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2019年2月20日 (水)

面白い発見

これまで子ども達と一緒にしてきた問題の中で、いくつか多くの子が苦戦するものがあるのですが、そのうちのひとつは、大人からすると一体どこが難しいのかわからないものがあります。

先日書いたかもしれませんが、ある子が絵本を5冊持っていて、お兄ちゃんはその子より13冊多く持っているとすれば、お兄ちゃんが何冊の絵本を持っているか考える問題です。
そして、答えは当然18冊なのですが、年長さんや1年生さんにこの問題をしてもらうと、「13冊」と答えたり、それが違うと言われると、なぜか「8冊」や時には「5冊」など、どんどん正解から遠ざかっていく子がいるのです。
それも、あくまでも私の体感ですが、2~3割ぐらいはすんなり「18冊」と答えられなかったのではないかと思います。

ですから、私の中でもその問題は引っかかる子、できない子が少なからずいるという心づもりをしていますので、まず考えてみてもらってから、できなかった場合は色々やりとりをすることになります。

つい先日その問題を一緒にやった年長さんはやはり13冊、8冊…というような具合に、あれこれ数字をいう割に、18冊という答えは出てきませんでした。
ですので、比べてどれだけ多いという意味がまだはっきり分かっていないのかなと思い、鉛筆などを用意して、2人で比べっこをし、私より3本多く持ってもらったり、比べたら何本多いか答えてもらったりということがスラスラできるようになった後で問題に戻ってもらったのですが、まだダメ。鉛筆と絵本は別物だから、そこが繋がらないのかなと、実際に本棚のところに行って絵本を出してもらいながら考えてもらったものの、どうにもこうにも答えに辿り着きませんでした。

どこで引っかかるのか突き止めきれず、成長段階にまだ合っていないということだろうと(1年生2年生になってそれが解けないままとは思えないので)、ひとまず保留にすることにしました。
しかし、翌週、お家でそんな問題に取り組んでくださったと聞いたので、今回もう一度考えてみてもらうことにしました。

しかし、「忘れた」といって考えることに難色を示し、また違う答えを次々というので、何が理解できていないのか突き止めてみようと思い、その子に、「(問題文に登場している)けんくんは5冊持っているんだけど、○○くん(その子)はけんくんより1冊多く持ってるんだったら、何冊持ってる?」というと、あっさり「6冊」と答えます。
「じゃあ、私はけんくんより6冊多く持ってるんだったら、私は何冊持ってる?」
というと、少し考えて「11冊」と答えます。

あれれ?わかってるよね?と内心思いつつ、「じゃあ、□□くん(その子のお兄ちゃん)はけんくんより10冊多く持ってるんだったら、□□くんは何冊持ってる?」というと、少し考えて「15冊」と答えます。

更に、え?どういうこと??と思いつつも、「じゃあ、お母さんも絵本持ってて、けんくんより11冊多く持ってるんだけど、お母さんは何冊持ってる?」と尋ねたとき、思いがけないことが起こりました。
「11冊?」

私だけでなく、側でやり取りを見ておられたお母さまも思わずびっくり。

「□□くんはけんくんより10冊多く持ってるのよね?お母さんはけんくんより11冊多く持ってるんだったら、□□くんとお母さんはどっちが多く持ってるかわかる?」と尋ねると、「え?お母さん」とこれまたあっさり答えるのですが、「うん、そうよね。なのに、□□くんは15冊で、お母さんは11冊なの?」というと、途端に顔が「むずかしい、いやだ~」という顔になりました。(苦笑)

とりあえず、少なくともこの子は、今の段階では多い数が10までか10を超えるかで何か全く別物になるようだということはわかりました。それは恐らくまだ、10を超えた数に慣れ親しんでいるわけではないということなども関係しているのだろうと思いますが、10冊が11冊になった途端ここまで突然わからなくなることを発見し、興味深く思いました。

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