« 今日もみんながんばりました。 | トップページ | オフ »

2020年6月 7日 (日)

もっと知られていたらいいのにな

私は教員志望で教育学部卒なので、大学では必要な科目についてはまあまあ真面目に取り組んだ方なのではないかと思いますが、教室を始めるまで全く知らなかったことがあります。

ですので、世の少なくない大人は知らないのではないかと思うのですが、親御さんがそれを知っているかどうかは結構大事なことなのではないかと感じることでもあります。

それは数の認知の段階について。私自身、教室を始める際にお世話になった先生に教えて頂き、実際に子ども達を見てみると、ああ、ホントだ!と気づけたので、教えて頂いていなければ知らないままだったかもしれません。

子ども達は成長段階として、まず3までの数をパッと見て分かる段階があり、その段階の子に4個のおはじきなどを見せると、「1、2、3、4」とひとつずつ数えなければ4や5が認識できません。しかし、自然と、もしくは積極的に働きかけることで5までの数をパッと見て分かるようになった後、6個のおはじきを見せると、ほとんどの子がまた「1、2、3、4、5、6」と1つずつ数えて確かめます。

自分の小さい頃の記憶はさすがにないので、自分がどんなふうに数を認識したのか分かりませんが、とにかく、5までの数が認識できていない状態の子に10までの学習をさせても、なかなか理解が進みません。最悪の場合は繰り返し練習をして答えを覚えるしかなくなることもあります。
同じように、10までがきちんと認識できない状態で20や100までの数の学習を進めても、なかなか身につかない可能性が高いです。

子どもが分かっているかどうかは、それはそれは本当に簡単に判断できます。おはじきや積み木、サイコロなどをパッと見せてすぐ隠し、数を答えてもらうと、自信がある数は大きな声だとか、ニコニコしながらとか、見ているだけで、ああ、ちゃんとわかっているなと判断がつく一方で、まだあやしい数になると、「5?」のように尋ねてくるような答え方になったり、声が小さくなったり、自信がない表情になったりします。
そういうときは、大きな声で自信をもって答えられるようになるまで、何かを見せて答えさせるということをすればいいだけですので、おうちで取り組むことも決して難しくはありません。

教室に来てくださっている方であれば、私が確認させて頂けるのでよいのですが、何かの参考にして頂ける方もいるかもしれませんので、改めて書かせて頂きました。

|

« 今日もみんながんばりました。 | トップページ | オフ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今日もみんながんばりました。 | トップページ | オフ »