久方ぶりのショック
教室の子達の多くは、私が怒ると半端なく怖いということを知っているのですが、特に女の子の場合、実際に怒られるようなことをしていたとしても、怒られたということに対して反発したり、そのことをいつまでも忘れずに覚えていたり、性格によっては委縮したりしてしまうこともあるので、きつく怒ると逆効果になるだろうと判断した場合はやんわり言うにとどめることもあり(もちろん、性格などによっては男の子に対してもそういう配慮はしますが)、中には私が怖いと感じていない子もいるようです。
それでも、この教室では私は真剣に子ども達に向き合っているつもりですし、それぞれの子にとってよいと思うことは、たとえ自分が嫌われようとも譲るつもりはないという気持ちでレッスンをしていますので、そのことは子ども達は感じてくれているものだと思っていました。
もちろん、過去には何人か、その思いが伝えられず(もちろん私の力不足なのですが)お別れすることになった子もいますが、ここ何年もそういう、思いが伝わっていなかったのか…というショックは幸い受けずに来られていたように思います。
しかし、今日は久方ぶりにかなりの打撃が。(苦笑)
多分怒るとへそを曲げてやる気をなくすタイプだというのは、普段の学校の話その他を聞いていたり、態度を見ていて感じていたので、これまでやんわりとしか注意してこなかった子がいます。それでも私はいつもその子にとってよいと思うことを言葉にして伝え、真剣に向き合っているつもりだったのですが、実は私は「怒らないから怖くない」という位置づけをされて、だから何度注意しても言うことを聞かずにいたのだということがわかりました。私はその子がそんな基準で人を判断する子とは思っていなかったので、かなり驚きました。
小さい子ではないので、ついうっかりそれを言ってしまい、私がいつもとは違う空気を醸し出したことに気づいたその子は必死で言い訳をしていましたが、そうか、何にも伝わってなかったのか…ととても悲しい気持ちになりました。
怒って従わせるのは簡単ですが、それは全く知的ではありませんし、信頼関係が築けるはずもありません。私は教室の子ども達を支配したいわけではありませんから、特に話が通じる高学年や中学生の子に対して、何かをさせるために怒るのは無意味だと思っています。
でも、その子には怒るべきときには手加減なしで怒るべきなのだなと(それはもちろん全くしたいことではありませんが)、そんな悲しい気持ちになった日でした…。
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