気になる笑い方
今日はお休みの子がいたり、体験レッスンがあったりと、少しイレギュラーな日でした。
体験レッスンは1年生さんだったのですが、その子とレッスンをしているときにふと感じたことがありました。
その子は1年生としてはかなりしっかりしていて、恐らく賢いと言われるであろう子だったのですが、問題を考えているときに、うまく表現できないのですが、何かをごまかすような、取り繕うような、作り笑いをすることが何度かありました。
それはその子に限ったことではないので「ふと感じた」わけですが、記憶にある限りそういう笑い方をする子はみんな、答えを書いてはこちらの様子を伺ってくる、合っているか間違っているかしきりに尋ねてくる、そもそも自分でじっくり考えていない、そういう傾向がある子だった気がします。
ですので、私の中でそういう笑い方は危険信号のような印象でもあるのですが、今日のレッスンでそれを感じました。
そもそも、知らないことを学ぶのが学習なのだと思いますので、できないこと、知らないことは恥ずかしいことではないはずですし、考えることには時間がかかりますから、遅いことも本来は何も恥じる必要はないことなのだと思います。
それでも学校など集団の中で勉強をするとなると、速い子や生まれ持った能力に恵まれている子もいれば、その逆の子もいるわけで、遅いと恥ずかしいとか、間違えるとかっこ悪いとかいう感情を抱いてしまう子も少なくないのでしょう。
そういう環境に身を置いて、じっくり考える機会が持てない子の中に、実際には何も楽しくないはずなのに笑う子がいるのだとすれば、何らかの処世術のようなものなのかもしれません。
ですが、自分でしっかり考えることができている子達にその笑いをされた記憶はありませんし、当初そんな笑いをしていた子でも、自分で考えて自信をもって答えが出せるようになると、自然と無意味な笑いを見せなくなっていくようにも思います。
小さいうちから何かをごまかすように笑うことを覚えるのはなんだか寂しい気持ちになります。是非心からの笑顔が見せられるような学びをしてほしいなと思います。
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