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2019年3月16日 (土)

忘れる恐怖

秋の終わり頃から通ってくれている高学年さん。高学年になってから、算数に苦手意識がかなりしっかり出来上がってしまった状態で来てくれることになったので、これまでのおさらいからする必要があり、既にやったことがある、習ったことがあるということばかりを一緒にしてきました。
教室に来てくれる子とそれなりにまとまった期間おさらいをするということはあまりないのですが、特に教室で一緒にしたことをしばらくしておさらいするというのではなく、学校や他の教室、塾などで教わったことの何ができて何ができないかを確かめるおさらいの場合、自分で考えて解ける楽しさを感じてもらい辛いため、なるべく短期間でさらっと終えたいのが本当のところです。
ただ、学年が上がってしまっていると、これまで習ったことの範囲も広く、更に、算数の場合基本がわかっていなければ上に積み上げることが難しい単元も多いので、この子の場合はさらっとではあるものの、およそ3年分ぐらいの範囲をおさらいすることになったため、この数ヶ月はその子が解けて楽しそうにしているところはほとんど見ることができませんでした。
そもそも、本来ならその子自身が考えて解けていたかもしれないものでも、学校などで先に説明をされ、解き方を教えられると、教えられた解き方を忘れたら解けないと思い込んでしまう子も少なくありません。その子も、見ていると、習ったことを思い出そうとして、こうだったかな、いや、こうかな?と迷っているような姿を何度も見ました。
習ったことを覚えて解くという勉強をしている子たちにとっては、忘れてしまえば算数が解けなくなるわけでですから、ある意味死活問題です。
忘れたらどうしよう…と思いながらする勉強は、大抵の場合楽しくはないはずです。
そして、楽しくないから尚更、頭にも残りにくく、身に付きづらいわけです。
ですが、ようやく5年生の内容もほぼひと通りさらい終えたので、今週から6年生の内容に入りました。
その子に初めて、「多分わかると思うから、ちょっとやってみてくれる?」ということができました。そして、何も説明しなくても問題が解けたので、「うん、そうそう。」とマルをつけます。
もしかするとその子にとっては算数で初めて、何も教えられずに自分で考えて解いた問題だったかもしれません。
忘れる恐怖から抜け出して、算数を楽しいと感じてもらえる1年になればいいなと思います。

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