興味深い
まだ自分の生活の中で10を超える数に慣れ親しんでいないぐらいの時期の子達とレッスンをしていると、しばしばそこで苦労する子が多い学習のひとつに10や100を10個以上集めた数がいくつになるかというものがあります。
例えば、230は10がいくつ分かというような問題で、年長さんや1年生さんの中に、5個分とか50個分とか答えてしまうようなことが起こります。
自分の子どもの頃の微かな記憶で、1から順に数を数えていても、100の次に101、102とすんなりいかず、100の次は200になってしまったり、110までは数えられても、111ではなく120になってしまったりしていた時期があった気がするのですが、お金を使う機会もまだ少ない子にとって、100を超えてくると途端に難しくなってしまう段階があるのかもしれないなと思います。
230を10が5個と答える子は、30は10が3個分というのはわかるのですが、10が20個というイメージがまだ難しいのだろうと思います。それで2と3を合わせて答えてしまう。また、50個と答える子は200が10何個分かをがんばって考え、20個と分かった後、それに「30」を足してしまうのだろうと思います。
これも慣れてしまえば何ということはないのですが、まだ生活の中でそういう数に触れる機会が少ない子達にはとても難しいものなのかもしれません。
タイルやドットを見せても、数が多くなるとやはりイメージしづらくなってきますので、教室ではイメージが苦手そうな子には積極的にお金を使って考えてもらうようにしています。
実際に10円玉や100円玉を使って交換したりすることで、分からなくなった場合、丸に10とか100とか書けば、10円玉や100円玉のイメージにつながりますので、考えやすくなる子も多いように感じます。
数が大きくなってきて、計算などでお子さんが苦労しているような場合、筆算などで計算の答えを出せるようにしてしまうのではなく、1円玉、10円玉、100円玉、1000円札などをたくさん用意して、それを使いながら考えてもらうのもひとつの方法ではないかと思います。
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