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2019年9月26日 (木)

ハードルを下げる

来てくれたときから、既に学年よりかなり先のことまで勉強していて、計算は速く、どうすれば答えが出せるかのきまりのようなものを見つける能力も高い子がいるのですが、先日来、嵩の学習をしていて、図が描かれているものなどはスイスイ解いていたものの、L、dL、mLを使った計算問題になると、途端にめんどくさそうな、嫌そうな表情になり、普段のその子の計算力から考えるとあり得ないほど間違いを連発していました。

実際にリットルますなどを見てもらって、どのますがいくつ分なのかなどを尋ねても、嫌だと思っているため、なかなか気持ちが問題に向いてくれないようでした。
苦手意識を持たれるのも困りますし、まだ急いでそこを完璧にしなくてはならない学年でもないので、一旦保留にしてほかの学習を進めていたのですが、そろそろ戻ろうと思い、ますなどを見てくれるように言っても聞いてもらえず、絵に表すように勧めても嫌がられていたので、どういう提示をしようかなと考えました。

そして、色鉛筆を渡し、好きな色を3色選んでもらった後、青でL、緑でdL、紫でmLとプリントの上に書いた後、Lにあたる数字は青マルをつけ、dLにあたる数字は緑のマル、mLにあたる数字は紫のマルをつけて見せました。
すると、好きな色を選んだ上に色分けをしていくということで嫌な気持ちより楽しい気持ちが勝ったようで、「あ、これは青、ここ紫や」などと言いながら全てマルを付け終わり、付け終わった後で問題を考え始めてもらったところ、これまでより遥かに前向きに取り組んでくれました。
間違った答えを書いた場合でも、青マル同士を計算したらどうなるの?などと尋ねていけば、正しい答えに気づいてくれて、1枚を全てしっかり解き切ってもらうことができました。

今回、その子にはその方法がうまくいきましたが、もちろんどの子にもそれでうまくいくとは限りません。
それでも、難しい、嫌だと思っている気持ちをどうすれば和らげられるか、問題を見た時点で身構えてしまうような子にはどうすればハードルを下げられるか、そのことはいつも意識していなければと思います。

 

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