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2019年2月 2日 (土)

違いに気づいてほしい

子ども達とレッスンをしていると、時々、教室で一緒に学習するより先にご家庭などで問題集などを進めておられるということがあります。

学年が上がってから来た子や他塾との掛け持ちなどであれば、はじめに解き方を説明されてしまうのが当たり前になっていて、算数などで自分で考えてわかるという経験が乏しい(もしくはない)ことも珍しくはないので、そういう子達には考えてわかる気持ち良さを実感してもらえるように働きかけていくのですが、そうではなく、勿体無いなぁと感じるのは、幼児の間や1年生になりたての時期に、既に先取りでやり方を真似て問題を解く習慣を身につけさせてしまうことです。

今日のレッスンでも、配当学年を考えると既に1年分ぐらいは先に進んでいる賢い子が、m、cmの長さの学習をしていたときに、「10mになったらキロにするの?」と聞いてきました。
教室ではmをし始めたところで、kmについてはまだ全く触れていませんし、そもそも10mは1kmではありません。
でもその子は、自分はもうkmも知っているんだということを言いたかったのだろうと思います。
「10mが1kmなんだったらしてもいいよ」とだけ答えると、違うの?という表情でこちらを見てきます。
それは、先取りしてもその子の身にはなっていないということでしょう。

ですが、まだ小さい子達にはその勉強では自分の本当の力にはならないよと話しても、先取りし続ける限りなかなか伝わらないという経験を過去に何度もしたことがあります。

まだ小さい子達については、本来、そういう「考えない先取り」さえしなければ、私がいう必要のないことです。
個人的には、本人が楽しくて先に進んでいく、きちんと理解して進んでいくという分には、構わないと思っていますが、そうでないのであれば、なぜそうすれば解けるのかをきちんと理解しながら進めていく方が子どものためだと思うのです。

私にとっては全く違うことなのに、伝わりにくいこともあります。
例えば、1年生の子が2桁×2桁の筆算ができるとします。
ある子は、はじめにこの数字同士をかけて、その答えをここに書き、次にこの数字同士をかけてここに書き…と手順を覚え、それを何度も練習して、掛け算の筆算をスラスラ解けるようになったとします。
別の子は、はじめにこの数字同士をかけるのは何をしているのかを考え、次にこの数字同士をかけるのは一の位の0を省略しているんだななどと気づき、その結果これで答えが出るんだなと理解した上で解けるようになったとします。
解けるようになったというところは同じですし、書いてあるものを見ても同じかもしれません。時には考えずに処理している子の方が速いということもあるでしょう。
でも、前者と後者は全然違うのです。

そして、特にまだ幼いうちは後者のような学びをした方が、後々大きな力になる場合がほとんどです。
考えずにどんどん先取りしている子は学年が上がると頭打ちになることも決して珍しくありません。

大事な子ども達のためにも、本当にその子の力になる学びをしてもらいたいなと思います。

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