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2020年6月20日 (土)

大人の感覚

私自身が子どもの頃にはどう習ってどんな風に解いていたか、よく覚えていませんが、嵩や長さ、重さなど、単位換算が必要な計算問題を解く際に、他所の教室や塾、お子さんが苦労しているようだということでおうちの方が宿題を見てくださる際などに、単位を揃えたら計算が簡単になるという発想で、嵩であれば全てミリリットルに、長さであればメートルやセンチメートルに、重さであればグラムに直すというように、小さい単位に換算するよう指導されることが一般的なのではないかと思います。

ただ、大人にとっては3桁、4桁の計算も足し算、引き算であれば、難しくないと思ってしまいがちですが、低学年の子などにとっては3桁、4桁の数はイメージできる範囲を超えてきますし、実生活でもまだあまり馴染みのない数ですから、仮に筆算で計算するとしても、よくわからない大きさの数を計算している状態になる子がほとんどだろうと思います。

ですので、本来は大きな単位に換えられるものは大きい単位に換えて考える方が、子どもにとっては簡単な場合があります。
例えば、嵩の計算で3L4dL50mL-1780mLというような問題があった場合、3450-1780をすればいいと指導されることが多いのではと思いますが、この式からは量のイメージはしづらい子が多いのではという気がします。
ですが、この式を3L4dL50mL-1L7dL80mLという風に換算すれば、まず1L取って2Lになるけど、3dL取れないから、1L7dLになって、更に30mL取れないから1L6dL70mLという考え方であれば、リットルます、デシリットルますなど、ますがイメージできますし、計算自体も最大で比較的小さい数の範囲で済みますので、子どもにとっては簡単だったりするのです。

大人の感覚で簡単、大差ないと思うことでも、子どもの年齢、成長段階によっては結構難しいことだという場合もあるということを、知っていて頂けたらと思います。

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