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2020年6月30日 (火)

19の次は100

小さい子達とレッスンをしていると、とても新鮮な気持ちになることがあります。
大人になってしまうと、自分のそんな頃のことはさすがに覚えていませんし、我が子を育てたこともないので、色々な子の理解の段階を見せて頂きながら、ああ、やっぱりそうなんだなぁと再認識したり、へぇ~、そんな反応するのかと驚いたり、楽しい経験です。

今日のレッスンでも、20までの数の学習を始めた年長さんと、色々な教具を使いながら数を答えてもらっていたところ、10までの数の合成は随分できるようになったので、5と5と5と3であれば10と8まではわかるのですが、それを18というということはまだ知らない状態で、そのやり取りを何度もして、段々と11から19までの数が答えられるようになった後でも、20はまた新しい概念なんだなということを再確認させられました。

10と10だということは把握できても、それが20だとはわからない。教具を見せつつ「10と10で『に』じゅう」と言ってもまだしっくりこない様子で、初めなので、玉を10から1つずつ増やしながら、「10、11、12…」と答えてもらったのですが、「19」までまずまず順調に来た後、それに1個玉を増やしたところ、しばし考えた後「100!」と言ったのです。

その子にとっては10まではわかった。そこから19までもわかった。19の次は数え方が変わる、大きくなるということもなんとなくわかっていて(繰り上がるという言葉はまだ知らないはずですが)、19の次は100だと考えたのだろうなと思うと、この真っ白の状態でレッスンをさせてもらえることが本当にありがたく、愛おしい時間に思えました。

これからレッスンを重ね、どんなふうに変わっていくのか楽しみです。

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2020年6月29日 (月)

6月も明日まで。

休校解除になりあっという間にひと月近く経ちました。
幸い県内、市内とも、緊急事態宣言解除後も感染者がまた増え始めることなくここまで来られましたが、ここに来て大阪だけでなく京都でもじわっと感染者の報告が増えてきている上に、感染経路不明者も少なくないようで、やはりまだまだ気は抜けないんだなとも思っています。

それでも、みんなが元気に今月のレッスンに来てくれて、ある程度は日常が戻ってきたのは嬉しいことですね。
今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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2020年6月28日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2020年6月27日 (土)

はじめが大事

子ども達とレッスンしていると、時々、よく考えずに答えを書いて私の反応を見てきたり、「合ってる?」と尋ねてきたりする子がいます。

そういう子でも、しばらくレッスンを続けていくと大抵は変わってくれるのですが、自分の頭で考えて分かる気持ちよさを感じてもらえるまでに、壁を越えなくてはいけない感じで、それをとても辛そうにする子もいます。

ただ、ほぼ真っ白な状態で来てくれた子はそんな苦しい思いをする姿を見たことはないのではないかとも思っています。

つまり、例外はあるかもしれませんが、うちに来てくれるまでに何らかの「勉強」をして、勉強というのは説明されて覚えて再現するものというような感覚を持ってしまっている場合に、その感覚を塗り替えるために苦しい思いをする子がいるのだろうと思うのです。

小さい子どもは邪魔をしなければ、あれこれ考えることを嫌がることは少ないのではないかと思います。それを、大人が無意識のうちに邪魔をしたり、考える時間を与えなかったりすることで、だんだん考えることを諦めていくのではないかと。

その代わり、小さいときに納得いくまで考えてスッキリする経験を重ねていれば、学年が上がっても、理解が中途半端な状態が気持ち悪くなって、ただ説明されて覚えるだけという勉強ではいやだという感覚を持ったまま学び続けてくれる子が少なくない印象も持っています。

これまでに何度も書いていますが、とにかく小さいうちは教え込むのではなく、子どもが自分で分かるまで待ってあげることや、スピードを求める勉強を強いないことが本当に大事なのではないかと思います。

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2020年6月26日 (金)

気を付けなくては…。

子ども達がまだ私とのレッスンにあまり慣れていない間は、その子の考えるペースや考える力の程度などを慎重に見ながら、どのタイミングでどんな声掛けをするか考えますが、子ども達が慣れてくると、つい普段のその子が基準になってしまって、このぐらいはできるはず、これは助けなくても大丈夫だろうと思って見ているのに、なぜかおかしなことをしているようなときに、つい、疲れているのか、その日不調なのかとすぐ考えてしまいがちです。

しかし、今日のレッスンで、まあ実際のところ普段のその子に比べると不調だったのは確かだと思いますが、ベテランの高学年さんが速さに関する問題を解くのに、全体が840mで、私は駅から、お母さんは家から出発し、駅から350mの地点で出会ったという問題を図にしようとして、線分図を描いて全体に840mと書いた後、なぜか手が止まり、じっと真ん中あたりを見つめ動かずにいました。

眠いのかな?何か勘違いしているのかな?と思って見ていたところ、おもむろに真ん中あたりに印をし、更にはその半分(4分の1のあたり)に印をして210と書いているので、何をおかしなことをしているんだろう?と思って(何か勘違いをしているものだと思い込んで)「何書いてるの?なんで210mが出てくるの?」と声をかけてしまったところ、「え?350mがどのへんか分からへんから…」との答えが返ってきました。

(!!!!)内心びっくりして、そんなことする必要はないんだけどという言葉を一旦飲み込んで「そう、じゃあ待っとくからどうぞ」と言ってしばらく様子を見ていました。やはり何かおかしかったようで、350mの位置が決まってもまだ解決しなかったので、その後助け舟は出しましたが、少なくとも今日のその子には、図が適当でも構わないという発想はなかったということなのだなと知り、また、もしかするとまだ小学生なので、図を描くならきちんとしたバランスで描かなければならないと思っているか、まだ完全に抽象思考には移行できておらず、できるだけ正確な図を描かなければ意味がわかりづらいのか、そういう可能性もあるのだなと気づかされました。

普段よくできる子なので尚更気づかなかったのですが、ベテランの子であっても子どもですから、自分の感覚で決めつけないように気を付けなくてはと思いました。

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2020年6月25日 (木)

そろそろ疲れが?

今日のレッスンでは、普段かなりよくできる子が宿題も含めて、その子にとってはあり得ないような計算ミスを連発していたり、普段もスローペースではあるものの、最近は結構楽しそうにがんばって取り組んでくれている子も、明らかにぼーっとした表情をしていることが度々あったり、部活もお休みだった中学生が睡魔と戦っていたり、どうも疲れがたまっていそうな、頭が回っていなさそうな、そんな様子の子達が何人もいました。

学校の授業数が増えていたりする上に、梅雨のじめじめや暑さ、そこにマスクもしなくてはいけないなど、頭が働かなくなりそうな要素だらけで、子どもの気持ちもわかるだけに、悩ましいところです。

授業の遅れを取り戻そうと宿題が多くなっているというようなこともあるかもしれませんので、教室の宿題の量を加減してほしいというようなご希望があればご遠慮なくお知らせください。特に小さい子達は、宿題を減らすことより「いやだなぁ」と思ってしまわれる方が後々にマイナスになる気がしますので。

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2020年6月24日 (水)

興味深い反応

今週のある年長さんとのレッスンでのこと。
数に対しての興味はそれほど強くないのかもという印象ながら、成長するにつれて変わるかもと感じる、まだ可愛らしい(まあ、年長さんなので幼いのは当然ですが)子なのですが、これまでその子の理解を確かめつつ、10までの足す引くをほぼ終えて、そろそろ20までに進もうかなというところに来ています。

しかし、疲れていたりすると、計算式だけの問題を前にするとてきめん面倒そうな表情を見せ、指で数えようとしたり、数えないまでも指をじっと見つめて目で数えていたりということをすることがあります。
おまけに、面倒だなぁという感じで取り組むと、それでも間違うことがあり、尚更イヤだなぁという様子を強めたりもします。

そんなときでも、教具を目の前に出して、中は見せずに「これこれ、8だったら、上に何個のってるの?」というような感じで尋ね、「3個取ってあと何個取るの?」などと尋ねて考えてもらうと、頭の中に何かを思いうかべている表情を見せた後、「2個」、「4個」などのように、「個」という答え方をするのです。
計算式だけを眺めて面倒そうにしているときには、答えを「5?」、「2?」というように、単位のない状態で尋ねてくるので、「個」と答えるときには明らかにその子の頭の中には教具が浮かんでいて、そこを見ながら考えた結果の「個数」を答えているのだなと、興味深く感じました。

イメージできているかどうかは、小さい子の場合、そんなことからも判断できるんですね。

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2020年6月23日 (火)

ゆっくりだけど

かなりの算数アレルギー状態で5年生の途中から来てくれている、今春中1になった子がいます。幸い拒否反応は徐々に和らぎ、小学校の授業ではほとんど困ることはなくなったとのことでしたが、レッスンをしていると、もどかしくなるほどじーっと止まっていることがあります。

考えているときも、考えられずに困っているときもほぼ表情が変わらないので、声をかけるタイミングが未だに結構難しいのですが、このスローペースだと、考えたらできる問題でも、授業のペースに置いていかれはしないかと気にかかってもいます。

幸か不幸か休校期間が長かったため、学校で授業が始まるまでに教室でじっくり理解を深めてもらえたのはよかったのですが、今後学校の進度が速まるとしたら、どのぐらいまで先取りで時間をかけられるかはわかりません。

ただ、その子を見ていると、初めはとても不安そうにゆっくりゆっくり時間をかけてようやく答えを書くのですが、1問マルになり、また1問マルになりしているうちに、少しずつ速くなり、途中式なども減らせるようになるのが感じられます。

これは、小さい子であれば割と頻繁に目にするのですが、高学年や中学生になってから来てくれる子は比較的少ないので、目にする機会はあまりありません。ただ、その子の姿を見ていると、学年が上がっていても、考える、理解する、消化する…というような流れは同じなのだなと感じます。

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2020年6月22日 (月)

今日も

更新お休みします。

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2020年6月21日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2020年6月20日 (土)

大人の感覚

私自身が子どもの頃にはどう習ってどんな風に解いていたか、よく覚えていませんが、嵩や長さ、重さなど、単位換算が必要な計算問題を解く際に、他所の教室や塾、お子さんが苦労しているようだということでおうちの方が宿題を見てくださる際などに、単位を揃えたら計算が簡単になるという発想で、嵩であれば全てミリリットルに、長さであればメートルやセンチメートルに、重さであればグラムに直すというように、小さい単位に換算するよう指導されることが一般的なのではないかと思います。

ただ、大人にとっては3桁、4桁の計算も足し算、引き算であれば、難しくないと思ってしまいがちですが、低学年の子などにとっては3桁、4桁の数はイメージできる範囲を超えてきますし、実生活でもまだあまり馴染みのない数ですから、仮に筆算で計算するとしても、よくわからない大きさの数を計算している状態になる子がほとんどだろうと思います。

ですので、本来は大きな単位に換えられるものは大きい単位に換えて考える方が、子どもにとっては簡単な場合があります。
例えば、嵩の計算で3L4dL50mL-1780mLというような問題があった場合、3450-1780をすればいいと指導されることが多いのではと思いますが、この式からは量のイメージはしづらい子が多いのではという気がします。
ですが、この式を3L4dL50mL-1L7dL80mLという風に換算すれば、まず1L取って2Lになるけど、3dL取れないから、1L7dLになって、更に30mL取れないから1L6dL70mLという考え方であれば、リットルます、デシリットルますなど、ますがイメージできますし、計算自体も最大で比較的小さい数の範囲で済みますので、子どもにとっては簡単だったりするのです。

大人の感覚で簡単、大差ないと思うことでも、子どもの年齢、成長段階によっては結構難しいことだという場合もあるということを、知っていて頂けたらと思います。

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2020年6月19日 (金)

今日も楽しそうでよかった。

今年度から一緒にレッスンさせてもらうことになっていたものの、休校の影響でほぼ今月からレッスンになってしまった、算数で少し苦戦している低学年さんとのレッスン。
お休みしている間、おうちでも学習に取り組んでくださったようですが、終盤になってストレスからかやる気が続かなくなっていると伺っていて、状態を心配していました。
ですが、これで3週レッスンをさせてもらったところ、毎回、その子なりに一所懸命取り組んでくれて、何より笑顔を見せてくれていることが本当い嬉しく思っています。

もちろん、苦手だからといって助け過ぎるのはその子のためになりませんので(むしろ、その子の足を引っ張ることにもなりますので)、どこまで粘って考えてもらうかの加減はなかなか難しいところではありますが、何とかこの調子で「楽しい」と感じてもらい続けられれば、まだ低学年なので少しずつでもよい方に変わっていってくれるのではないかと期待しています。

今週からは学校が本格的に始まりましたので、その疲れなども影響してくるかもしれませんが、来週も楽しく取り組んでもらえるようがんばろうと思います。

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2020年6月18日 (木)

子どものマスク

休校解除になって2週間余り。子ども達は恐らく学校の授業中などは、まだ必ずマスクをしておかなければならないのだと思いますが、本当にそれが必要なのかどうか、誰か判断してくれないものかと思ってしまうような出来事が。
今日のあるレッスンで、レッスン時間が近くなった頃に階下からとても楽しそうに大笑いしたりキャッキャいう大きな声が聞こえてきました。普段はそこまでにぎやかなことがないので、違う子達が外ではしゃいでいるのかな?と思ったりもしましたが、その声が階段を上がってくるのが聞こえ、しかし、ドアを開けた途端片方の子が口を真一文字に結んでぺこりと頭を下げ、マスクを忘れたといいたいんだろうなというジェスチャーをしました。すぐに一緒に来た子が「マスク忘れたんやって」と「通訳」もしてくれましたが、どう考えても、その2人は至近距離で大きな声でおしゃべりしながらやってきたわけで、ドアを開けてしゃべらずに我慢するギャップにちょっと驚きました。

低学年の子達にマスクをさせるかどうか悩ましいところではありますが、学校その他でまだ登下校や体育のときなど以外は基本的にさせているであろうことを思うと、私の一存で外していいよとも言い辛く(ご兄弟などで保護者の方がご了解くだされば、私のみマスクということはありますが。)、その子にも教室に置いてあるマスクを1枚あげて着けてもらいました。

ですが、その子の行動を見る限り、学校や教室など、大人(先生)がいるところではマスクをしなくてはいけないというような理解をしているのかもしれないなと。本来であれば、大人の目が届かない、子ども同士がじゃれて遊ぶような場面の方が、授業中より遥かに距離も近く、飛沫も飛びがちなのではないかと。そこでマスクをしなくても平気なのであれば、授業中にもしなくてもいいのではと。

難しいところですが、何のためにマスクをしなくてはいけないかを小さい子達にも理解してもらう必要があるのではと思います。
ただ、近いうちに子ども達のマスク着用が不要ということになるかもしれないなとは思いますが。

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2020年6月17日 (水)

嬉しい!!

うちの教室に中学生になってから来てくれるという子はかなり少ないのですが、そのうちの一人、通ってくれていた子の友達ということで来てくれるようになった子がいます。
中学受験をし、私立中に通っているため、進度も速ければ、内容も難しめ。ただ、どうやら数学のセンスは結構ありそうなのにも関わらず、本人が数学に興味がなく、考えるより、公式を覚えて当てはめれば解けるんでしょ?というタイプ。おまけに、それでもひどい点数を取っているというわけではないので、尚更、これまでのやり方を変えることに難色を示し続けていました。

ご存知の通り、うちの教室では意味を理解せぬままに公式に当てはめたり、やり方を覚えてただ答えを出すということはよしとしませんし、どうしてもその勉強の仕方を変えたくないのであれば、ここには来てもらう意味はないと考えていますので、その子にも常々声掛けをし、その姿勢を貫くのであれば、ここに来る必要はないと思うという話も何度となくしてきました。
しかし、私に勝るとも劣らない頑固さを発揮して、取り組み姿勢を変えようとしてくれなかったので、このままだったらおうちの方にお話をして、お別れするべきなのかもと思ったりもしていました。

しかし、休校期間がいい方に出たのか(少なくとも授業や部活に追われるということはありませんので。)、5月下旬からまたレッスンに来るようになったその子は、あれ?結構自主的に勉強してたのでは?と感じられました。
そして、今週のレッスンでは、まだ学校でも習っていない問題をやってみてもらおうとしたところ、以前のその子であれば「これどうやるの~?」とまず聞いてきていたように思うのですが、「まあ、解いてみて。多分できる気がするし、できんかったらなんか言うから。」といつものような声掛けをしたところ、すんなり考え始めただけでなく、結構悩んでいる様子だったので、声掛けしたほうがいいかなと思って何か言いかけると、「あかん!なんも言わんとって!」と止められました。

学校が本格的に始まったらどうなるかはわかりませんが、少なくとも、この子がこんな風にまず自分で考えて解いてみるということを当たり前のようにしてくれるようになったことに内心感激しました。
この状態で結果につながれば、もっと自信を持ってくれるのではと思うのですが。

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2020年6月16日 (火)

休校解除2週間

東京ではまた感染者数が増えてきていて気になりますが、学校再開後2週間あまりが経過し、どうなることかと思っていましたが、今のところ兵庫県内は感染者の報告がないまま来られていますね。
いよいよ今週からは通常授業プラスαの時間割がスタートするようですので、感染も気になるところではありますが、それ以上に、これだけ長い間学校が休みだったというのに、通常より授業数が増えるという状態に子ども達がすぐ対応できるのかどうか、当分はレッスンでも疲れて頭が回らないというような子が出てくるかもしれないというのも気になります。

暑さも日に日に増していますので、レッスンに来られる際は水筒などを持たせて頂けるとありがたいです。マスクもしていますので、レッスン中でも水分補給をして構わないことにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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2020年6月15日 (月)

本日も

レッスンはお休みでしたので、更新お休みします。

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2020年6月14日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2020年6月13日 (土)

十数年ぶりの…。

今日のレッスンを終えて、来週の準備をしていたところ、今日レッスンだった子のおうちの方からメールが来ました。
レッスンに来てくれた子が、私が自分のことがキライなのではと泣いて、もう行きたくないと言っているとのこと。
あまりにも想定外、青天の霹靂で、何かの間違いなのでは?と思いましたが、慌ててお電話を差し上げ、お話させて頂きました。

そもそも、私は怒るとかなりコワイというのは自覚はありますし、それを知っている子ども、保護者の方も少なくありません。
ですので、怒られた子が泣いて行きたくないと言っているというのであれば、驚きはしないのですが、今日のその子とのレッスンで一切怒ったりしておらず、仮に保護者の方が見ておられても、私がその子を怒っているとお感じにはならなかったのではないかと思います。

おうちの方も何かの勘違いではないかとその子に言ってくださったようなのですが、聞く耳を持ってくれなかったそうで、私としてもあまりに思いがけない出来事に戸惑っていました。
ですが、お話していてふと、十数年前の記憶が蘇ってきました。国語に強い苦手意識を持った帰国子女の高学年の子と、体験レッスンを経てレッスンをさせてもらうことになったのですが、初回のレッスンで本来のレッスン時刻より1時間以上早くやってきて、私は別の子達とのレッスン中だったので、「早かったね、レッスン中だから待っててね」と声をかけてレッスンを続けつつ、やってきてねと言ってあった課題をやってきたか尋ねたところ、教室で使う教材全てを忘れてきたと言うのです。

十分取りに帰れるだけの時間はあったので、取りに帰ってきたら?と何度か促したものの、なぜかじっと動かず座り続けていて、そのうちその子のレッスン時間になってしまいました。どうして取りに戻らなかったのか不思議だったので、「なんで取りに帰らなかったの?時間あったよね?」と尋ねても無言。「じゃあ、今日は何をするの?」と尋ねてもただただ無言。それでも、まだその子と会うのは2回目で、苦手意識が強いということも感じていたので、一切きつい言い方はしておらず、同じ時間にレッスンだった男の子も、なんでずっと黙ってるんだろうと不思議そうに見ていました。

とにかく無言のまま時間が過ぎ、何も言ってくれなければレッスンをすることもできないし、今日はもう帰る?と声をかけてもやはり無言。そのまま45分ぐらい経ったとき、突然立ち上がって教室を出ていきました。

私だけでなく、その場にいた男の子も「どうしたん、あいつ?!」と驚いたぐらい唐突で、何が起きたかわからず、家に帰ったのかどうかもわからなかったため、すぐにおうちに電話を入れ、事情を説明し、心配なので帰られたら連絡してほしいと伝えました。
どうやら真っすぐ帰ったようで、ほどなく連絡をくださったものの、電話口の向こうではその子が大泣きしているのが聞こえてきて、「もうやめる!!」と叫んでいるのも聞こえてきました。
おうちの方が、それなら自分からちゃんと言いなさいというと、電話を替わって「もうやめます!」と言われてしまいました。

教室を始めてから、辞められるまでの最短記録だな…と思いましたが、それはそうとして、原因が全く分かりませんでした。
結局、その子は翌日には電話をくれて、謝ってくれた後、これからよろしくお願いしますと言ってくれたので、最短記録にはなりませんでしたが、一切声を荒げたわけでもないのに、その子は後日、私に怒られてめちゃくちゃ怖かった、もう二度と怒られたくないと言ったのです。
いや、でも、本当にその時、その子に対しては怒ってなかったんだけど…と、私の中で謎が残ったままでしたが、その子はその後も私のことは驚くほど好きでいてくれたようなので、本当になんだったんだろうなと。

今日の出来事はその時以来の衝撃で、どうしてそこまで傷ついてしまったのか、何がいけなかったのか、申し訳ない気持ちはあるものの、どうしてあげていればよかったのか…。まだまだ修行が足りません…。

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2020年6月12日 (金)

変化は早くも現れた

本当なら3月から通ってくれる予定だった子が2回レッスンした段階で休校になってしまったため、6月からレッスンを再開しました。
元々、算数で苦戦しているとのことで来てくれたので、体験で見せて頂いたときも、基礎からきちんと積み直す方がいいだろうという印象でした。
ただ、しばらくは通ってもらえなくなってしまったので、むしろ学校もお休みになって先に進まない滅多にないタイミングということで、ご自宅で3までの数からおさらいをしてみてもらいました。
おうちの方もかなり熱心に取り組んでくださり、学校も教室もお休みの間に、10までの数についてはひと通りおさらいが済み、20までの数については途中までというところでレッスン再開となりました。

長いお休みを挟んだこともあり、頭がどの程度働いているかも心配でしたが、その心配は無用だったようで、それだけでなく、明らかに自信を持ってできることの範囲が広がっていました。既に学校で習っている内容でもまだ曖昧なところもありますが、表情が既に変わり始めた気がします。
また、分からないときやもっと教具を見たいときに、きちんとそれを言葉にしてくれるようにもなっていました。

この子に関しては休校期間も無駄ではなく、むしろ有意義な時間になったのかもしれないなと思います。(もちろん、おうちの方もがんばってくださったからにほかなりませんが。)
これを足掛かりに、自信が持てることが少しずつ増えていくといいなと思います。

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2020年6月11日 (木)

まずは嬉しいニュースですね。

神戸市では、新型コロナで入院していた方が全て陰性となり、入院患者数も0になったとの報告がありましたね。
5月21日以降新規感染者も見つかっておらず、学校が再開してからも間もなく2週間。このタイミングでも新規感染者が出てこなければ、まずはひとつの壁をクリアしたことになるのかもしれません。

こうなってくると、この暑さでレッスン中に子ども達にマスクをしておいてもらうかどうか悩むところではありますが、休校解除から2週間はひとまず辛抱してマスクをしてもらおうと思っています。

今も、ご兄弟や幼児さんで私とマンツーマンのレッスンの場合などは、私がマスクとフェイスシールドをすることでマスクを外してもいいとしている場合もありますが、今のところまだ「未知のウイルス」ですので、やはり気を緩め過ぎないように気を付けなくてはとも思います。

ひとつ気になるのは、これだけ長い期間新規感染者の報告がなく、療養者も0になったと発表されてしまうと、疑わしい症状でも検査を躊躇ってしまうようなことが起きないだろうかということです。
どうかこのまま大きな第2波が来ることなく、みんな健やかに過ごせるといいのですが。

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2020年6月10日 (水)

5501記事目

今ブログを更新しようとして、記事数が5500になっているのに気づきました。
ブログを始めたのは教室を始めて3年目だったでしょうか、多分お隣のビルから今の場所に引っ越して、インターネットが使えるようになったことなどがきっかけだったような気がします。

その頃はブログもブームのような感じで、書いている方も大勢おられましたし、人気ブロガーなどもいましたが、時代の流れとともに、もちろん今も人気ブロガーと呼ばれる方はいるようですが、ブームは完全に去ったようですね。

私も年々中身の薄い記事が増え、このまま続けている意味はあるんだろうかと思うことも何度もありましたが、過去の記事の中にはかなりがんばって書いたもの、小さいお子さんをお持ちの方には士っていて頂きたい内容などもありますので、閉じてしまうのもなと、まだ細々と続けています。

もちろんそんなことはしませんが、仮にこれまで書いたものを全てプリントアウトしたら、一体どのぐらいのボリュームになるんだろうなと思ったりもします。
いつか時間ができたら(まあ、今だってあるわけですが…)過去の記事の中からどなたかの参考になるかもしれないものを抜粋して、ひとまとめにしてみたいような気もします。

まずは5555のぞろ目を目指して、更新を続けていきたいと思います。

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2020年6月 9日 (火)

すごいなぁ。

年長の秋頃から来てくれ始めた2年生さんは、当初から、そんな問題がすっと解けるの?!と驚かされることもある一方で、そんなのができるのに、なぜこれができない??と思わされることもしばしばで、凡人の私からすると天才系なんだろうなと思っていました。

今でも、ほとんどの子が苦にしないことで苦労することもあるのですが、どうやらこのところ、じわじわと秘めていたパワーが出てきているようにも感じています。何よりびっくりしたのが、ほぼ例外なくみんな嫌がる2桁×2桁を暗算で考える問題。そもそも、まだ九九も暗記していない段階でするので、本当に大変なのです。(解き方のテクニックなどは教えませんので。)

それを、特に嫌がりもせず解いてくれたなと思っていたところ、おうちの宿題でも、ほとんど頭の中だけで計算して答えを出していたそうで、これまたびっくり。そして、このところ、面倒な計算でも、じっとしているなと思えば、暗算で正解を出すということが増えてきています。それも、かなりの正解率、そこそこの速さなので驚きます。

この1年でどのぐらい変化が見られるか、楽しみです。

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2020年6月 8日 (月)

オフ

昨日は出勤していたので、今日は1日引きこもっていました。
明日からまたどうぞよろしくお願いいたします。

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2020年6月 7日 (日)

もっと知られていたらいいのにな

私は教員志望で教育学部卒なので、大学では必要な科目についてはまあまあ真面目に取り組んだ方なのではないかと思いますが、教室を始めるまで全く知らなかったことがあります。

ですので、世の少なくない大人は知らないのではないかと思うのですが、親御さんがそれを知っているかどうかは結構大事なことなのではないかと感じることでもあります。

それは数の認知の段階について。私自身、教室を始める際にお世話になった先生に教えて頂き、実際に子ども達を見てみると、ああ、ホントだ!と気づけたので、教えて頂いていなければ知らないままだったかもしれません。

子ども達は成長段階として、まず3までの数をパッと見て分かる段階があり、その段階の子に4個のおはじきなどを見せると、「1、2、3、4」とひとつずつ数えなければ4や5が認識できません。しかし、自然と、もしくは積極的に働きかけることで5までの数をパッと見て分かるようになった後、6個のおはじきを見せると、ほとんどの子がまた「1、2、3、4、5、6」と1つずつ数えて確かめます。

自分の小さい頃の記憶はさすがにないので、自分がどんなふうに数を認識したのか分かりませんが、とにかく、5までの数が認識できていない状態の子に10までの学習をさせても、なかなか理解が進みません。最悪の場合は繰り返し練習をして答えを覚えるしかなくなることもあります。
同じように、10までがきちんと認識できない状態で20や100までの数の学習を進めても、なかなか身につかない可能性が高いです。

子どもが分かっているかどうかは、それはそれは本当に簡単に判断できます。おはじきや積み木、サイコロなどをパッと見せてすぐ隠し、数を答えてもらうと、自信がある数は大きな声だとか、ニコニコしながらとか、見ているだけで、ああ、ちゃんとわかっているなと判断がつく一方で、まだあやしい数になると、「5?」のように尋ねてくるような答え方になったり、声が小さくなったり、自信がない表情になったりします。
そういうときは、大きな声で自信をもって答えられるようになるまで、何かを見せて答えさせるということをすればいいだけですので、おうちで取り組むことも決して難しくはありません。

教室に来てくださっている方であれば、私が確認させて頂けるのでよいのですが、何かの参考にして頂ける方もいるかもしれませんので、改めて書かせて頂きました。

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2020年6月 6日 (土)

今日もみんながんばりました。

今年度、土曜はなぜかレッスンに来てくれる子のほとんどが1,2年生さんという時間割になり、春からの新人さんもいるので、まだここでのレッスンに慣れていない子もいます。
多くの教室では、先生がやり方を教えてくれて、その通りに「再現」するとか、ちょっとわからなければ、すぐ助けてくれるとか、自信がなくて先生の顔を見たら合っているかどうか推測できたりとかいうことがあるのではと思いますが、うちではその全てを原則としてしないので、よその教室や塾などに行ったことがある子は、その感覚に慣れるまで、私も普段以上に神経を使うこともあります。

子どもの性格によっては少しでも自信がないと答えが書けない、間違った答えを絶対書きたくないというような子もいますので、そういう子を最初から突き放すと、学ぶこと自体から逃げ出してしまうかもしれませんし、かといって、自分で考えて分かったという経験からしか、本当の嬉しさや楽しさは感じてもらえないので、どこまで粘ってがんばってもらうか、その見極めは、子どもとの関係ができるまでなかなか難しいときもあるのです。

それでも、どの子もここでのレッスンや、私に慣れてきてくれたのかなと思えるようになってきて、ちょっとホッとしています。
慣らし登校とはいえ、学校が再開されて1週間。通常のレッスンに戻ってからも1週間です。
今のところ、みんな元気に来てくれていていますので、今後もこれが続いていくことを願っています。

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2020年6月 5日 (金)

よかった~。

本当なら3月から通ってくれることになっていた新2年生さんが、体験の後もう1回レッスンをさせてもらった後お休みに突入してしまい、その間はおうちで学習を進めてもらっていたものの、休校も長くなり、だんだんとおうちでの集中力が落ちているというお話を伺っていた子がいます。

その子と、久々のレッスンだったので、今日は時間を調整してマンツーマンで様子を見せてもらうことにしました。もともと算数でやや苦戦しているということで来てくれることになったので、1年生のおさらいからしていたのですが、お休みを挟んでしまったのでどうかなと、ちょっと心配していたものの、お休み前にはかなり苦労していた点つなぎがかなりスムーズにできるようになっていて、まず感激。見えない積み木の数を考える問題はおうちでは初め、意味がわからず困っていたそうですが、それもすんなりできるようになっていました。

また、数の認識も、2か月ほど前に比べると随分スムーズになっていて、この2か月、おうちで随分頑張ってくれたんだなということが分かりました。
この調子で着実に力をつけていってくれるといいなと思います。

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2020年6月 4日 (木)

久しぶりの顔

4月半ば以降お休みだった子達が久しぶりに元気な顔を見せてくれました。
同じマンションに住むお友達同士。もちろん親御さんもよくご存知ながらも、これまではお隣同士だった席を間に一つ机を挟んでのレッスン。
久しぶりの上に、学校も少しずつ始まって、まだペースもつかめず、疲れている子もいるので、さてどうなるかしらと心配していましたが、この子達は元気いっぱい。お休み前とほぼ変わらぬ感じでレッスンに取り組んでくれて、ほっとしました。

随分できるようになったものの、数に対してちょっと抵抗がある印象の子は、絵を描いたりするのが好きなのは知っていましたが、びっくりするほど上手に定規が使えることを知り、感動しました。小さい子達は定規をうまく押さえられずに線が歪んでしまったりすることも珍しくなく、押さえ方を見せたり、声掛けをしたりすることも多いのですが、今日の子は何にも言わなくてもスイスイ引いていて、感心しました。

定規が上手に使えるというのは、手先が器用ということでもあると思いますし、それは頭を働かせる上でも大事なことですので、数はちょっと苦手でも形などは得意かもしれないなと、これからの楽しみが増えました。

明日も子ども達が元気な顔を見せてくれますように。

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2020年6月 3日 (水)

新人さん

今日はお馴染みの子達のほかに、3月に体験に来てくれたものの、休園、緊急事態宣言と続いてしまったため、レッスンのスタートを待って頂いていた年長さんとのレッスンがありました。体験に来てもらったときに会ったっきりでしたので、覚えてくれているかな?緊張するかな?と思っていたのですが、人見知りをしないタイプなのか、覚えていてくれたのか、終始色々おしゃべりをしながら、楽しそうにレッスンに取り組んでくれました。
本当に楽しそうだったので、この笑顔が少しでも長く続いていくよう、私もしっかりがんばらなくてはと思います。

3月以降、久しぶりにご兄弟以外での1対2のレッスンが再開していますが、今はまだ席を離して座ってもらい、必要に応じて子どもにも手をアルコール消毒してもらったり、私がマスクだけでなくフェイスガードをしたりしつつのレッスンです。
このままみんなが感染することなく、元気に過ごしていけることを心から願っています。

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2020年6月 2日 (火)

子ども達も大変

いよいよ学校が再開され、今週来週はまだ慣らし登校とのことですが、さすがにこれだけ長い間学校がお休みの上、自宅にいなくてはいけないという経験をしたことがある子どもはほぼいないでしょうから、先生方も子ども達も未知の体験。おまけに、外で思う存分体を動かす機会が少なかったであろう子ども達が、果たしてどんな状態なのか、頭がきちんと働くのか、時間割に体がついていくのか、本当に心配ですね。

おまけに、宣言解除後、北九州市で何が起きたんだ?と思っていたのですが、報道によると、独自に検査を増やして、その結果、無症状の小学生達の要請判定が複数出ているとのこと。
となると、神戸でももちろんその可能性はあるのでしょうし、無症状でも人に感染させるとなると、今後どう対策をしていいのか悩ましいですよね…。
発熱や咳など何らかの症状があれば学校や仕事を休むということも気を付けられるでしょうけれど、そうでなければ防ぎようがありません。

とにかく、神戸市ではひとまず沈静化したように見える感染者が再び急拡大しないことを願うばかりです。

 

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2020年6月 1日 (月)

6月スタート

今日はレッスンはお休みで、長年使ってとうとう壊れてしまった洗濯機を受け取るべく在宅していました。
実は、震災後、実家を離れたときに買った洗濯機がこれまでずっと全くトラブルなく動き続けてくれていたので、改めて驚きと感謝の念を抱きつつ、お別れしました。

昔の家電は本当に長持ちしましたよね。でも、それではなかなか買い替えてくれないからと、年々短命になっていっているとも聞きます。悲しい話です…。

さて、明日からはいよいよほぼ通常通りのタイムテーブルでのレッスンが再開します。
今週はまだ多少イレギュラーはありますが、みんな元気に来てくれるといいなと思っています。

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