伝わったかな
先日から一緒にレッスンをさせてもらうようになった1年生さんは、ここに来てくれる前にほかの教室に通っていたそうなのですが、その教室では恐らく、その子のことを全くちゃんと見てくれなかったんだろうなと感じる、可哀想な状態になっていました。
自分の頭ではまだ何にも考えていないのに、焦ってすぐ何か答えようとしたり、返事をしたり、答えを書いては消しを繰り返したりしていて、少しでも早くその状態から抜け出してもらいたいと思っています。
それでも、一定期間そんなことを繰り返してきていたのでしょうから、そんなにすぐには変わるものではないでしょう。
まだ小さな子が、私が何か言うたび、すぐ返事をするのですが、その返事は話を聞いて理解した返事ではないなというのはわかるので(うまく説明はできませんが、条件反射で返事だけしている感じは見ていればすぐわかります。)、その子に向かって「今のはわかってないのに返事したよね?そんなに急いで返事しなくていいから。それに、わかってないのにわかったふりしても、そんなのすぐわかるから」と言って、その後も何度も「ゆっくりでいいよ」、「いくらでも待つからちゃんと考えてから答えて」、「はい、ちゃんと聞いて」、「答える前に頭の中で思い浮かべて」と声をかけ続けたところ、反射的に答えようとして踏みとどまり、考えるためのひと呼吸があってから答えてくれるということが何度かありました。
自分で考えるというのがどういうことなのか、そうやって少しずつ感じてくれることで、きっと変わり始めるだろうと思います。
算数が楽しいなと思ってくれる日が少しでも早く訪れるよう、一緒にがんばっていきたいと思います。
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