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2019年9月 5日 (木)

「あっ!」

子ども達とのレッスンは基本的に説明から入ることはほぼなく、まず問題に向き合ってもらい、反応を見ながら、必要であれば少し言葉かけをするなどの形で進んでいきます。
ですから、この子であればこのぐらいはできるはずと思っていても、その日のコンディションが今ひとつだったり、私の読みが誤っていたりすると、予想していた反応が返ってこないこともあります。

前回から小数の学習に入った2年生さんは、図を見たり、色を塗ったりしながら、0.1は1を10個に分けたもの、0.01は1を100個に分けたものということをまず体感で理解してもらおうとしたのですが、リットルますとデシリットルますの図を見ながら、0.1Lや1.25Lなど色を塗ってもらう問題で、小数第2位までの問題になると全く頓珍漢な色塗りをしようとしていました。

その子は賢い子なので、何問か解いてルールなどに気づいてしまえば、後は機械的に処理してしまうようなところもあり、ひとつ見本があればそれを真似て解いてしまう場合もあるので、その前段階ではすんなりできていたのが突然おかしくなったのは、実は元々意味を理解していたのではなく、ひとつだけ描かれていた例を見て真似ただけだったのかもしれないと思いました。

その日はもう終わる時間が来たので、今回に持ち越していたのですが、ほかの問題から始めたところすんなり解けていたので、これなら大丈夫かなと、前回全くできなかったプリントを再度出してみました。

しかし、なぜかやはりダメ。前回と同じような塗り方をしようとします。そこで、それより少し簡単なものを1枚やってみてもらったところ、それはすんなりクリアして、もう一度先ほどのプリントを出したところ、前回から躓いていた1問目を見た瞬間に「あっ!」と言って表情がパッと明るくなり、一気に全問クリアしてくれました。

もちろん、基本の内容なので教えて塗ってもらうことは簡単ですが、教えた場合、「あっ!」という反応が返ってくることはありませんし、子ども自身、気づいたことによる快感は得られません。
一般に、自分で気づいたことは、人から教えられたことより大きな力になりますし、記憶にも残りやすいですから、そんな瞬間を少しでも多く子ども達に経験してもらいたいと思っています。

 

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