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2019年9月22日 (日)

休日出勤

今日は少し遠方からスポットでレッスンに来てくれている1年生さんのレッスンがあったので午後から出勤していました。
その子は県外在住で、まだ1年生ということもあり、わざわざここまで来て頂くほどのところでもないとお伝えしたものの、それを押してまで来てくれることになったのですが、今通っておられる教室のお話を聞くたび、ちょっとモヤモヤしてしまっています。

最近では就学前、時には幼稚園にさえ通っていない段階から、色々な教室に通わせておられるご家庭もおありのようですが、せっかくそんなに早くから始めるのに、お話を聞くと、単に学校や一般的な塾の指導を前倒しにしているだけなのでは?と思うような教室もあるようです。

例えば、九九を暗記させれば、掛け算がどういうものか理解していなくても答えることができます。極端なことを言えば、「くくはちじゅういち」と覚えているだけで、それが何を意味しているのか何もわかっていなくても、丸暗記すれば答えられるわけです。そして、数字の書き方も覚えさせれば、九九の範囲の掛け算は全て答えられるようにはなるでしょう。
また、たし算やひき算も10までの足す引くの答えを全部覚えてしまえば、後は筆算を教え、書き方を覚えさせれば、2桁でも3桁でももっと大きな数でも、ほとんど答えは出せるようになるでしょう。
単純計算でいえば、その積み上げで掛け算や割り算も書き方のルールを覚えさせてしまえば、それなりに計算できるようになる子は多いでしょうし、単純計算を詰め込むだけであれば前倒しできる範囲も、個人差はあれ、それなりに広げられるのかもしれません。

しかし、子どもの成長段階には、ぱっと見て3までが分かるようになる段階、5までが分かるようになる段階、それを経て、5までの数同士を合成することで10までの数が分かるようになり、次に20まで、100まで…というような段階があります。

ぱっと見て3までが判断できない子は5までの数を実感することは難しいですし、3までがパッと把握できるようになった子も4や5になった途端、1個ずつ数えないとわからないという段階がある子がほとんどです。それでも、その段階があるということをきちんと理解して、ぱっと見て4や5がわかるようになったことを確認した上で10までに進むというようなことを意識してあげなければ、単に答えが出せているだけで、数量感覚は全く伴なっていない場合があるのです。

それを指導者が理解しているかどうか、仮に指導者が理解していなくても保護者の方が理解していて、その指導は自分の子の成長段階に合っていないなどと気づけるかどうかは、小さい子達にとってとても重要なのではないかと思います。

もちろん、私は、小学校がまだまだ遠い時期から、プリントやワークブックに向かってのお勉強はさせなくてもいいのでは…と思っている人間ですので、あくまでも早くからそういうお勉強をさせるのであればという話ですが、その場合、ただ覚えさせるという算数の勉強は先々ほとんど力にならないことが多いように思います。

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