興味があればそこに気がいく
個人的に、算数が嫌いな子に算数を好きになってもらうということができる自信はありません。
算数に限らず、何か嫌いなものを好きにさせるというのは、多くの場合無理だろうと思います。
もちろん、絶対ないとは言いませんし、例えば食べず嫌いだったものを食べたら美味しかったというような場合は変わるでしょうし、歳と共に子どもの頃は嫌いだったものが大きくなったら好きになったというようなこともあるでしょう。
でも、理屈のない「嫌い」はそう簡単に変えられないだろうと思うのです。
例えば、算数が嫌いの理由が「できないから」であれば、できるようになれば好きになるかもしれませんが、過去に算数、数学がかなりよくできるにも関わらず、ずっと算数、数学が嫌いと言っていた子の場合、それを好きに変えるのは無理だと思われました。
また、勉強に限らず、その子が好きなこと、楽しいと思えることであれば、多くの子ががんばれるんだろうとも思います。
実は、最近来てくれるようになった子の中に、ファッションやメイクなど、美に関することにそれはそれは相当興味がある(私と比べたら100倍ぐらいかも…(汗))子がいます。その子に先日、「先生のアイラインの引き方めちゃくちゃうまい」と言われ、動揺しました。
そこそこ長くこういう仕事をしていますが、そんなことを言われたのは生まれて初めてですし、そもそも、子どもからでなく大人からでも言われたことはありません。
というか…私のアイラインは片目2秒ぐらいで本当にラインを引いてるだけですから、誰かに褒められるとかそんな意識は皆無で、むしろそんなところ見られていたのかと恥ずかしくなったほどでした。
でも、その子は興味があるから見えるんでしょう。(といっても本当に全く上手でも何でもないので、その子の眼力は発展途上なのかもしれませんが。)そういう「興味があるから気づく」ということは勉強でも何でも言えることなのではないかと思います。
であれば、好きにさせるのは無理でも、少しでも興味を持たせられれば、苦手なことでも向き合おうという気持ちになれるのかもしれません。
つまらなそうに勉強している子がいたら、どうすれば少しでも興味を持たせることができるかを、より一層考えていかなくてはと思います。
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