楽しそう
とてもよくできるのに、じっくり考えることに抵抗を示していた1年生さん。その子の能力であれば、ほんの少しきちんと問題に向き合うだけでできそうなのに、間違いを多発していた嵩の計算問題は、色鉛筆を使って色分けしてもらったところ、一気に楽しくなったようで、間違いがほとんどなくなり、前回の宿題は、おうちで自ら色鉛筆で色分けせずにやってみると言ったそうで、色分けされていないにも関わらず、ほぼパーフェクト。
そして、レッスンは3桁÷1桁の割り算に入ったのですが、その子自身は筆算を使えばとっくにその計算は終わっているはずの内容でもありました。ただ、教室では筆算は暗算で考えられるようになってからしかしませんので、まずは導入で100円玉と10円玉と1円玉を用意し、それを実際に分けてもらいつつ、必要であれば両替をリクエストしてもらって、100円玉2枚なら10円玉何枚渡せばいいか答えてもらってから交換…というようなことをしつつ何問か問題を解いてもらいました。
その後は、計算式だけのプリントになっても、ちょっと詰まったら「100円玉は何枚あるの?」とか「10円にかえたら全部で何枚になる?」などと尋ねると、頭に映像が浮かぶようで、「あ!」といって楽しそうにスイスイ解いていきました。
その感覚が身に付けば、4桁÷1桁も、1000円札を増やせば同じことですし、5桁でも大丈夫。
算数が苦手な子はもちろんですが、算数のセンスがある子こそ、単に計算練習を先取りでやらせるより、具体物が頭にイメージできる状態にしてあげた方がその能力は更にパワーアップするように思います。
この考え方が身に着いた後に筆算をすれば、筆算ではそれぞれの位の数を大きい方から分けていくということもすんなり理解できるでしょうし、位を1つずつ下げていく理由も納得できるだろうと思います。
楽しそうに学ぶその子を見ながら、初めにどう学ぶかは本当に大事だなと、今日もまた感じました。
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