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2019年10月31日 (木)

初めて知りました

今日、Facebookを見ていたら、togetterというまとめサイトで非常に興味深いまとめがありました。
お子さんが「いつも5+3=7と間違えるので、もしやと思って聞いてみたら、数字に色が見えていた」と、恐らくほとんどの方は、は?一体何言ってるの?と思うようなことが書かれていて、仕事柄気になったので見てみました。

共感覚ということ自体初めて知りましたし、5が濃い緑、3が黄色だから黄緑で7って、下に説明されているところを読んでも、どういう頭の働きなのか(脳内で緑と黄色が勝手に混ざった結果黄緑になり、黄緑を見たら7が引き出されるという感じなのか、緑と黄色を混ぜると黄緑になるから7というような論理的思考が伴なっているのかなど)全く想像がつかず、非常に興味をひかれますが、少なくともこの親子さんは同じような感覚を持っておられ、そういう方は世の中に一定割合存在しそうだということに驚きました。

恐らく、これまで出会った子達の中にはいなかったのではないかと思いますが、こういう人がいるという知識は持っておくことでプラスになると思います。特に、自分には全くわからない感覚だからこそ、知らなければ相手を全く理解できず、相手が子どもであればうまく説明もできず、お互い悩むことになるかもしれませんので。

Twitterのつぶやきのまとめですが、もしご興味があれば一度ご覧になってみてください。

https://togetter.com/li/1423197?fbclid=IwAR3Z6pdMfhIjAPxrV3f6F_19uzj-DJmcIV_lGJHoWPHG73FovDuKJTBsx3Q

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2019年10月30日 (水)

レッスンはお休み

今日明日は5週目でレッスンがお休みです。
2学期を迎えるにあたり、レッスンがお休みのときに古い教材などを整理しかけたのですが、それなりの量になり、途中で時間とやる気が切れ、ひとまとめにした状態であっという間にふた月近く経ってしまっていたので、今日はそれをスッキリさせるべく出勤し、ようやく箱詰めまで済ませました。

したいこと、しなくてはいけないことはたくさんあるのですが、元来の不精さに年々磨きがかかっていて、切羽詰まらないと重い腰が上がらず…。
それでも出勤するたび気になっていたことがひとつ片付いて、ちょっとスッキリしました。これでほかのこともやる気が出るといいのですが…。

というわけで、明日も引き続き出勤して、片付けや事務仕事をすることになりそうです。

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2019年10月29日 (火)

よかったよかった

天才系なのにというか、天才系だからというか、能力はありそうなのにどうもつかみどころがなく、その子なりに一所懸命考えているようではあるものの、突拍子もない答えが出てきたり、しばしば予想を超える反応をしてくる1年生さんがいます。
マイペースなのかと思いきや、結構繊細なようで、既に何度も泣かれていたりもして(小さい子達は問題が難しいと感じたり、何か不安感を感じるだけで泣き出してしまうということが少なからずあり、特に男の子は女の子よりよく泣くように感じます。)自分の力不足を思い知らされることも…。

その子と、立方体や直方体の展開図に関する問題をすることになりました。それ以前に、直角かどうか、辺の長さが同じかどうかなどの問題をしたときには、明らかに直角には見えないものでも三角定規を当ててみたり、直角を探しているのに直角ではないところを合わせようとしたりというようなこともあったので、図形に関してはあまり得意ではないのだろうかと、少し心配していました。

特に展開図など空間図形については、持って生まれた能力差があるのは確かで、それは頭がいいかどうかというのと別に、生まれつき頭でイメージできる子とそうではない子がいるのだと感じています。
ですので、イメージできない子の場合は色々実際に見て経験を増やしてもらうことで能力を伸ばしてもらう必要がありますが、さて、この子はどうだろう…と思いつつ取り組んでみてもらったところ、もしかするとこれまで一緒に学習してきた色々な内容の中で一番、何の抵抗もなくすんなり答えを出してくれたのではないかというぐらい、次々に正解していきました。

普段ならできるだけわかりやすい言葉でその子を見て伝えても、思うような反応を返してくれないことも少なくないのですが、その学習に関しては一度言えばすぐ伝わる感じで、中には助けが全く必要ないようなところもありました。
空間図形がイメージできるかどうかは努力だけではどうにもならない部分も大きいだけに、この子のこの反応はとても嬉しいものでした。

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2019年10月28日 (月)

親子、兄弟姉妹

今日はレッスンはお休みで、数十年南米に住んでいる叔父が帰国して祖母に会いにくるとのことで、もしかしたら10年ぶりとかそれ以上のご無沙汰で(平日仕事の日で会えなかったりということも何度かあったので)叔父に会いに行ってきました。

祖母は103歳で、既に数年前に医師にもうそろそろ心臓がと言われていることもあり、海外に住む叔父はこれが最後かもという思いもあったようで、祖母に呼びかける姿はやはり「子ども」で、自分のことをわかってほしいという気持ちがひしひし伝わってきて、こっそりもらい泣きをしてしまいました。

その後も叔父と父、母と話をしていると、これまで感じたことがなかったのですが、叔父の仕草やしゃべり方が叔母に似ているときが度々あって驚きもしました。叔父と叔母、もうひとりの叔父は祖父似で、母と伯父は祖母似なのですが、親子や兄弟、姉妹というのは、いくつになってもどこか似ているものなのだなぁと何か感慨深いものがありました。

よい休日でした。

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2019年10月27日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2019年10月26日 (土)

成長してるなぁ

算数に自信を失っていた3年生さん、もう完全復活したようで、今日のレッスンでは3桁÷1桁の問題を考えてもらっているときに、初めのうち100円玉や10円玉などを目の前に置いたり、絵が描かれているプリントで考えてもらったりした後は、「えっと、100は2個ずつで、10が12個になるから…」などとぶつぶつつぶやきながら次々に正解。

また、割り算の場合、筆算でも上の位からするのがいい理由に気づいてもらいたくて入れてある問題については、全部を1円玉に両替してから分けるという方法は「これは絶対ないわ、めんどくさいもん」などと言って、100円玉のまま分けられるものは分けてしまって、分けられないものは10円玉に、10円玉で分けられないものは1円玉にという両替で考えるのが一番簡単で便利だと迷わず答えてくれました。

その子の中で数が「量」として捉えられてきていることが伝わってきて、私も嬉しくなりました。

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2019年10月25日 (金)

予想を裏切る反応

1年生の5月頃から来てくれている1年生さん。来てくれたときから算数は好きだとのことでしたが、当初は答えを書いてはこちらをチラチラ見てきたり、1問解いてマルをつけてもらうまでは次に進まなかったり、純粋な「算数好き」の子の反応とは違っていました。
じっくり考えることに少し抵抗があるようにも感じたので、まだ1年生だし、今のうちに変わってくれるといいけどなと思いながら、私の顔を見ても答えはわからないということ、1問1問マルをつけてもらわなくても、どんどんやり進んでいいこと、考えるのは時間がかかることなので速くしなくちゃと思わなくていいことなど、折に触れ話してきました。

すると、じわじわ安定感が出てきたような感じがしていたのですが、今回のレッスンではいい意味で予想を裏切る反応を見ることができました。
100までのたす・ひくが一通り終わり、3つの数のたす・ひくをするときのこと。自作の問題なので、3つのうち、前から順に足すと少し計算が面倒だけど、後ろ2つか前と後ろの2つを先に足すと何十ぴったりになって計算が簡単になるようなものを何問か入れておいたり、2回ひき算をするものは、前から順にすると2回繰り下がりの引き算をしなくてはいけないものの、まとめて引くと繰り下がりが出てこないとか、後の数を先に引くと簡単だとかいうものも入れておいたりしました。

そして、たし算は「前から順にたしてもいいけど、何かに気が付いたら簡単にできるのがあるよ」と言っただけ、ひき算は「2回ひき算してもいいけど、違う仕方もあるよ」と言ったぐらいだったのですが、たし算では「あ、ほんまや!こことここたしたら50になる!」とかのように、ぴったりになる組み合わせを次々に見つけ、スイスイ解いていき、ひき算は「これもこれも取ったらいいんやから、あ!70とったらいいんや!」などと、どこの数を見たらいいか、どこからすれば簡単にできるかを次々見つけ、楽しそうに解いていきます。

男の子なのに、なんでもきちんと丁寧にする子だということもあって、いい意味で予想を裏切られる反応に、今後が一層楽しみになりました。

 

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2019年10月24日 (木)

いい意味で予想外

年長の途中から来てくれている子で、1年生になった子がいるのですが、年長の頃はお休みすることも多く、数に対する反応もスローな印象で、点つなぎも少し複雑になると、一気にテンションが下がってやりたくないオーラが前面に出るような子でした。
点つなぎは大事だから、少しずつでもがんばってほしいと何度も伝えたものの、宿題もやったりやらなかったり。ただ、まだ小さい子なので嫌になられるのは一番避けねばならないため、1年生になってからも嫌そうであれば無理はさせない感じで進めてきていました。

学校では20までの足す引くをしているようですが、教室ではもうその辺りは学習済み。ただ、できなくはないものの、まだスラスラという感じではないので、先に進んでいいかどうか迷っていました。
ただ、20までの足す引くはおさらいがてら少しずつしながら、100までの数に進んでみるほうが気分も変わるかもと思い、少し前から100までの数の学習に入りました。

すると、まだ数の学習だからというのもあると思いますが、極めてスムーズに進んでいきます。
関係あるのかどうかわかりませんが、今週のレッスンでは宿題に出ていた、その子にとっては少し難しかったであろう点つなぎも3問ともやってあり、2問は完璧、あとの1問も僅かな間違いだけでした。

あれ?よくできてるなと思いつつ、今回のレッスンでは10が3本と1が5個でいくつ…というような問題の続きで、10が4本と1が15個でとか、10が5本と1が38個でとかいうような問題もやってもらうことになったのですが、「もしわからなかったら助けるから、ちょっと考えてみてくれる?」と言ってプリントを渡したところ、全てノーヒントで全問正解。
それは私にとっていい意味で予想を裏切る出来でした。

もちろん、これが繰り上がりや繰り下がりが関係する計算になってくると、そこまでスムーズにはいかないかもしれませんが、少なくとも今回の様子では、その子の頭の中に10の棒や1の積み木、もしくは、色塗りをした記憶などが思い起こされていたように思いますので、それはとても嬉しいことだなと思います。

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2019年10月23日 (水)

衝撃(笑撃?)のひと言

今日、中学生の子達とレッスンをしていたとき、お月謝袋を返却したからか、中3の女の子が帰り際、おもむろに尋ねてきました。
因みにその子は小5から来てくれて、中学入学後一時ブランクはあったものの、延べ数年に渡って月謝袋でお月謝を持ってきてくれています。
その子が尋ねたのは…。

「先生、お給料みたいなん、どこからもらってるん?」

あまりに予想外で思わず「え?まじ?」と聞き返してしまいました。(苦笑)
その子は私が自分で教室をしているとは思っていなかったそうで、二度びっくり!(笑)

もう17年目に入ったはずなんですが、まだまだがんばりが足りないようですね。(汗)

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2019年10月22日 (火)

引き続きモヤモヤ…。

私はこの仕事で生活をしていますし、今の時代、お金がなければ暮らしていけないこともよくわかっていますが(そして、もちろんあるに越したことはないと思いますが)、自分で教室を始めたときからずっと、この仕事はお金のため、生活のためにしているという感覚はありません。
もし仮に、一生暮らすのに困らないだけのお金があったとしたら、それでもきっとこの仕事を続けるだろうと思います。

ですから、子どもに対して大人の都合であったり、お金儲けの道具的なことをされるのは本当に腹が立ちます。
自分の能力が足りず期待に応えられないということは私もまだまだたくさんありますが、そうではなく、「子供騙し」的な対応で子どもと向き合う塾や教室の話を聞くと、つい怒り覚えてしまいます…。

特に、幼い子達はまだ可能性のかたまりで、大人がどんな風に導いてあげるか、どんな指導をするかはとてもとても重要です。
5までの数がきちんと理解できていなさそうな子に、カリキュラムだからと10までの数の学習をさせることにどんな意味があるのでしょう?
もちろん、小学校に上がってからだと、学校の授業の進度なども関係してきますが、幼児の間はそういうことを気にしなくてもいい貴重な時期なのに、土台ができていないまま上に何かを積もうとするのは本当にやめて頂きたい。
そんな勉強をして、子どもが楽しいと感じられるはずもなく、楽しくもない勉強を就学前からさせる意味がどこにあるのか、私にはよくわかりません。

まだお勉強しなくてもいいような子に対して勉強を教え、それでお金を頂くからには、きちんと子どものことを見てあげてほしい。
そんな当たり前のことさえしてもらえていないように感じるお話をこのところ色々な方から伺って、またモヤモヤしています。

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2019年10月21日 (月)

「ありがとう」

日本代表にとってのラグビーワールドカップは昨日で終わりました。
元々、高校時代、母校は県内では一応強豪校のひとつだったものの、小学生の頃からサッカー好きだった私はあまり見る機会もなく、ルールもろくにわかっていないので、普段ラグビーをテレビでも見ることはほぼありませんでした。

ですが、前回大会を見て、少しルールも分かり、あんなに激しくて痛そうなラグビーが思いのほか紳士的なスポーツだということも知り、何より、ほかのチームスポーツでは突出したスタープレーヤーのような人がいると、それだけである程度なんとかなったりすることもあるのに対し、ラグビーは本当にみんなが力を合わせなければ勝てないスポーツのように感じ、今大会は日本代表を全力応援していました。

もともと私は「応援」するだけなので、普段サッカーで応援しているチームでも、負けたから腹が立つとかいうことはなく、選手ががんばっていれば、どんな結果でも応援を続けるスタンスですが、サッカーファンには少なからず、負けたら酷評したり、文句を言ったりする方もいますし、野球などでもそんな気がします。
勝っても、チームに対して感謝の言葉を聞くことはほとんどないような気がするのですが(特にサッカー日本代表では聞いたことがないような…)、今回のラグビー日本代表の試合は勝っても負けても、みんながお礼を言っているのがとても印象的でした。

それはきっと、血の滲むような辛い練習に耐え、色々な物を犠牲にし、それでも黙々とチームのために努力し、その努力に裏打ちされた確固たる自信から来る言葉には重みがあり、大口をたたく選手は皆無。試合中も敵や審判を欺くような卑怯なプレーはせず、最後まで諦めない。
何をとっても、どんな結果になろうともこの代表選手に対しては称える言葉しか出てきません。

これは日本人の気質に合うスポーツだなと思っていたのですが、ブレイブブロッサムのプレーは海外にも多くのファンを作ったそうですから、やはり本気のがんばりは国を越えて人を感動させるものなのでしょうね。

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2019年10月20日 (日)

オフ

今日は更新お休みします。

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2019年10月19日 (土)

嬉しいな。

ある3年生の男の子は、「算数アレルギー」を発症して、うちに来てくれるようになった子です。
初めのうちは確かに、算数嫌いなんだろうなというのは見て取れました。
ですが、比較的早い段階から変化が見え始め、いつの間にか苦手意識はなくなって、少し自信もついてきたようではありました。

そして、今回のレッスンでおうちの方が、その子が算数が好きと言っていると教えてくれました。
ご両親とも算数、数学は苦手だったそうで、算数が好きというのを聞いて驚いたとおっしゃっていましたが、そういうご両親だと、その子のことを心からすごいと思って褒めてくださるでしょうから、彼もますますやる気になるのではないかと思います。

私にできることは限られていますが、苦手意識が薄らぐとか、できないことで自信をなくしている子に笑顔が戻るとか、そういうお手伝いができるのは本当に嬉しいことです。

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2019年10月18日 (金)

「エア」教具

教室では、特に小さい子たちと新しいことを学習するときには、初めに積み木やタイル、おはじきなど、教具を使うことが多いのですが、そうして学んでいる子たちとは、慣れてくると教具なしでもあるようなやり取りができるようになります。

例えば、今日のレッスンでも、先週から2桁ひく2桁の学習を始めた子が繰り下がりがあるものについて少しもやもやしているようだと感じることがありました。
そこで、実際に積み木は並べずに、台だけを置き、「28取るんだったら、初めにどこのけるんだったっけ?」と尋ねると、少し上を見上げつつ、「25のとこ」と答え、「それであと何を取るんだった?」というと、また頭の中を見るような様子を見せた後「あと3個」と言って、きちんと答えを書きました。
そのやり取りを二、三度したら、どう考えるのだったか迷わなくなったようで、穏やかな顔で問題に取り組み始めたのですが、これは初めに具体物を使っていることで、数を思い浮かべることができるというのが大きいだろうと思います。
そして、きちんと具体物を見て、触って、考えた子達は、具体物がない状態でもそれをイメージさせるような声掛けをすると多くの場合、きちんと話が通じます。
仮にそれで話が通じない場合は、まだ具体物を使っての経験が足りないとも考えられるので、計算の仕方や考え方を説明するのではなく、その子が安心するまで具体物を使って考えてもらうのも大事なのではないかと思います。

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2019年10月17日 (木)

興味津々

今日はキロメートルの学習をする子がいました。
ミリメートル、センチメートル、メートルは実際に定規や巻き尺を使って目で見て確かめてもらうことができますが、キロメートルになるとそれを実感してもらうことが難しく、更には今日それを学習する子はまだ1年生なので、知識や経験もまだ限られていますので、尚更印象に残すのが難しいところでもあるなと思っていました。

小学生で1kmは100mか1000mか迷う子が少なからずいるのは、単に暗記させているというだけでなく、実感しづらいということも関係しているのだろうとは思います。

どうすれば実感してもらえるだろうと長年考えてはいるのですが、仮にタコ糸などを使って実際に1000m測ってみてもらうとなると、糸も大量にいる上に、測っているうちにレッスンが終わってしまうかもしれません。更に言えば、糸なので、測り終わった後絡まって使えなくなるかもしれません。
しかし、糸ではなく、ひもやリボンなどにすると更に嵩張るでしょうし、実際に測って感じてもらうというのは難しい。(やればものすご~く印象には残りそうですが…。)

そこで、どれだけピンとくるかわからないものの、教室から徒歩圏に住んでいる子だったので、教室周辺の地図をプリントアウトし、教室からその子のおうちまでの直線距離を測り、1kmがどのぐらいの長さなのか教室と自分のおうちとの関係で話をしました。

元々算数のセンスがかなりある子なので、言っている意味は通じたようでしたが、それ以上にその子が目を輝かせたのは地図そのもの。
日本地図や世界地図は教室にもはってありますし、これまで目にする機会はあっただろうと思いますが、自分のおうちの近くの地図というのがきっと新鮮だったのでしょう。すごく楽しそうに地図を眺め、1km真っ直ぐ南下したらどのあたりまで行けそうかなどコンパスや定規を使って調べようとしていました。

その地図はその子のおうちの近くということでプリントアウトしたものだったので、そのまま持って帰っていいよというと喜んでくれました。
もちろん、どの子も地図に興味を示すとは限りませんし、小さいうちは意味がぴんとこない子もいるだろうと思いますが、今日のその子には1kmの長さをある程度イメージしてもらうことができたかなと思います。

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2019年10月16日 (水)

「なんでわかるん?」

私はレッスン中に、子ども達に滅多に「わかった?」とは聞かないのですが、時々その言葉を口にするときも、子どもが返す答えではなく、表情や反応を見ています。

今日のあるレッスンで、公立中なのに結構進度が速い中学校の子が、中間考査が終わった途端かなり授業が進んでいて、こちらで先にやっていた以上に授業を受けてしまっている状態でした。
ただ、先生から説明され、ノートを取ったり、プリントの穴埋めをしたりしているだけでは、きちんと理解していないことも少なくないので、習ったらしい範囲の問題を数問、順に解いてみてもらいました。

すると、その単元ではある意味基本中の基本でもある、三角形の2つの内角の和は他のひとつの外角に等しいというところを理解していないようだということがわかりました。
もちろん、その類の問題の多くは、そのことを覚えていなくても、三角形の内角の和が180度で、一直線は180度であるということさえ覚えていれば途中の手間が増えるだけで解くことはできますが、意味さえ理解していれば計算を減らすことができ、間違う確率も減らせますので、理解はしておくに越したことはありません。

その子は数学のセンスはまずまずなので、授業で聞いて理解しきれなかっただけで、きちんと説明すればわかるだろうと思ったのですが、最初の説明では「あ~、うん、だいたい分かったわ」との反応。でも、その子のその反応は絶対本当に理解した状態ではありません。
そこで、更に別の図を描いて説明したところ、「あ~、さっきよりだいぶわかってきた」と。でも表情を見る限り、本当に理解したようには思えませんでした。
そこで更に、紙を使って三角形を作り、その角のうち2つを破り取って移動させて見せ、「こういう意味やけど、これでもわからん?」と尋ねて表情を見ていると、しばらくその紙を見つめ、「ちょっと待ってよ…」と言った後、感触としてはまだ100%ではなさそうでしたが、95%ぐらいは納得したかなという様子で「ああ、そういうことか!」と。

そこで再度問題に戻ってもらったところ、先ほどとは反応が変わり、ぱっと分かるという感じではないものの、明らかに考えているのが伝わってきましたので、ひとまず大丈夫そうだなと「さっきはだいたい分かったって言ったけど分かってなかったもんね」というと「え?なんでわかるん?」と言われました。

子どもによっては表情などで判断がしづらい子も時々いますが、大半の子はきちんと見ていれば大抵判断はつきますので、それを不思議がられても…とは思いますが、きっとそんな風に指導する先生はそう多くないのかもしれないなとも(一度に指導する人数の関係もあるでしょうから)思います。

 

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2019年10月15日 (火)

どうしたら書いてくれるかなぁ。

算数が好きな子、得意な子の多くはこちらが促さなくても自然に手が動き、図を描いたり、色々計算を書いたりしてくれることが多い一方で、何のこだわりなのか、特に女の子になかなか書きたがらない子が見られます。
そういう子には何度も書くように勧めているのですが、何年も通ってくれている子でも未だに相当促さなければ書いてくれない子もいます。

しかし、書かないうちはなかなか答えが出ないものを、どうにかこうにか図などを描いてもらうと、ささっと解けるということも少なくありませんので、そういう経験を繰り返していれば、私の感覚からすると、言われなくても書こうとするようになる気がするのですが、何人かの子達はとにかく頑なです。

その子達の中には、算数のセンスがある子もいるので、どうして書きたくないのか本当に不思議です。
もちろん、書いた方がいい理由も話していますし、書くこともできる子達なだけに(おまけに私に反抗をしているとかでは全くないようなので)どうすればもっと積極的に書いてくれるようになるのか知りたいものです。

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2019年10月14日 (月)

振替レッスン

今日は祝日でしたが、土曜の振替レッスンと体験レッスンがあり出勤していました。
体験レッスンのお子さんはまだ就学前のお子さんだったのですが、他のお教室に行っておられるということで、そちらでどんなことまで学習されているのかなど伺っての体験となりました。

小さい子達とレッスンをさせて頂くと特に感じるのは、まだ就学前にも関わらず、結構がっちりカリキュラムが決まっていて、それに沿って授業が進められるような教室が少なからずあるのは、それでいいんだろうかということです。
もちろん、そのペースにぴったり合うお子さんはいいと思いますが、小さいうちは特に生まれ月のたった数ヶ月の差でも結構大きかったりするようですし、成長速度も個人差がありますから、みんな同じように進めるはずはないように思います。

お勉強ではなく、お絵かきをしたり、折り紙をしたりというようなことであれば、みんな同じ課題をということでもいいのだろうと思いますが、いわゆる「お勉強」に関しては、小さければ小さいほど個人差が大きいのではないかと思います。
ひとりひとりの子どものペースに合わせて、速い子は速く、ゆっくりな子はゆっくり進んでくれるような教室が増えるといいなと思います。

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2019年10月13日 (日)

オフ

台風の甚大な被害を受けられた地域の方も多く、ニュースなどを見ていると胸が痛みます。
生まれてからずっと瀬戸内の神戸に暮らす自分は、台風の甚大な被害を経験したことがありませんので、本当の辛さはわかりませんが、1日でも早く元の生活に戻れますようにと思います。

昨日から気持ちのふさぐ映像を見続けていたので、今日のラグビースコットランド戦は感動して何度も涙してしまいました。

明日は祝日ですが、昨日お休みになった振替や体験レッスンがあります。
今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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2019年10月12日 (土)

台風

結果的にこの辺りはほとんど被害はなかったようですが、朝から暴風波浪警報も出ていましたし、突風が吹けば小さい子であれば飛ばされてしまうかも、お車で来てくださる方はハンドルを取られてしまうかもということで、今日はレッスンをお休みにさせていただきました。

生まれるよりずっと前の台風に匹敵するぐらいの台風とのことで、東海、関東以東では甚大な被害が出ているようで胸が痛みます。
1日も早い復旧を祈っています。

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2019年10月11日 (金)

いつの間にか別人みたいになったな。

今春から来てくれている1年生さんは、初めからとても真面目な子ではあったのですが、まだ1年生になったばかりだというのに、問題の答えを書いては不安そうにこちらを見てきたり、1問ごとに止まってはマルをもらうまで次の問題はやらないとか、いい意味での子どもらしさが感じられなくて少し心配していました。

それが、真面目さはそのままに、気づけば問題を解き始めたら1問ずつ止まったりせず、どんどん自分のペースで解いていくようになり、その表情も集中しているいい顔になっていることに気づきました。
もちろん、それに伴って、安定感も出てきて、問題を解くペースも既に上がってきています。
小さい子の変化はやはり速いですね。

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2019年10月10日 (木)

楽しそう

とてもよくできるのに、じっくり考えることに抵抗を示していた1年生さん。その子の能力であれば、ほんの少しきちんと問題に向き合うだけでできそうなのに、間違いを多発していた嵩の計算問題は、色鉛筆を使って色分けしてもらったところ、一気に楽しくなったようで、間違いがほとんどなくなり、前回の宿題は、おうちで自ら色鉛筆で色分けせずにやってみると言ったそうで、色分けされていないにも関わらず、ほぼパーフェクト。

そして、レッスンは3桁÷1桁の割り算に入ったのですが、その子自身は筆算を使えばとっくにその計算は終わっているはずの内容でもありました。ただ、教室では筆算は暗算で考えられるようになってからしかしませんので、まずは導入で100円玉と10円玉と1円玉を用意し、それを実際に分けてもらいつつ、必要であれば両替をリクエストしてもらって、100円玉2枚なら10円玉何枚渡せばいいか答えてもらってから交換…というようなことをしつつ何問か問題を解いてもらいました。

その後は、計算式だけのプリントになっても、ちょっと詰まったら「100円玉は何枚あるの?」とか「10円にかえたら全部で何枚になる?」などと尋ねると、頭に映像が浮かぶようで、「あ!」といって楽しそうにスイスイ解いていきました。
その感覚が身に付けば、4桁÷1桁も、1000円札を増やせば同じことですし、5桁でも大丈夫。

算数が苦手な子はもちろんですが、算数のセンスがある子こそ、単に計算練習を先取りでやらせるより、具体物が頭にイメージできる状態にしてあげた方がその能力は更にパワーアップするように思います。
この考え方が身に着いた後に筆算をすれば、筆算ではそれぞれの位の数を大きい方から分けていくということもすんなり理解できるでしょうし、位を1つずつ下げていく理由も納得できるだろうと思います。

楽しそうに学ぶその子を見ながら、初めにどう学ぶかは本当に大事だなと、今日もまた感じました。

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2019年10月 9日 (水)

そんなに感動してくれてありがとう。

昨年の冬頃、数学のテストがえらいことになったということでご縁を頂いた中学生。
それまでに塾などに行ったこともあったそうで、そのせいなのか来てくれた初めの頃は、恐らくまだきちんと理解できていないはずでも「う~ん、だいたい分かった」とか「まあまあわかる」とか言うことがあり、表情を見ていると、きちんと腑に落ちていないことはわかるので「イマイチわかってないよね?」などというと、「うん、ちょっとわからん」などと本音を言うこともありました。

ですが、うちの教室では分かったふりはしなくていいということをすぐに理解してくれたようで、その後モヤモヤしているのに「わかった」というようなことはなくなり、その代わり、学校の授業などでモヤモヤしていたことを、その子が理解できるまで説明すると、腑に落ちた瞬間にぱぁっと表情が明るくなり「あ~あ!そういうことか~!!」とかなり大きなリアクションで嬉しそうな声をあげてくれるようになりました。

当初は数学だけだったのですが、先日から国語の文法が分からないから国語も見てほしいとのことで、少し時間を延長して国語もということになりました。その子がえらいのは、自分がどこがわかっていないかということを把握していることと、分からないなりにも先生の授業をきちんと聞いているということで、既習の動詞の活用の種類や活用形などがかなり曖昧なようでしたが、カ変とサ変は覚えるしかないということを説明した後、五段、上一段、下一段の区別もわかっていないとのことだったので、まずは動詞を思いつくまま10ほどあげてもらい、3種類の動詞が最低2つは出たところで、それぞれに「ない」を付けてもらって、「かぁーない」「きぃーない」「ねぇーない」などと音を延ばしながら、ア段、イ段、エ段のどの音になるか確かめていると、「あ、なんかわかってきたぞ」と嬉しそうな表情になりました。

そして、五段活用だと「か、き、く、け、こ」のように活用語尾に5段全部が出てくるのに対し、上一段はイ段、下一段はエ段の音の変形しかないことを紙に書きながら見せていると、「ああ~~あ!!そうか!5つ全部出てくるから五段で、これは上から1段のところ、こっちは下から1段のところしか使わへんから上一、下一なんか!!そういうことか!!!」と超感動した様子でニコニコ笑顔。
「学校の先生の1000倍ぐらいわかったわ!俺もう絶対忘れへん!」とまで言ってくれました。(もちろん、1対1か1対数十人かの違いは大きいですし。)

この子を見ていてすごいなぁと思うのは、きちんと理解できると本当に嬉しそうな気持ちよさそうな言動をすることで、こんな風に学べば、実際忘れにくいだろうなとも思います。
この調子で数学も国語も安定して得点できるようになるといいなと思っています。

 

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2019年10月 8日 (火)

わかったというけれど。

教室では基本的に解き方の説明はしないのですが、中学生などで学校で習ったものなどがわからないような場合には、わからないところを説明する必要があるときがあります。

もちろん、何か簡単な数値に置き換えるなどして、説明なしに気づいてもらえるような問題であればそういう方法も取りますが、設問自体が複雑になっていて、難しいからこそどうすればいいかわからないというような場合は、似たような問題をすぐに提示することができないこともあり、問題を見ながら、どこまではわかって、どこがわからないか、わからないところは説明をしながら表情を見て、分かっていそうであれば先に進めていくことになります。

今日のレッスンでも私立中学に通う子は問題集の発展問題の最後の問題が授業で説明を聞いてもよくわからなかったと言ってきました。
問題を見ると確かにちょっと面倒な問題で、説明しながら表情も確認し、本人も「わかった~」と言ったのですが、その状態だと恐らく少し時間が経つと忘れて解けなくなる可能性が高いと思います。

そういうときは、「分かったと思ってもあとで自分でちゃんと解いておいてね」などと声掛けするようにはしていますが、それでも自らの頭で考えて理解したのとは定着度もスッキリ感も全く違うのだろうと思います。
説明を聞いて分かったと思ったまま、再度自分で考え直しをしなければ、多くの場合少し時間が経てばそのまま忘れてしまって解けなくなるということを、指導する側も子ども自身も自覚していてほしいなと思います。

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2019年10月 7日 (月)

オフ

昨日は出勤していたので今日は引きこもっていました。
朝晩は随分涼しくなってきましたので、皆さまどうぞご自愛ください。

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2019年10月 6日 (日)

オフでしたが。

今日は体験レッスンがあり、お昼から出勤していました。
いらしてくださった保護者の方が、レッスンで使っている素人感丸出しの自作教材や教具を見て、すごいと褒めてくださってびっくりしました。
教具など、電動のこぎりその他が使えれば、もっと自由に色々作れるのに…と思いつつ、今の時点で自分でできるものになっていますし、プリントは機械オンチにも関わらず作っているので市販教材や塾用教材などには明らかに見劣りがするので、褒めて頂いたのも初めてで、恥ずかしながらも嬉しくもありました。

今日のお子さんとはご縁を頂けそうですが、もっとしっかりがんばっていかないといけないなと思うことも相変わらず多く、いつまで経っても学びは続くのだなと思う今日この頃です。

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2019年10月 5日 (土)

どこまでわかるか見極める

この教室を始めて以来、どうすれば子ども自身が気づいて理解してくれるかということを心がけているので、高学年や中学生の子に対してでも、解き方を説明することはほぼせず、何かわからない問題がある場合でも、その子はどこまでは理解できているのか探り、手掛かりを見つけて自力で解けるところに繋げていくよう努めています。

今日のあるレッスンで、これまでにある程度比の学習を済ませた子に、三角形の面積比の問題を考えてもらったところ、分からずに困っていました。その問題は三角形の1つの頂点から線を引いて2つに分けた、片方の底辺は8cm、もう片方は10cmになっている図で、高さが等しいので4:5になるというものだったのですが、底辺がどこで高さがどこか確認した後でもどうもぴんと来ていないようでした。

ということは…と思い、不等辺三角形を1つ描き、1つの頂点を指して、「この三角形の面積を二等分するには、ここからどこに向かって線引いたらいいかわかる?」と尋ねると、ほんの少し考えてからすぐに「ここの真ん中」と頂点の対辺の真ん中だと答えました。
それは分かるんだなということで、続けて「じゃあ、面積が同じになるように4つに分けるんなら、どう線引いたらいいかわかる?」と尋ねると、真ん中を決めた後、それぞれの真ん中に印をして、対辺を四等分する印をつけました。

「それわかるんなら、これわかるはずなんやけど…」と言って再度問題を見てもらったところ、ようやく何か意味がわかったらしく、その後は特に助けなくても問題を解いていくことができました。

できなかった問題を解けるようにするために、私は一切解き方は教えていませんし、どう考えたらいいという説明も前もってはしていません。
その子がわかることが何か確かめ、それだけわかっているならできるはずと導いただけですが、ちゃんと解けるようになりました。

もちろん、ニ等分の仕方がわからなければ、もう少し段階を踏む必要がありますが、その場合は例えば正三角形を二等分、二等辺三角形の頂角からの二等分などができるかどうか確認してから気づいてもらうなどもできるかもしれません。

言葉で説明するのは簡単ですが、説明したものは子どもの頭から簡単に抜けてしまうのも事実です。
ですから、いかに説明を減らし、子ども自身が気づいてくれるかということに努めるのは大事なことなのだと思います。

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2019年10月 4日 (金)

やっぱり…。

小さい頃は波が結構大きかったものの、高学年になってからものすごい安定感を見せ、宿題などもかなりきちんとやってくる子が、どうしてなのかここ3週ほど連続で、宿題はかなり雑、その子ならできるはずのものもとばしてあったり、解いたのに間違いだらけだったり、レッスンでも何かずっとイライラしているような、こちらが声をかけても全く耳に入っていないような、そんな状態が続いていました。

1、2週は運動会の練習などもあって疲れているのかなぁ?と思っていたものの、運動会も終わり、3週連続というのはさすがにちょっと気になるなと、レッスンの終わり、おうちの方がお迎えに来られたときに、その子に「どうしたん?何かあったの?ここ3週ぐらいずっと何かイライラしてるし、調子悪いよね?気になってるんやけど…」と言ったものの何も答えてくれずでした。

しかし、その後、おうちの方から3週間ほど前に学校での悩みを打ち明けられ、それがまだ解決していないようだとのお話を、その子がいないときに伺いました。
どうしたのかなぁ、何かあったのかなぁと思ったタイミングと重なっていて、正直ちょっと驚いてしまいましたが、何か悩み事や心配事があるとこんなにも影響するのだなと痛感しました。

普段よくできる子が不調が続いているときには、そういう面にももっと気を配らなければと(子どもは何も話してくれないかもしれませんが)改めて思いました。

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2019年10月 3日 (木)

あとひと息かな。

年長の頃から来てくれ始めたある1年生さんは、当初から算数はあまり好きではないのかもしれないなと感じていたのですが、ゆっくりながらもコツコツと積み上げてくれているようにも思っています。

年長の頃はお休みすることも多かったのでペースは学校より少し早いぐらいにあたりですが、その子の計算間違いの答えを見ると、よく考えずにいい加減に書いているのではないのだわかって安心することがあります。

例えば、「15-8」の答えを「12」と書いてしまったような場合、ぱっと見たらなんで?と思われる方もおられるかと思いますが、その間違いは教具か何かをイメージしているからこそ起きる間違いでもあるのです。

20までのたす・ひくはタイルや玉などを使って考えるのですが、5、10、15、20と5を重ねていく教具で考える場合、8を取ると、5を取った後、更に3を取るため、上の段は2になります。
その下に5が1段あれば7、2段あれば12なので、5の段の数のところでうっかりしていると考えられます。
今はまだイメージすることとそこから取ることに時間がかかるようですが、もうあとひと息かなぁとも感じています。

そして、その子を見てとても安心したのが、文章問題を読んで「絵を描いてみて」というと、嫌がることなく楽しそうに絵を描いて、そこから答えを出すことには抵抗がないようだということでした。
また、絵を描いた後であれば、「どれはどんな式になるかわかる?」と言っても、身構えることなくすっと考えて式も書いてくれたので、とても嬉しく感じました。

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2019年10月 2日 (水)

見極め

夏休みから来てくれている1年生さんは、学童でお勉強をすることがあるらしく、学校より随分難しいこともやっていたので、これまで習ったことのおさらいから始まったのですが、楽しくて仕方ないらしく、おうちでも毎日行きたいと言っているとも伺い、自らもっと宿題を増やしてほしと言ってきたり、こちらが驚くほどでした。

これまでの内容の多くはやったことがあったり、その子にとっては簡単なことが多かったようで、それもあって楽しく感じていたのではないかと思うのですが、順々に進んで、筆算を使わずに、答えが100までの範囲のたし算をし始めたところ、初めのうちはスイスイ解いていたのが、2桁+1桁で繰り上がりがあるものになって初めて、十の位を繰り上げないまま書いてしまったり、一の位の数を間違えてしまったりということが何度かありました。

学年を考えると、難しく感じても不思議はないところではありますが、間違うとショックを受けてしまったり、やりたくなくなってしまうような子もいますので、今のその子にちょうどよい、ほんの少しぐっと考えれば解ける問題については、モヤモヤを残さず、すっきり消化できた状態になるよう見極めなくてはと思います。

少し負荷がかかる問題を考えて自ら解けたときの気持ちよさを一度経験すると、その後もその状態にならなければ気持ち悪い、分かってスッキリしたいと思ってくれるようになる子がほとんどですが、負荷が大きすぎると嫌になってしまったり、自信をなくしてしまったりすることもあるので、問題の難易度の見極めもとても大事なことだと思っています。

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2019年10月 1日 (火)

変化が見えてきた?

中1の途中から来てくれている私立に通う中2さん。来てくれたときから、絶対数学のセンスはあると感じるものの、本人は全然数学を面白いと思えない様子で、とにかくやり方を覚えて解ければそれでいいという感じでした。

中学受験をしているので、受験算数をテクニックで乗り切ったようなところもあるのだろうと、そもそも、受験塾での算数はじっくり考えて解くほどの時間を与えてもらえないでしょうから、やむを得ないところもあるのはわかるのですが、センスがありそうな上に試験では得点が振るわないようでしたので、なんとかして自分で考えてわかるということを感じてほしいと思い続けていました。

ただ、私もそういう傾向があるので理解はできるのですが、自分がこうだと決めたら人が何を言っても耳を貸さないようなところがあり、興味がなければやろうとしないタイプなので、何度話してもなかなか自分から考えようとしてくれずに数ヶ月が過ぎました。

勉強の仕方を変えようとしてくれないので、成績がぐっと上がるということもなく、この状態でここに通ってもらっていて何か意味があるのだろうかとしばらく思い悩み、数ヶ月前に、お別れになるのも覚悟してそのやり方を変えてくれないのであればここに来てもらっている意味がないということを真剣に伝えました。
その日でお別れになるかもと思ったので、どういう話をしたかもおうちの方にお伝えし、おうちでも話して頂いたところ、辞めずに通ってくれることになり、その後、少しずつではあるものの、自分のしたいこと、習ったことの後追いではなく、学校より先にこちらで少し考えてみてもらうという、本来のこの教室のやり方でレッスンできるようになりました。

恐らく本人はまだ楽しいとか、自分は数学ができるとかいう自覚はないのだろうなとは思うものの、今週のレッスンでもまだ学校で習っておらず、中間考査には範囲に入るかもしれない単元を、全く説明なしにまず考えてもらい、必要であれば最低限の手助けをする形で進めたところ、やはりセンスを感じるのです。
初めてやることなのに、ノーヒントもしくはごくわずかな手がかりだけですぐに理解してしまうのですから、本人がその気になれば絶対にもっともっと数学で得点できるはず。
その方法で試験でいい結果が出れば、それを続けようと思ってくれるのではないかと思いますので、次の中間考査でなんとか結果につながってほしいなと思います。

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