« どうにかこうにか。 | トップページ | 違いに気づいてほしい »

2019年2月 1日 (金)

作ると気づく

自分で問題を作るようになるまでには気づかなかったこと、全く気にならなかったことが、教材を作っていく中で色々見つかります。
それと同時に、多くの子や大人にとっては暗黙の了解のような状態で理解されているものであっても、そこでひっかかってわからなくなる子というのがきっといるんだろうなという発見もします。

例えば、最近気になったものでは、体積や容積の問題のところで、これまで長く使ってきているワークブックなどに当たり前のように、「図のような水槽があります」などと直方体の図が描かれていて、その図の外側にそれぞれの辺の長さが書かれているのです。
容積を学習する際には「内のり」という言葉が出てきて、容器の内寸だということを理解させる段階があります。
だとすれば、図に描かれた水槽は図の内側に長さが書かれているか、「書かれている長さは内のりです」などの断り書きがあるか、「水槽の板の厚みは考えないものとします」などと書かれているかでなければ、問題を解くことができない子もいるのではないかと思ったのです。

ただ、まだ小学生の段階で「板の厚みがない」という仮定は理解しづらい子もいると思いますので、内側に長さを書くか、内法だと断るかがいいのだろうとは思います。
しかし、多くの問題にはその断り書きがないにも関わらず、ほとんどみんな、疑問を持つことなく、それぞれの長さを掛けて問題を解くのです。

もちろん、中には与えられた数値をただ掛けているだけで、意味を考えていないという子も一定割合いるだろうと思います。(やり方を覚えて解くという勉強をしている子には少なからずいるだろうと思います。)
ですが、意味を理解している子であっても、「先生、これは内側の長さですか?」などの質問を受けたことは一度もなく、私自身もこれまで疑問を持ったことすらありませんでした。

これはあくまでも一例ですが、そういう、「書かないけどわかるでしょ?」的な問題文や図が結構あることに気づくたび、少数ながら、ある意味賢すぎてそこで先に進めなくなる子もいるんだろうなと感じます。

しかし、これがまた難しく、説明のために文章を長くすると、今度はそれで問題を理解できなくなる子も恐らく一定割合いるでしょうから、何をどこまで書き、何を省くのかは本当に難しいなと思います。

|

« どうにかこうにか。 | トップページ | 違いに気づいてほしい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 作ると気づく:

« どうにかこうにか。 | トップページ | 違いに気づいてほしい »