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2018年9月20日 (木)

覚えることと覚えなくてもいいこと

子ども達とレッスンをしているとき、「覚えてね」ということは極めて少ないのですが、いくら算数であっても何も覚えなくていいわけではなく、計算のきまりであったり、図形の名前であったり、覚えなければどうにもならないものもあります。
「教えない」ということを重視するあまり、どこまでが「覚えた方がいいこと」なのか、私自身判断に迷うこともあります。

例えば、教室で掛け算の学習をする際には、まず足したり引いたり倍にしたりなど、色々な考え方で答えを出せるようにした後に九九に触れる流れですので、ほとんどの子は九九の暗唱ができなくても、掛け算の答えは出せる状態になっている段階があります。
掛け算の答えが出せるのであれば、九九は覚えなくてもいいと言えなくもありませんが、九九に関してはその後使う頻度がかなり高いので、暗唱しておく方が便利だと言えると思います。

それと同じように考えると、足し算や引き算の答えもある程度は覚えておく方が便利ということなのだろうと思います。
どこまでという範囲はやや悩むところではありますが、筆算をする場合であれば和が20未満、差は20未満の数から1桁の数を引くという感じでしょうか。
少なくとも、10までの数についてはぱっと計算ができるのが便利だろうとは思います。

就学前の子達などのレッスンでは、積み木やおはじきなどを使いながら、3と3で6、4と4で8、5と5で10、3と4で7、3と3と3で9…などのような数の合成をぱっと答えられるようになるまですることが多いのですが、この辺りは機械的に覚えさせるのではなく、実感を伴いつつ、頭の中で何かイメージが浮かぶような状態ですぐに答えが出るようになるのがいいのだろうと思います。

ですが、当然何もかも覚える必要などありませんし、例えば、3と3は6とすぐ答えられても3と4になるとほとんどの子が少し考え込む段階があり、もし3と4で7というのがすんなり出ないようであれば、3と3より1多いと考えられれば良いのだと思います。

そういう意味でやはり、何をどこまで覚えたほうがいいかの判断は難しいかもしれません。

特に気をつけて頂きたいのは、算数が苦手、好きではないのでは?と感じるお子さんに対して、少しでもできるようになってほしいと、機械的に反復させ、実感を伴わない状態で答えを暗記するような勉強をさせるということです。苦手な子はイメージがわきづらいから苦手という場合が多いので、10や20までの段階さえ、イメージを伴わないのに無理に覚えさせると、その後数が大きくなってもずっとそれを続けなければならなくなるかもしれず、そうなればますます算数が苦手、キライになってしまうだろうと思います。
苦手な子であれば尚更、イメージを伴うよう、ものを使ったり、絵を描いたりしながら、本人がきちんと理解した状態で基礎を作ることがとても大事なのではないかと思います。

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