気になる記事
今日たまたま目にした記事がとても印象に残りました。
若者の言葉が乱れているというようなことを年長者が口にするのはいつの時代もそうなのだとは思いますが、その記事には新入社員に「9時10分前に集合」と言ったら通じなくて「8時50分に来るのよ」と言ったらようやく理解されたとか、営業先で「お手柔らかに」と言われたら「どうすればあの人は柔らかくなるんでしょうか?」と部下に聞かれたとか、英語のoftenの意味にかかれた「しばしば」の意味がわからないというので「よく~する」と説明したら「よく」はgoodの意味しか知らなかったとか、そういうことが書かれており、その原因としてひとつ大きいと考えられるのが、子ども達の読書量が激減していること、特に小説などを読まなくなっていることだというようなことが書かれていたのです。
もちろん、賛否はあると思いますが、私自身、子どもの頃は物語を読むのが好きで、それが関係あるかどうかわかりませんが、国語で困ったことはありませんでした。
そして、大人になってからも、スマホを持つまではコンスタントに最低でも週1冊は本を読んでいたのですが、スマホを持つようになってから、「本」を読む量が激減した一方、インターネットのニュース記事、雑学記事など、文字はもしかするとそれまで以上に読んでいるのではないかと思うのに、とにかく言葉が出てこない。もちろん、簡単な言葉は出てきますが、少し比喩的な表現だったり、少し難しい言葉であったり、以前であれば普通に使っていたはずの言葉がなかなか出てこないということをしばしば感じるようになりました。
また、日々目にしているインターネットのニュースや、それだけでなく、テレビなどのニュース、番組でしゃべっているアナウンサーさんなどの使う言葉も、誤字脱字が目立ったり、言葉に詰まったり、アナウンサーさんなのに常識的と思えるような言葉の誤用をしていたりという場面に出合うことが増えたようにも感じています。
大人でさえスマホなどに影響を受けているのであれば、子どもはてきめんに影響されるだろうと思いますし、家にテレビやDVD、スマホ、タブレット、ゲーム機などが揃っていれば、当然静かに本を読む機会が減っていても不思議はありません。
きちんと書かれた良質の文章を読むことと、ネットなどどんどん消費されていくような刹那的な記事を読むこととでは、きっと全く得られるもの、身につくものが違うのではないかという気がしてなりません。
もちろん、言葉を知らなくても、何か他に優れたことがあったり、新しい世代はそれでまた新たな世界を作り出していったりするのかもしれませんが、その記事を読みながら不安を感じたのも事実で、自分自身の読書習慣もきちんと見直さねばと思いました。
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