興味深い反応
今週のある年長さんとのレッスンでのこと。
数に対しての興味はそれほど強くないのかもという印象ながら、成長するにつれて変わるかもと感じる、まだ可愛らしい(まあ、年長さんなので幼いのは当然ですが)子なのですが、これまでその子の理解を確かめつつ、10までの足す引くをほぼ終えて、そろそろ20までに進もうかなというところに来ています。
しかし、疲れていたりすると、計算式だけの問題を前にするとてきめん面倒そうな表情を見せ、指で数えようとしたり、数えないまでも指をじっと見つめて目で数えていたりということをすることがあります。
おまけに、面倒だなぁという感じで取り組むと、それでも間違うことがあり、尚更イヤだなぁという様子を強めたりもします。
そんなときでも、教具を目の前に出して、中は見せずに「これこれ、8だったら、上に何個のってるの?」というような感じで尋ね、「3個取ってあと何個取るの?」などと尋ねて考えてもらうと、頭の中に何かを思いうかべている表情を見せた後、「2個」、「4個」などのように、「個」という答え方をするのです。
計算式だけを眺めて面倒そうにしているときには、答えを「5?」、「2?」というように、単位のない状態で尋ねてくるので、「個」と答えるときには明らかにその子の頭の中には教具が浮かんでいて、そこを見ながら考えた結果の「個数」を答えているのだなと、興味深く感じました。
イメージできているかどうかは、小さい子の場合、そんなことからも判断できるんですね。
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