、いつになくあれこれ、学習内容とは全く関係ないおしゃべりをしようとしてきました。
片方の子は普段関係ないことをあれこれしゃべる子ではありませんし、もう片方の子はどちらかというと私を怖がっているようなところもあって、そんなに気軽に話しかけてくる感じでもなかったというのに、途中何度かたしなめても、程なくまたしゃべり始める感じで、一体どうしたんだ?という状態でした。

学校で走り回ったり、おしゃべりすることがままならず、その反動なのかもしれません。そう思うと、本当に可哀想ですね…。もちろん、新型コロナのせいなので、誰かのせいではないのですが、これまでの経過を見る限りでは、小学生はとりあえず持病などがある子でなければ、基本的に大丈夫そうにも思えるだけに、その辺りも早く何か判断できるようになればいいのになと思います。

神戸の小学校の子達は夏休み目前。かといって、思う存分遊びまわれるわけでもなく、短い夏休みにもしっかり宿題が出るのでしょうし、子ども達の心も心配になりますね…。

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2020年7月20日 (月)

ややこしすぎて…。

新型コロナの流行による長期休校の影響で、学校の年間予定が大きく狂い、しかし、その調整は各自治体ごとに決められ、更には細かい部分は学校ごとに決められたりもするようで、物覚えが悪くなる一方の私には全体を把握するのがほぼ無理になっています…。

ちょっと独特な教室ということもあって、近くのお子さんだけでなく、少し離れたところからも来てくれているので、複数の自治体の幼稚園、小学校、中学校、更には私立校の子もいて、それぞれ少しずつ夏休みのスタートがずれていたり、期末考査の時期がずれていたりと、予定を何度見てもすぐごちゃごちゃになる有様…。

中学校の期末考査のタイミングも本当にバラバラで、確認し忘れていて、試験範囲より先のことをやった後に、来週期末試験が…というような報告を受けたりもし…。
というわけで、今日は振替で出勤していました。

更には今週の23日、24日は祝日ですがレッスンがあるので、そこにも振替や変更があり、予定を間違えないかドキドキしています。
こまめに予定を確認しながら、皆さまにご迷惑をおかけしないよう気を付けますので、今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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2020年7月19日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2020年7月18日 (土)

子どもの考えを聞く

レッスンをしていると時々、子どもが絶対何か勘違いしていると思うような反応を返すことがあります。
単なる勘違いという場合もありますが、本来なら全く難しくないはずの問題を何かやたらと難しく勘違いしてしまったりして、私としてもどう考えてそんな答えが出たのか全く予想がつかないことがあるのです。

先日は1歩歩くごとに3粒という表現に対して、2歩で6粒になるわけでも4粒になるわけでもなく、でも、その子なりに何かすごく考えて2歩で何粒、3歩で何粒…と絵を描いて考えていました。
描いているのを見ても、どう勘違いしたのか思いつかず、小さい子だと説明もうまくできないこともありますので、結局その子がどう考えたのかよく理解できないままに、問題の意味を理解させることしかできませんでした。

また、今日のレッスンでは、同じ入れものに同じ高さまで水が入っており、それに入れるビー玉の数が異なる場合、どの水面の高さが一番高くなるかという問題に対して、算数がよくできる子が、なぜか数が一番多いものでも一番少ないものでもないものを選び、理由を尋ねたところ、どうしてなのか、一番数が多いものを指して「これは絶対に違うし」という説明から始まりました。
あれこれ聞いてみたものの、どうしてその考えになったのかは、私には理解しきれず、小さな入れものに水を入れ、ビー玉を用意してその子の前に出したところ、1つ入れ、2つ目を入れたところで「あ、これ」と最も数が多いものが一番水面が高くなると答えてくれました。
何か勘違いしていたのは間違いないのですが、気付いてあげられず申し訳なかったと思っています。

子どもが何か考えて出した答えが大人の予想とは全く異なる場合、咄嗟に間違っていると否定してしまったりすることもあるかもしれません。
でも、その子が一所懸命考えていたようであれば、何をどう考えていたのか聞いてあげてほしいと思います。せっかく一所懸命考えたのに、ただ否定されたら、考えるのが嫌になってしまう子もいるかもしれませんので。

それにしても、本当に何年やっても子ども達の反応はまだまだ予想外のことがたくさんで、私ももっともっとがんばらないとなぁと思います。

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2020年7月17日 (金)

難しかったのか?

子ども達とレッスンをしているとき、算数がよくできる子が時々妙に反応が緩かったり、解くのがスローだったりすることがあり、普段のその子の能力からするとこれは十分できるはずというものであれば、どうしたのかな?眠いのかな?疲れているのかな??とあれこれ思いを巡らせ、声をかけたりするのですが、眠くもない、疲れてもいないというのに、どうも調子が上がらないという状態がしばらく続くことがあります。

たまたまその日はとか、何かおかしなスイッチが入っていたとかいうことも多いですが、それとは別に、気を付けなくてはいけないなと思うのが、普段のその子の様子や私の予想からすると余裕でできるはずと思うものでも、実はちょっと難しかったとか、気乗りしない問題だったとかいうことがあるようだということです。

先日は、とてもよくできる子が何かおかしいなと思ったら、時計がとても嫌らしいとお母さまから伺ってびっくり!ということがあったのですが、今日のレッスンでも、普段かなりよくできる子なのに、やたらとスローだなぁ、疲れがたまってきているのかな?マスクのせいかな?とあれこれ考えていたのですが、学習内容が変わった途端、別人のように(というか、普段のその子に戻ったのですが)スラスラ解き始め、目にも力が宿りました。

そうか、数に関する学習でも、その子が簡単だと感じるものとそうではないものがあるんだな…とまた新たな気付きをもらいました。
もっともっと予想の精度を上げられるようがんばらなくては…。

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2020年7月16日 (木)

夏休みのレッスンについてのお知らせをメールさせて頂きました。

うっかりしていて、神戸市の小学校も夏休みのスタートは27日からだと思い込んでいまして、そもそも祝日も土日も授業がないのですから、27日からお休みであればつまり23日からお休みということだと分かりそうなものなのに、今日のレッスンの子が、給食があと2回というのを聞いて、え?なんで??と気づきました。

そのため、レターを作ってお配りする、もしくはお送りするのでは遅くなってしまいそうでしたので、本日保護者の皆さまにメールにてご案内をさせて頂きました。(届いていない場合はお知らせください。)

今年度は夏休みが極めてイレギュラーになり、期間も地域や学校によってもばらついているため、7月後半から8月の例年であれば夏休み期間につきましても、原則、通常の授業の曜日、お時間でお願いしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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2020年7月15日 (水)

もどかしい

子ども達とレッスンをしていると、時々、私の声が全く耳に入っていないような状態になる子がいます。
何か自分で考えている場合はいいのですが、明らかに何かおかしなことを考えているなと思って、そこから引き戻すために声掛けをしているような場合に、どれだけ言っても全く通じないことがあるのです。

今日のレッスンでも、タイルの図が描かれていて、それがいくつか見て式に書くというものをしていた子が、タイルの色の濃いところと薄いところがあるものについて、なぜか薄い色のところだけを見て答えてしまい、「色がついているところ全部の数よ?」といってもダメ。次は濃い色のところの数だけを書いたので、「そうじゃなくて、色がついているところ全部よ?」と言っても再び薄い色のところだけに戻り、仕方がないので色がついているところ全体の周りを赤鉛筆で囲んで、「ここの数よ?」と言っても、その後も濃い色と薄い色の数を交互に書き続けられました。

このような状態になる子が時々いて、そうなったときには私がどれだけ声掛けしても耳に届かないので、どうすることもできなくなります。
色々な子と長年レッスンさせてもらっているものの、そういう状態になった子はどうすればそこから抜け出してくれるのか、未だに分からぬままなのが、本当に本当にもどかしいです…。

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2020年7月14日 (火)

ふりがなの是非

教室を始めて間もない頃、ある漢字教育に関する本を読んだことがあります。
それを読んで目からうろこだったのが、小さい子達には難しい感じより抽象的な漢字やひらがなの方が難しいと書かれていたことでした。

例えば、鳩といえば鳩を見たことがある子はイメージと結び付けられる一方、鳥というと特定のイメージとは結び付かなくなるので、小さい子どもにとっては鳥より鳩の方が覚えやすいというようなことが書かれていたように思います。
なるほどなぁと思いながら読みましたが、それと共に、漢字にふりがなをつけると、ふりがなしか見ていない子どもが少なからずいるので、新しい漢字を覚えさせるには、絵のそばにその漢字を書いて、絵と結びつけることで読ませるという学習法にも、なるほどと思いました。

もちろん、もともと漢字に興味がある子などは、ふりがなを見ながら漢字も見るのかもしれませんが、そういう子は大人が働きかけなくても、自ら学んでいく子もいるでしょうから、親や先生などが漢字を覚えてほしいと思う子の場合、ふりがなが書かれていればそちらを読んでやり過ごしてしまうということはあるかもなと、そのときには思いました。

その後、レッスンをしていても、読むのが嫌いな子などはやはりふりがながあればそれを読んでいるだけのようだと感じることが時々ありますが、今日のレッスンでも、算数はかなりできるものの、読むことがキライらしい子が、どうにかがんばって文章問題を読んでいたときのことでした。
同じ行の5文字前に「勉強」という感じにふりがながつけられていて、声に出して問題を読んでいたので、「べんきょう」と読むのを聞いていたのですが、「せんせー、これなんて読むの?」と聞いてきたその子の指が差していたのは、ふりがながつけられていない「勉強」でした。
同じ行の5文字前に全く同じ漢字が出ているだけにちょっと面食らってしまい「ここに出てきてるけど?」と言ってしまったのですが、読むことや漢字に興味がないと、やはりふりがなしか見ていないんだなと、久しぶりに痛感しました。

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2020年7月13日 (月)

雨続き

今日は出勤して仕事をするつもりだったのですが、雨に出足をくじかれ、結局家でダラダラしているうちに日が暮れてしまいました…。
おうちではなかなか宿題が捗らない子の気持ちは痛いほど分かる今日この頃…。

私は子どもの頃から電話をかけるのがとても苦手なのですが、それは未だに変わらず、メールやオンラインのチャットなどで解決できることであればそちらを優先してしまうもので、実は自宅のインターネットの契約で何か確認しなくてはいけないらしいということはわかっておりながらも、インターネットは問題なく使えているし、支払いも滞りなく引き落としされていたため、後回しにし続けて数年…。
日曜に別件でその会社から電話があったことでようやく重い腰が上がりました。

苦手なこと、面倒なことは、誰かが背中を押してくれるか、やらざるを得ないところまで追い込まれないとなかなか片付けようと思えませんが、そのくせ、やらなくてはいけないとわかっているのでずっと頭の片隅に引っかかっていたりするわけで、イヤだけどえいやっ!とやってしまえば、モヤモヤを長く引きづらずに済んで精神衛生上圧倒的にその方がいいんですよね…。頭ではよくわかっているのですが、どうもなかなか実行に移せません…。
それをどうにかこうにか行動に移す方法(お尻に火が付くまで待つ以外の)を見つけられれば、きっと宿題が捗らない子達にも何か参考にしてもらえそうな気もするのですが…。

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2020年7月12日 (日)

気になりますね…。

垂水中学の教員に続き、神戸龍谷の教員の方も感染したとニュースになりましたね…。
垂水中学では生徒の陽性も発表になっていましたし、じわじわと県内、市内の感染者数が増えてきているのが心配です…。
こんな状況なのに、7月下旬にはGoToキャンペーンを始めると言っているようですし、これまでは基本的に接触感染か飛沫感染に気をつければよいと言われていたのが、世界の百数十人の科学者の方達が空気感染の可能性を指摘したようで、何をどこまで対策すればよいのか、対策して入れ場絶対安心ということもなさそうなだけに、悩ましいですね…。

私は今後も当面、極力娯楽での外出は控えるつもりですが、早く効果的な対策、薬、ワクチンなどが見つかることを切に願っています。

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2020年7月11日 (土)

気づかなかった

春から(といっても新型コロナの影響で継続してレッスンさせてもらえるようになってからはまだ日が浅いですが)来てくれている1年生さんは女の子としてはかなり数に関するセンスが感じられる、よくできる子だと感じていて、20までの足す引くもちろん、100までの足す引くまでも全く苦労することなくスムーズにクリアしたので、この様子だと時計も読めるんだろうなと思いながら、時計と時刻、時間の学習に進んだところ、やはり「時計読める。練習してる。」との返事だったので、何時や何時半などはさらっと済ませ、何時前、何時過ぎ、何時何分などの問題も特に問題なく進めていたのですが、前回も今回も、お母さまがまだレッスン時間がかなり残っているのに来られ、お迎えの時間??と時計を見て、まだまだ時間があることを確認し、そのままレッスンを続けていました。

すると、レッスンの終わりに、お母さまが、彼女が時計が難しくて、レッスンの時に教室にいてほしいと言っていることを教えてくださいました。
私からすると、十分できていて、そもそも時計や時間は結構面倒で難しいものなので、それを聞いて驚いたのですが、一緒にレッスンするようになって以降、その子はどの問題もほぼあっさり理解してきていたようなので、そうはいかない感じが「難しい!!」とより強く感じてしまったのかもしれません。

私自身、子どもの頃から失敗することが嫌で、失敗しそうなことは極力避けて通る、どうしても避けられない場合はできる最大限の準備をするような性質で、そういう意味ではできそうなことしかしないので、「なんでもできる子」と思われていた時期もありましたが、努力してもうまくできなかったものに対してはずっと苦手意識を持って、再度挑戦しようとはなかなか思えないところがあるので、子ども達の中にもそういうタイプの子がいるかもしれません。

時計や時間は大人でも面倒だし難しいのだという話はしましたが、今後のレッスンで苦手意識を作ってしまわないよう気をつけなくてはと思いました。

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2020年7月10日 (金)

変化の瞬間

子ども達とレッスンをしていて、子どもが問題を解いている姿を見ているとき、時々、ああ、今消化できたんだな、ちゃんとわかったんだなと感じる瞬間を目にすることがあります。

例えば、初めて繰り上がりの足し算を学習して、初めは教具などを使って練習をした後、計算の式だけが書かれたプリントに取り組み始めた子が、初めは上の位を書いた後、繰り上がることに気づき消しゴムで消して書き直したり、繰り上げるのを忘れて答えを書いたりしていたはずなのに、プリントの途中から、さっきまで悩んだり、モヤモヤしていそうだった表情がふっと穏やかに変わり、それと共に消しゴムを使うことなく、安定したペースで次々に正解していくというような状態です。

その姿を見ると私も安心するのですが、気を付けなくてはいけないのは、悪戦苦闘して、辛そうだからと問題数を減らし、なんとかできているからと、まだ消化できていない状態で良しとしてしまうことです。
辛そうだから、2、3問できたらいいことにした場合、その子はその問題に関してモヤモヤした「嫌な感情」を持ったまま終えることになるので、物覚えのいい子などは、次にそんな問題が出てきたときに身構えたり、嫌そうにしたりすることがあるのです。
辛そうであれば、まだその子のレベルに合っていないのかもしれませんし、その日のコンディションによるものかもしれませんので、様子を見て保留にしたとしても、どこかの段階で本人がスッキリするまで取り組む方が、苦手意識を抱かずに済みます。(もちろん、時間の経過と共になんとなく自然にできるようになる場合もあります。)

その子にとって簡単な問題ばかりさせても意味がありませんので、「少し難しい」ぐらいの問題に取り組んでもらうことを目指しているのですが、一人ひとりの子にとってちょうどよい「少し」はなかなか判断が難しいので、未だに私も試行錯誤ですが。

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2020年7月 9日 (木)

どんな気持ちなんだろう

先日テレビのクイズ番組をつけていたら、色々な有名な俳句の上の句を見て、続く句を答えるという問題で、あるお笑い芸人の方が、何一つ答えられず、周囲が「柿食えばだよ、柿食えば!!」などと声をかけても何も出てこず、解答を見た後でさえ「全然わからなかった」と言うのを見ました。
その方に限らず、過去には英単語の「desk」の綴りさえ全く分からないという女性タレント(そのほか、英語で初めに習うような単語全て分からずでしたが)を見て衝撃を受けたこともありました。

個人的には勉強はしたくなければしなくてもいいし、その代わり何か光るものがあればそれを伸ばせばいいと思ってもいますので、お笑い芸人さんやタレントさんは、その道を見つけた素晴らしい方達なわけで、英単語や俳句を知らないことは全く構わないのですが、いい悪いではなく、純粋に、この人たちは小中学校で授業中どうやって過ごしていたんだろうということが気になります。

例えば、授業で先生が言っていることに全く興味がなく、寝ていたり、ほかのことをしていたりで、その状態が全く苦ではなかったのかもしれませんが、私自身は仮に先生が言っていることが全く理解できない状態で毎日学校で授業を聞くのは、すごい苦痛だろうと思うのです。
学校に行くのが嫌になるとか、反抗するとか、もしくは劣等感で凝り固まってしまうとか、とにかく、そこまで全く授業を聞いていない(覚えていない)というのが想像ができません。

教室に来てくれる子の中には算数で苦労している子、元々発達上の困難を持っている子などもいますので、がんばっているけど算数が苦手という子もいます。私の感覚では、全くわからない授業に耐え続けるのはさぞ辛いだろうと思うので、苦手な子であっても学校のことはなんとか困らないぐらいになってもらえたらと思ってレッスンをするのですが、もしかすると、それは私の価値観で、本人はなんとも思っていない場合もあるのかもしれないと、ちょっと気になりました。
やるのが嫌で、わからなくても本人が平気な場合、その子に算数をがんばろうと思ってもらうのはかなり至難の業なのかもしれません。

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2020年7月 8日 (水)

「賢くなる?」

教室の子達には自分の頭で考えることで賢くなるのだという話は必要に応じてしますが、最近来てくれるようになった小さい子の言葉がちょっと気になっています。
通ってくれるようになってまだ日が浅いことと、小さい子には無理にがんばらせるつもりがないので、恐らく私が何か言ったせいではないはずなのですが、その子にとってあまり楽しそうに思えない、もしくはできればちょっとやりたくないような問題に取り組む際、ちょっと思い詰めたような悲しいまなざしを向けながら「(これをやったら)賢くなる?」と尋ねてくるのです。

もちろん、小さい子の中には、もっと楽しそうにできたから賢くなるというようなことを言う子がいないわけではありませんが、私の経験ではこんな切なそうな表情で尋ねてくる子は記憶になく、どこかで、がんばらせるために、難しいもの、気が進まないものでもがんばって取り組めば賢くなると言い聞かされてきたのだろうかと心配しています。

我慢して嫌々やっても、あまり「賢く」ならない可能性が高いので、我慢してでも課題に取り組むのは、もっと学年が上がって、必要に迫られるまでは無理にしなくてもいいのではと思うのです。
特にまだ小さいうちは学ぶことは楽しいことだと感じてもらえることの方が遥かに大事だと思いますので、今後少しずつでも、その子のその悲し気なまなざしを見ることがなくなるよう、私も一層気を付けていこうと思います。

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2020年7月 7日 (火)

「ぼーっとする時間」

以前読んだ本に小さい子にとってぼーっとする時間はとても大切だということが書かれていました。
言いたいことは何となくわかるなと思っていましたが、小さい子とレッスンをしていると、心行くまで考えたり試行錯誤したりできる時間は本当に大切だけれど、子どもが少なくなったことで、その時間をなかなか与えられない子も増えているのかもしれないと感じることがあります。

小さい頃からおうちの方や習い事の先生などがその子のすることを見守り、よかれと思って手を貸したり、声をかけたりするというのは、一見よいことのようにも思えますが、子ども達が試行錯誤をするために必要な時間は思いのほか長かったりもして、私でさえも、内心(なんで何度も同じところに置いてるんだろう?さっきもやって無理だったのに…)と思ったり、余りに全く違うことをするので、お手本を何も見ていないのでは?と思って声をかけてしまったりすることがあります。
また、表情があまりにも嫌々な感じに見えて、助けなければダメかしら…と思ってしまうようなこともあります。

それでも、本人がはっきり嫌だと言ったわけでもないし、まだ何か考えていそうだし…とじっとこらえて待っていると、ある瞬間「あっ!」と気づいたような表情になったり、試行錯誤しているうちに偶然ながらも答えを見つけてすっきりした表情になったりすることがあるのです。
子どもがたくさんいてひとりひとりを手厚く見ることができなかった時代や、おうちの方達が忙しく、つきっきりで勉強を見ることができないような環境であれば、自分であれこれ試行錯誤をし、失敗しながらも何かを発見したり、横道に逸れていって何か別のことを学んだり、そうでないにしても、自分であれこれ心行くまで空想したり、考えたりと、自然と頭を広くたっぷり使えたのかもしれません。

子どもの数が減り、我が子が大切だからこそ、しっかり見守って、手厚くフォローしてしまうことで、もしかすると子どもの思考・試行の妨げになっていることがあるかもしれません。
焦らされると考えることが嫌になるということもあります。

小さい子にとっては、大人から見るとただぼーっとしているように見える時間も、とてもとても大切な時間なのかもしれないと意識しておいて頂けたら嬉しいです。

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2020年7月 6日 (月)

心配ですね…。

休校解除になって以降も、全国的に見ても子ども達の間で感染が広がっているようなニュースは見聞きしておらず、やはり子どもはかかりにくく、かかっても無症状や軽症で済むというのは確かなのかもしれないなと思っていました。

しかし、緊急事態宣言解除後、大都市を中心に感染報告が増えてきてもいて、心配だなと思っていた矢先、まさか市立中学の男性教諭の感染報告があるとは…。
同僚や担当の生徒70名の検査をすると発表されていましたが、全校生ではないのだなと思ってニュース記事を読みました。
その先生もですが、東京や大阪などでも感染経路不明の感染者が増えてきているようで、それも心配です。

神戸はある程度沈静化しているようでしたので、私自身も少し気持ちが緩んできているところもあったように思います。
ずっと張り詰め続けることも難しいですが、できる限り気を付け続けなくてはと、気持ちを引き締めました。

皆さまもどうぞお気をつけて。

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2020年7月 5日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2020年7月 4日 (土)

やっぱり元気をもらってる

土曜はほとんどが1,2年生で、通ってくれるようになって日が浅い子も多く、他の曜日に比べてより多く色々なパワーを使っている状態です。
そのため、不調な子がいたりすると、消耗度が跳ね上がり、子ども達とレッスンをしてるときには滅多に感じることのない「まだこんな時間か」とか「まだレッスンがあるのか」と感じてしまうこともごく稀ではありますがあったりします。

今日は普段のレッスンに加え、振替でラストにもうひとつ中学生のレッスンを入れることになったので、最後まで持つかどうかちょっと不安もあったのですが、今日は1つ目のレッスンからどの子もほぼみんな好調で、楽しい空気のままレッスンが進みました。
その結果、最後のレッスンを終えてもまだまだ元気で、なんならあと1つ2つレッスンできるかもぐらいの余裕を感じました。

これまでも、まだ塾講師だった頃から、ちょっと風邪気味だなとかいうときも子ども達と授業をしたら完全に元気になってしまうというようなことが結構ありましたが、自分で教室を始めてからもう17年、一度だけ体は結構元気だったもののインフルエンザにかかってしまって休んだほかには病欠という形でレッスンをお休みしたことはなく、それもきっと子ども達から元気をもらっているんだろうなと改めて感じました。

本当にありがたいことだなぁと思います。私も子ども達に何かお返しできているといいのですが。

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2020年7月 3日 (金)

印象深いシーン

今週のあるレッスンで、小さい子が机に伏せるような恰好をして問題を考えていました。先日は私もうっかり邪魔をしそうになったのですが、その子が目をつぶったりしてじっとしているときは考えている可能性が高いと気づいたので、しばらく黙って見守っていたのですが、その姿を見たおうちの方がちゃんと考えるよう声をかけてしまいました。

その瞬間、ばっと立ち上がったかと思うと、おうちの方のところに走っていき「もう!考えてたのに!!考えてたのに!!」と泣かんばかりの勢いで抗議したのです。その子にとっては不幸な出来事だったわけですが、その姿を見て、なんだか嬉しくなりました。

私自身、教室を始めるまでは気づいていなかった、小さい子達が考えるのには大人の予想より遥かに時間がかかるということをご存知ない方は大勢いらっしゃるのではないかと思います。そして、わかっていないのではないかと親切心から助け舟を出したり、ぼーっとしているのではないかと思って声掛けをしたりしてしまう大人はきっととてもたくさんいるのではないかと。
それに対して、子どもが抗議すれば、大人も気づくことができるわけですが、抗議せずに大人しくしている子の場合、何度も何度も考えることを遮られるうち、だんだん考えなくなっていくわけです。

ですので、猛抗議をしているその子に「えらかったね。これからももし考えてるのに邪魔されたら怒ってね。」と伝えました。

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2020年7月 2日 (木)

その子のせいじゃないんだけど…。

うちの教室に来てくれている子達の中には、受験を意識して、まだ低学年のうちからほかの塾にも通っているとか、何らかの教材で先取りの家庭学習を進めているとかいう子もいます。
そういう子のひとりとの今日のレッスンでの出来事。

私と一緒にするのは初めての、多角形の内角の和の問題で、課題に取り組むより前になぜか知っているような反応だなとは思ったのですが、実際に角度を測って確めながら、三角形の角の和は180度と答えた後、まだプリントを読んでもいない段階で「四角形は360度。俺知ってるねん。」と言いました。
何かで読んで知っているとか、兄弟がいて知っているというような子もいますので、「何で知ってるの?」と尋ねたところ、塾で習ったと。ああ、そうなのか…と思いつつも、習ったのならまあいいかと「なんで四角形は360度なの?」と尋ねたところ、「え?知らん。」と。

塾でどんな風に指導されたのかわかりませんし、もしかしたら塾ではきちんと説明されたのに、それは忘れて四角形は360度というのだけ覚えていたのかもしれません。
ただ、その子の「360度」と言ったときの口ぶりは、ちょっと自慢気で、俺そんなの知ってるもんというように聞こえました。もちろん、小さい子達は本来その年齢では知らないはずのことを知っているだけで、大人から褒めてもらえることが少なくないと思います。褒められるのは嬉しいことでしょうから、自然と友達とかはまだ知らないであろう何かを知っていると自慢気に話す子は珍しくありません。

ですが、これからの時代、ただの知識はほとんど役に立たなくなっていくはずです。もし四角形の内角の和が何度か覚えていなくても、「四角形の内角の和」と検索すればあっという間に答えは分かります。その他にも単なる暗記の知識は、暗記していることですごいと言ってもらえることはあったとしても、それが身を助けるかといえば、そういう場面はどんどん少なくなっていくだろうと思います。(もちろん、何か特殊な分野などで知識として覚えておく必要があることなどはあるでしょうけれど、あくまでも誰でも調べればすぐわかるようなことをどれだけ覚えても…という意味です。)

四角形の内角の和が360度だと言ったその子は五角形の内角の和も360度、六角形も360度と書きました。つまり、彼の記憶は全く生かされていないわけです。三角形の内角の和が180度というのは覚えておく必要がありますが、その他の多角形は全て三角形に分解できますから、180度がいくつ分かというだけの話です。四角形の内角の和が360度になるのは、四角形をできるだけ少ない線で三角形に分けるとすれば2つ分になるから。そのことをきちんと理解していれば、五角形でもそのほかの多角形にでも応用ができるわけですから、それが本来学ぶべきことです。

私も、小さい子などが難しいことを知っていたりするとついつい褒めてしまいますが、何を褒めるか、どういうことに対して褒めるかということはしっかり意識していかなくてはと思いました。

 

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2020年7月 1日 (水)

7月スタート

今日の最初は年長さんのレッスンでした。
よその教室に通っておられた時期があるお子さんで、来てくれるまでにもう100までの数の学習をしたりもしていたようなのですが、恐らく賢くて、指先も器用に使えており、形などの感覚も十分ある一方で、数の問題になるとどうもテンションが下がっているような印象を持っていました。

おうちの方も20までの数のおさらいからで構わないと言ってくださっていたので、そうさせてもらってはいるのですが、他の課題の出来と比べるとどうもアンバランスな印象はぬぐえません。
すると、以前に通っていた教室では、ほとんど教具を使うこともなくどんどん進んでいたとのこと。数に対して少し拒否反応を示しているように感じておられると伺って、びっくりしました。

ああ、またかという気分といいますか、小さいうちは成長段階、理解の段階があるのだから、まずは3まで、次は5まで、その次に10までをしっかり把握できるようになってから20までに進むというような段階をきちんと経ないと、ほとんどの場合、上に積み上げてもボロボロ崩れていくだけです。むしろ、3まで、5までがはっきり把握できない状態で数を増やしていくと、恐らく子どもにとって楽しさは一切感じられないだろうと思うのです。

実感できないよくわからないものをずっとさせられるというのは、大人でも気持ち悪いことのはずです。それを、まだこれから色んなことを吸収して賢くなっていく子達が強いられれば、勉強は楽しくない、やりたくないと思ってしまっても無理はありません。

先取りするのであれば、きちんと子どもが理解しているかどうかを重視すべきで、わかっていないのにカリキュラムだからと進めていくのは意味がありません。それどころか、場合によっては悪影響にすらなります。

今日のレッスンの子は、多くのことがよくできる子なので私も気づかなかったのは申し訳なかったなと思いますが、一度10までのおさらいからさせてもらった方が楽しさを感じられるようになるかもしれないなと思ったりしています。

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