衝撃を受けた
土曜の出勤前につけていたテレビで私にとってはある意味衝撃的なことを知りました。最後まで見る時間がなかったので録画して出かけましたが、「境界知能」という言葉と、それによって苦しむ方達のドキュメンタリーでした。
初めに出てこられた女性は小学生頃から授業についていけなくなり、一時養護学級に移ったものの、そちらでは学びの困難具合が他の子たちよりずっと軽いということで、また通常のクラスに戻され、その後も色んな苦労をしながら、仕事でもなかなかうまくやれず、いられなくなって転職を繰り返し、何かおかしいと医療機関で知能テストを受けたところ、言語などの面では高い値であるのに、作業に関しては知的障害と診断されはしない、境界知能だとわかったそうです。
子どもの頃から怠けていると思われ続けてこられたそうですが、私が衝撃を受けたのは、お店で4本398円の乾電池と2本328円の乾電池とでどちらが得かがすぐに判断できず、メモを取り出し、328円の足し算も600円と…と4本398円の方が得だと判断するまでに8分の時間を要したそうです。(番組のナレーションによると。)
会話はほぼ普通にしておられたので、まさか?!と、見てただただ驚きました。
確か、自分が子どもの頃には、学校で知能テストを受けていたような気がしますが、その後、なくなったと聞いたことがあります。集団で、子どもの頃に受ける知能検査はどこまで正確に判定できるかはわかりませんが、仮に番組に出ていた女性が早い段階でそのアンバランスさを知らされていたら、もしかすると全く違う人生だったかもしれません。
近年、色々な発達障害が知られるようになり、それに伴って診断がつく子どもや大人も増えてきています。個人的には、診断をしてレッテルを貼り、「この人は○○だからしょうがない」と諦めたり、差別したりすることには否定的ですが、診断がつくことで周囲の理解が得られたり、本人が無用な劣等感を持ったりしなくて済むのであれば、早く診断を受けられた方がいいのではとも思います。(仮に、学習障害だから計算ができずに苦労しているのに、気づかれず、周囲から怒られたり、馬鹿にされたり、自信を失ったりすることは、診断がつけばある程度避けられるのではないかと思うというようなことです。)
まだまだ知らないこと、知らなくてはいけないことがたくさんあるのだろうなと、その番組を見て改めて感じました。
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