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2019年4月27日 (土)

イメージする力

今日のレッスンでのひとこま。
算数にかなり苦手意識をもってしまった状態で通ってくれることになった高学年の子にレッスンの初めに頭の体操的な問題を考えてもらっていました。
来てくれることになったときにおうちの方から伺った話から、学年相当のものより少し簡単なものから始めた方がいいだろうと思い、頭の体操的な教材はその子の学年から考えると少し簡単なものでした。
問題にってはすぐに解けるものもあるのですが、今日は野球の問題。子どもが9人、先生が投げるボールを順に打っていき、全部で43回子どもが打席に立った場合、最後の子は何巡目の何番目かを求めるもので、かわいらしい挿絵も書かれています。
問題の意味がわかっていないわけではないようなのに、43÷9を計算し、4.7となったところで手が止まり、じっと考え込んでいます。
まだ考えるのに時間がかかる(もしくは、自信が持てないとなかなか手が動かない)ので、何をどう考えて困っているのか探ったものの、どうもはっきりしません。

そこで、「もし全部で90回打ったんだったら最後に打った子は何番目の子かわかる?」と尋ねると、少し考えて「9番目」と答えます。それが答えられるのであればと「じゃあ91回打ったら?」と尋ねると、それはすんなり1番目と答えます。
じゃあもうわかっただろうと思ったのですが、また完全にストップ。

苦手意識があるので自信が持てないのかもしれませんが、この問題に関しては、問題の意味さえ分かれば1年生や2年生でも順に数えていけば答えは出せるわけですから、なぜそうしようとしないのかも不思議で(とはいっても、学校ではひたすらに書いていって答えを出すような方法は良しとされないところはあるでしょうから、その影響もあるのかもしれませんが。)「ねえ、これ、そんな難しく考えなくても、子どもが9人いて、先生が投げて順番に打っていってってのを思い浮かべて、数えていっても解けることない?9回で9番目の子、18回で…って。」という感じで声掛けしたものの、自信をもって答えを書くまでにかなり時間がかかりました。

この子の場合、元々算数はあまり好きではなかったのかもしれず、だからなかなか身につかず、歳を重ねる中で苦手意識がどんどん強まったのかもしれませんから、そんなにすぐすぐ劇的に変わるとは思っていませんが、その姿を見ていて改めて感じたのが、算数が得意な子は恐らく、自然と何かを頭に思い浮かべることができるのだろうということです。

教室を始めた頃、算数が好きな低学年の男の子は、文章問題を読みながら楽しそうに笑ったり、時にはツッコミを入れたりしながら、読み終わると同時に答えが出ているということがよくありました。
また、私は空間図形などをイメージするのが苦手ですが、文章問題などでも、難関の中学入試問題などでは問題文の状況設定がイメージできず、どう解けばいいのかお手上げになることがあります。ですが、実際に何かを使ってその状況を再現し、目に見える状態にすれば一気に難易度が下がったりもします。

ですから、算数に限ったことではなく、小さいうちは特に、ぼんやりする時間、自由に何かを空想する時間、読み聞かせをしてもらいながらその状況をイメージする時間など、頭の中で何かイメージする、思い浮かべるという経験をたくさんするのは大事なことなのだろうと思います。

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