それぞれ違う
自分が当たり前にしていること、意識することもなく普通にしてきたことなどは、ついつい誰もが同じようにするものだと思ってしまうことがあります。
例えば、小さな例でいうと、机の上の消しゴムのカスを集めてゴミ箱に入れる際などに、手を使ってカスを集めるとき、私は手のひら側で集めるのですが、時々、手の甲の側で集める子どもがいます。
見ていると何だか痛そうですし、集めにくそうにも見えるのですが、手の甲派の子に聞くと、手のひらだと滑りが悪いなど、その子なりの理由があります。
そして、今日のレッスンで、1年生の子が定規を使っていたのですが、もちろんまだ使い慣れていないということはあるとは思いますが、なぜか1回机に置くたびに定規が裏返しになり、持ち上げて使おうとするたびに、あれ?という反応をして表にし直すということを何度も繰り返していました。
自分自身の記憶では、使った定規を机に置く際に裏返しに置くという動作が思いつかないので、どういう風に置いているのか気になって観察していたところ、その子は使い終わった後、自然に手首を返していたのです。
ただ、その子にとってはそれが自然な動きのようで、それを見てまた、「しやすさ」の感覚はやっぱり人それぞれなんだなぁと思いました。
その子に関しては、1回1回裏返しになるのは手間だろうと思いますので、様子を見て、今後も変わらないようであれば、置き方か持ち上げ方のどちらかを意識するように促してみようかなとは思います。
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