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2018年11月20日 (火)

大人には簡単なことでも。

今日あるレッスンの途中、割合が苦手な子が多いことの理由を新たに感じました。
塾に勤めていた頃から、速さや割合の単元は苦手な子が多く、それはなぜだろうと考えたところ、学校などでは公式と称してそれぞれ3つの式を覚えるように指導されることが多く、どうしてそう計算するのかなどを深く考えることなく公式を暗記した子の多くは、どのときが割り算でどの時が掛け算だったか、割り算のときはどちらをどちらで割るのだったかが混乱してしまうのだろうと思い当たりました。/

それとは別に、割合の中でも定価、売値、利益などに関わる問題はやはり苦手とする子が多く、それは何かものを仕入れてきていくらかの利益が出るように売値をつけるという感覚が理解できなかったり、買い物をすること自体にまだあまり馴染みがなかったりということが原因のひとつなのだろうと思ってきました。

もちろんそれらも理由であるとは思うのですが、今日のレッスン中、そうか、そもそも「割合」という考え方自体がぴんと来ていないということがあるのかも!と感じた出来事がありました。

3兄弟それぞれの貯金額が兄2700円、私1800円、弟1500円で、その後、みんなが500円ずつ使ったら、兄の貯金額の割合は使う前に比べて大きくなるか、小さくなるかという問題があったのですが、使う前の兄は全体の9/20(45%)で、500円使った後は22/45になるので、多くなります。

大人であれば全体に占める割合と言われればすぐに意味は分かるかと思いますが、その子はしばらく考えた後、少なくなると答えたので、どう考えたか尋ねたところ説明ができません。
恐らく、2700円だったのが2200円になったのだから、多くなったという感覚がぴんと来ないのではないかと、その子の反応から感じたので、ちょっと大袈裟なたとえ話をしてみました。

「私らにとっては1万円って言ったら結構大きなお金やん?1万円お買い物したら、色々買えそうでしょ?でも、アラブの石油王とか、自家用ジェット機とか持っているようなものすごいお金持ちの人いるやん?そういう人にとったら、1万円ぐらいは私らにとったら1円使ったぐらいとか、使ったうちに入らないぐらいの感じなの、なんとなくわかる?そういう人にとったら、私らの1万円は1億円ぐらいとかと同じぐらいの感じかもしれへん。私らにとっての1万円と億万長者にとっての1億円は同じぐらいの割合かもってことなんやけど、なんとなくわかる?」

そんな話をしたところ、先ほどの問題をもう一度見直し、正しい答えを書いた後も、何か少し意味がわかったというか、もやもやが晴れたというか、そんな感じでその後の問題も考えられるようになったようでした。

想像できないことは考えられないのは大人でも同じですから、まだ経験の少ない子どもにとっては、大人は忘れてしまった難しさが色々あるのだろうと思います。
その時々にちょうどいいサポートや手助けができるといいなと思います。

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