5月最終日
新年度が始まって2か月、令和が始まって1か月。今日で5月もおしまいですね。
今日は自然学校の5年生さんとその弟さんは別の日に振替になったので、レッスンはいつもよりのんびりムードでした。
5月から来てくれ始めた1年生さんは、今のところ算数が好きなようですが、こちらに来てくれる前に100ぐらいまでの足す・引くはおうちで取り組んでくれていたようで、まだ1年生ですし、10まで、20までは数の基本でとても大事なところでもあるため、20までの数の範囲でおさらいから始めています。
積み木やタイル、玉などを見てもらいながら、数を実際に感じてもらおうとしているのですが、既にしたことがある計算だと、こんな小さい子でも目の前のプリントに絵が描かれているにもかかわらず、それを見ずに答えを思い出そうとすることがあって、その姿を見て、ああ、こうなりがちなんだよなぁ、先取りすると…と思いました。
とはいっても、その子の場合徹底的にやり込んだという感じではないので、「ここ見てね」などと教具や絵を見るよう声掛けをし、時間はかかってもいいから頭で思い浮かべながら考えようねというと、素直にそうしようとしてくれました。
教室を始めるときにお世話になった先生が、人はたとえ大人であっても、先に習ってしまったこと、自分のやり方でやってしまったことを、後から変えようと思ってもなかなかうまくいかないものだとおっしゃっていて、それは多くの場合その通りなのではないかと思います。
簡単な例でいえば、三角形の面積は底辺×高さ÷2で計算できると、何かで読んで覚えた子は、よほどのことがなければ意味を考えることなく、ただ当てはめて計算しようとします。その場合どうしてそれで面積が求められるのか考えるチャンスは失われがちですし、後付けで説明しようとしても、よほど興味がある子以外は、当てはめて計算すれば解けるんでしょ?という感じで、わざわざ説明を聞こうとはしないかもしれません。
ですから、最初に学ぶときというのは、何においても大事なのだろうと思います。
その1年生さんとは、まだその子がやったことがないことを学び始めるときからが、その子にとっての本当の学びになるのかもしれません。
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