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2019年11月22日 (金)

この差は大きい

教室を始めてから、子ども達にはただ解き方を覚えさせるようなことは一切しなくなったのと同時に、積極的に図を描いてもらったり、こちらが描いた線分や四角などを使って、その子に量の感覚があるかどうか確かめることもよくするようになりました。

小さい頃から来てくれている子達にはそれが当たり前なので、よほど能力的に厳しいとかでなければ、図示したり、与えられた線分の3分の1がどのあたりかとか、1.2倍だったらどのぐらいの長さになるかなど、自然に理解できていることが多いですが、学年が上がってから来てくれた子の中には、全く図示できなかったり、3等分にしようとしているはずなのに、え?そんなところ??と驚くような位置で区切ったりというような状態の子もいました。

そういう感覚が身に付いているかどうかは、学年が上がれば上がるほど、大きな差になるだろうと感じます。
今日のレッスンで、割合の学習をしていたベテランさんが、1500円の120%や9800㎡の40%などを求める問題を解いているときに、黙って見ていると、1500×1.2や9800×0.4をしていたので、もちろんそれでもいいんだけどと前置きした後で、「9800の10%ってすぐわかる?」と尋ねると「980?」というので「それ分かったら簡単じゃない?」というと「ああ」といって980×4の計算をしました。

その子は50%と書かれた問題は問題を見た瞬間、計算も何も書かずに与えられた答えの半分の数を答えていたので、多分いけるだろうと思って10%を尋ねたのですが、小数の計算はミスしやすく、また面倒でもあるので、50%や10%などがすぐわかる子であれば、1500円の120%も1500に300を足すという計算で出すこともできます。
25%が全体の4分の1ということがイメージできる子であれば0.25をかけなくても4で割ればいいわけです。

早くから解き方や公式を覚えさせて反復させるより、小さいうちからしっかり具体物を使って経験したり、図を描いて量の感覚を感じたりすることの方が、後々遥かに大きな力になるだろうと、私は思っています。

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