« 気になること | トップページ | 衝撃を受けた »

2020年2月15日 (土)

新年度に向けて

年が明けてから、新聞に折り込まれる大量の塾のチラシを眺めつつ、大手さんでもこんなに早くから何度も折り込むぐらい、生徒が集まっていないということなのだなと、少し憂鬱な気持ちになったりもします。
おまけに、以前は高学年以上を対象としていたような塾さんも、軒並み低学年、幼児へと対象を広げていて、それもまた憂鬱さを増します。
その憂鬱さは、本当に小さい子達のことを考えて、小さい子達にとってよい指導をしてくれるのだろうか、高学年、中学生と、幼児、低学年は全くというほど別物なんだけど…という思いから来るものでもあります。

個人的に、特に幼児、低学年の間は、先生が一斉に説明をして、それを真似て問題を解くような勉強をさせる意味はあまりないように思っています。その方法で伸びる子は、奇跡的に授業のペースや難易度が自分にバッチリ合っているか、元々能力が高いのでどんな方法でもよくできる(別の方法であればもっと突き抜ける可能性がある)かがほとんどではないかと。

幼児、低学年期に大事なことは、その子自身がじっくり考えて納得する、理解するということです。考えるのに必要な時間は個人差がありますし、更にいえば、大人が想像しているより遥かに長い時間が必要な場合が少なくありません。
ですが、その時間をたっぷり与えてもらえた子達は、次第に考える時間が短くなっていくことがほとんどです。だからこそ、初めに、それぞれの子のペースに合わせて、しっかり待ってあげなければなりません。

その指導は一斉指導では恐らく不可能です。子どもの数が3、4人だったとしても、決められたカリキュラムがあり、みんなが同じペースで進んでいく形式であれば、恐らく必ず誰か心行くまで考えられずに次に進まざるを得ない子が出てくるはずです。

一人ひとりの反応をきちんと見て、それぞれのペースに合わせて進めていくためには、私は小さい子だと2人が限界、学年が上がっても、きちんと見るとなると3人が限界かなと思っています。

ですから、レッスンの枠全てが埋まってようやく人並み?に暮らせるぐらいなので、年度末が近づいてくると、いつまで続けられるかしらとちょっと弱気になったりもします。
ただ、不思議なことに、もうダメかも…と思うと問い合わせを頂けたり、ご紹介頂けたりすることが、これまでに何度もあって、17年近く続けてこられました。ありがたいことだと思っています。
と、ちょっと話が逸れましたが、来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

もし、ご兄弟やご友人などで新年度からのご入会などをご検討頂いている方がおられましたら、体験レッスンは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

|

« 気になること | トップページ | 衝撃を受けた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 気になること | トップページ | 衝撃を受けた »