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2018年11月 8日 (木)

何度でも

つい先日から一緒にレッスンをさせてもらっている3年生さんとのレッスンでのことでした。

これまで特に勉強の習い事はしたことがなく、学校では算数で困ってはいないというお話だったのですが、私自身そうだったように、学校の授業で先生の説明を聞いて、言われた通りにやれば解けるものの、それ以上はつっこんで考えないという状態でこれまで過ごしてきたのだろうという印象で、算数のセンスはありそうなだけに、これまで勿体ないことをしていたのではと思っていました。

ただ、教わってその通りに解くというのが身についてしまうと、そこから更に踏み込んで、自分でわかるまで考えるというのはこちらが何度もそれを求めていかなければ、一朝一夕には変わらないのだろうとも思います。

実際、前回のレッスンで2桁の数や3桁の数を10倍するとどうなるかというのを、単に位がひとつ上がる、後ろに0がひとつつくというような教え方ではなく、まずは同じ数を10段重ねにした足し算の筆算を何問か解いてもらい、その答えを見て、10回足すともとの数の後ろに0がつくということを子ども自身が見つけ、プリントにもそう答えた後、本人も「10回集めたら0がつくんか!」などと言っていたというのに、宿題に出していた「×10」のプリントの答えを全問間違えて持ってきていました。

見ると、例えば53×10=153のように、全て最初の数字が1でその後に掛けられる数が書かれているような答えになっていました。
それを見ただけで、何も考えず、「たしか1をつけたらいいんだったよな」というような感じで(もしくは面倒だったので適当に)答えを書いたということがわかります。

悲しい気持ちになりつつ、その子に「ねえ、なんで10倍したらこの答えになるのか説明してくれる?」と尋ねたところ、「え?10倍だから、ここ(一番上の位)に1をつけました。」と答えました。そこで更に、「いや、そういうことじゃなくて、じゃあ、なんで10倍だとここに1をつけるの?どう考えたのか教えて。」というとだんまり。

簡単な問題は全部やらなくてもいいと伝えて宿題を出していますので、仮に2、3問、ちゃんと考えて10倍すると位がひとつ上がるのだとわかれば、全問正解が当たり前ですし、それがわかれば2、3問でやめてもいいわけです。
それを全問を適当にして全問間違い。手を動かして鉛筆と少しの時間を使ったものの、そのプリントをすることでその子は何も学んでいないわけです。

「自分が何をしているのかもわからないし、なぜ最初に1を書くのかもわからないのに、そんな勉強しても何の役にも立たないよ?時間と鉛筆の芯が無駄になるだけじゃない?それならやらないほうがマシなぐらいじゃない?」

そんな話をして、またひとしきり、やりたくなければ無理にしなくていいし、考える気がないならやっても意味がないというようなことを真剣に伝えましたが、本人が考えてわかる気持ちよさを積み重ねてくれるまでは、まだしばらくこういうことが続くのかもしれないなと思ってもいます。

何か大事なことが伝わるまで、何度でも根気よく話をしていこうと思います。

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