今後ますます大切になる力
スマートフォンが普及する前と後とでは、なんだか隔世の感があるぐらいに、「調べる」ということに対しての手間が激減したのではないかと思います。
ただ、今日たまたまTwitterで見かけたのですが、何でも簡単に調べられるようになったからこそ、「検索力」や「判断力」などがより大事になったとも言えるように思います。
今日見かけたのは、何か病気になったときにインターネットで情報を探す場合、インターネットの情報は玉石混交なので、検索の際、病名のほかに「site.ac.jp」という検索ワードを一緒に入れると、大学など信用できる情報だけを検索できるというようなものだったのですが、確かに、何かの病気についてただ病名だけを入れて検索した場合、民間療法や、時にはそれを実践したら命にかかわるような情報などを得てしまう場合もあるだろうと思います。
今のように簡単になんでも検索できるようになる前は、辞書や何かの文献を調べたり、その情報が得られそうな人や機関に問合せをしたりしなければなりませんでしたが、その分、そこから得られる情報はある程度信用できたとも言えるように思います。(もちろん、「トンデモ本」と言われるような、でたらめが書かれているような本もないわけではありませんが。)
ですは、今はわからないと思ったらすぐに調べられるようになった分、何かのキーワードについて調べたいと思っても、キーワードが少ないと膨大な情報があがってきて、その中からどういう情報を選び出すのかは、検索している人の能力にかかっているとも言えるでしょう。
もちろん、どの情報が信じられるものなのかなどの判断も、とても大事になるでしょう。
調べるのが手間だった頃には、たくさんのことを覚えている人は尊敬されたでしょうし、もちろん今でも尊敬はされるかもしれませんが、例えば、歴史の年号を膨大に覚えていても、どの出来事がいつあったか、それはどんな出来事だったかなどは、検索すればあっという間にわかるものがほとんどでしょうから、表面的な知識はどれだけたくさん覚えていても、あまり価値がなくなるでしょう。
その分、ますますしっかり自分で考えて判断する力がより重要になってくるように思います。
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