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2019年5月17日 (金)

「簡単!簡単!」

子ども達とレッスンをしていると、感覚としては男の子の方が多いように思いますが、既に知っていることや自分にとって簡単な問題が出てきたときに、やたらと「あ、これ簡単!」とか「簡単!簡単!」とか、何度も何度も繰り返す子がいます。

もちろん、教室ではその子にとって適度に考える必要がある、簡単とはいえない問題に取り組んでもらうことを心がけていますので、その言葉を連呼できるのはほとんどが通ってくれ始めて日が浅い子達ではあるのですが、それでも、それを言う子と言わない子がいて、中でもやたらと大きな声で繰り返しいうタイプの子はちょっと気になります。

その昔、私が教室を始める際にお世話になった先生が言っておられたのですが、自分でしっかり考えて学んでいる子たちにとって、できることを自慢するとか、できない人を馬鹿にするとかいうことはする必要がないそうです。
そのときは、塾講師を辞めた直後だったので、その言葉が今ひとつ実感できず、子どもというものは人より先にできれば自慢したくなりがちなものではないのかなと思ったりもしました。ですが、それは自ら学び取った学習に関しては確かに抱きづらい感情なのかもしれないと、子ども達とのレッスンを通して感じるようになりました。

もちろん、性格の差などもありますので一概にはいませんが、例えば、幼稚園の子が掛け算ができたら自慢するかもしれませんが、3年生が掛け算ができても自慢する子はまずいないでしょう。別の喩えでは、運動が苦手な子が何日も何日も練習してようやく逆上がりができるようになったような場合、自分の努力を自慢することはあるかもしれません。ただ、自分の努力を自慢する場合、ほかの子を馬鹿にするような感情は抱かないでしょう。

つまり、自分にとってふさわしい問題をしっかり考えてクリアした場合、それは特別なことではないので自慢するまでのこともありませんし、自分にとってはとても難しい問題を粘り強く考えて解き切った場合、その達成感や満足感などの快感で、普通はほかの子を馬鹿にするようなネガティブな感情を抱くことはないのだろうと思います。

これも例外はあるのかもしれませんが、指導者側が説明し、それを覚えて演習を繰り返すような勉強をしている子達は、その勉強自体を楽しいと感じづらいため、テストでいい点を取ったら何かご褒美がもらえるとか、テストの点数が悪ければ何か罰が与えられるなど、学習以外のところで賞罰が必要になったりしがちです。

しかし、これは私自身も感じますが、誰かに教えられたわけではなく、自分で考えて気づき、問題が解けたような場合、そのこと自体が脳のご褒美なのだと思います。

ですので、新人さんで「簡単!」と言いたがる子達のことは、注意深く見ていかなくてはと思っています。

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