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2018年12月10日 (月)

「あっ」という瞬間

先日の体験レッスンでのこと。

これまで家庭学習で算数に取り組んでこられたものの、じっくり考えられていないようだということだったのですが、初めましての緊張や教室に勉強に来ているということなどもあってか、その子なりによく集中してがんばってくれていました。

学校ではかけ算を学習しているとのことだったので、かけ算に関係しているあたりで、まだ学校では習っていないであろうことなどをやってもらうことにしました。
その中で、□×6=18のように、四角に何の数が入るか考えてもらう問題をしてもらったところ、まだ学校では7の段はしていないようで、7×□=21を考えるときに、計算用紙にマルを7つ描いてぐるっと囲み、また7つ描いてぐるっと囲みとそれを繰り返し、3回分でマルが21個になったので、□に3を描きました。

何問か先に7×□=49が出てきたのですが、先ほどの21個のマルの続きを描こうとしたときに、その子がおもむろに7つのマル3回分を更にぐるっと囲んで21と描きました。そう描いたものの、普通に4回目を描き始めたので、「そうやって描いてくれていいんやけど、ちょっと聞いてもいい?これで21なんやんね?じゃあ、この答えが6回より多いか少ないか、それかちょうど6回かわかる?」と尋ねてみました。

初めは、いきなり一体何を言っているんだろうというような表情だったのですが、「3回分で21って描いたから、もしかしたらわかるかなと思ったんやけど。」というと、もう一度自分が描いた7個3回分のマルを見つめ、次の瞬間、小さく「あっ!」というのが聞こえました。

私はこの瞬間を見るのがとても好きです。その子は3回で21ということは、突然私が尋ねてきた6回というのがその倍、42になるのだと気づいたのです。気づいた瞬間に咄嗟に小さな声が出たわけです。
気づいた後はもうマルを描かなくても、□に入るのが7だとわかったようで、そのまま答えを書いてくれました。

初めてのレッスンですから、そう尋ねても気づくかどうかは未知数でしたし、もし気づかなければそのままマルを描いて考えてもらうつもりでした。そうすれば解けるのは確かですから、それをしてはいけないという理由はありません。
でも、そうやって解けても、恐らくその子は楽しいなとか気持ちいいなと感じることはなかっただろうと思います。
本当に小さな小さな気づきですが、「あっ!」と思う瞬間を積み重ねることで、考えるのが楽しいな、解けると気持ちいいなと思えるようになっていくのだと思います。

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