19の次は100
小さい子達とレッスンをしていると、とても新鮮な気持ちになることがあります。
大人になってしまうと、自分のそんな頃のことはさすがに覚えていませんし、我が子を育てたこともないので、色々な子の理解の段階を見せて頂きながら、ああ、やっぱりそうなんだなぁと再認識したり、へぇ~、そんな反応するのかと驚いたり、楽しい経験です。
今日のレッスンでも、20までの数の学習を始めた年長さんと、色々な教具を使いながら数を答えてもらっていたところ、10までの数の合成は随分できるようになったので、5と5と5と3であれば10と8まではわかるのですが、それを18というということはまだ知らない状態で、そのやり取りを何度もして、段々と11から19までの数が答えられるようになった後でも、20はまた新しい概念なんだなということを再確認させられました。
10と10だということは把握できても、それが20だとはわからない。教具を見せつつ「10と10で『に』じゅう」と言ってもまだしっくりこない様子で、初めなので、玉を10から1つずつ増やしながら、「10、11、12…」と答えてもらったのですが、「19」までまずまず順調に来た後、それに1個玉を増やしたところ、しばし考えた後「100!」と言ったのです。
その子にとっては10まではわかった。そこから19までもわかった。19の次は数え方が変わる、大きくなるということもなんとなくわかっていて(繰り上がるという言葉はまだ知らないはずですが)、19の次は100だと考えたのだろうなと思うと、この真っ白の状態でレッスンをさせてもらえることが本当にありがたく、愛おしい時間に思えました。
これからレッスンを重ね、どんなふうに変わっていくのか楽しみです。
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