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2018年9月 5日 (水)

意識してみてほしいこと

子ども達とレッスンをしていると、特に一緒にレッスンするようになって日が浅い子の中に、答えを言ってはこちらの顔を見、反応がないとまた違う答えをいうというような、少なくとも答えを自分で考えようとする気がない様子を見せる子がいます。
例えば、足し算の答えを書く前に「5?6?7?」というような感じで、どれがあっているのかこちらの反応で答えを選ぼうとするような状態です。

このように大っぴらに次々適当に答えを言ってみるというのはまだ幼い子に多いですが、学年が上がってくると、口に出さなくても、とりあえずまず何か答えを書いてみて、ちらっとこちらの表情を見、反応がないと消して別の答えを書いてからまたこちらを見るというようなことを繰り返す子もいます。

そういう子達は、そうすれば正しい答えがわかるという経験をしたことがあるのだろうと思います。
実際、そういう子達に対して私が、答えが合っていても表情を変えずに様子を見るというようなことをすると、合っている答えを消して他の答えに書き直したりします。書き直すたび私の顔を見て、表情が変わらないのでまた消して違う答えを書きということを繰り返し、そのうち書く答えを思いつかなくなって、わからないと言い出すか、それまでに書いた答えのどれかを「○○じゃないの?」と聞いてきたりします。

意地悪かもしれませんが、そういう子達には「合ってるとも間違ってるとも言ってないのになんで消したの?」と尋ねたり、「私の顔見ても答えはわからないよ」と言ったりすることを繰り返し、そのうち、この人にはこの手は使えないと子ども自身が諦めて、そこでようやく顔つきが変わって問題に向き合いはじめるということは少なからずあります。

子ども達の多くは色々な意味で大人が思うよりずっと賢いのだと私は思っています。
そして、例えば、算数が楽しくない、めんどくさいと思っているような場合、一所懸命考えるのが面倒なので、大人の表情を見て答えを探り、それでマルがもらえるなら、その方が楽ですから、その方法を選ぶ子が少なくないのだろうと思います。
そして、その方法が通じる大人が少なからず(もしくはかなり大勢)いるということなのだろうとも思っています。

子ども自身に考えさせようと思われるのであれば、よく考えずに答えを書いたと感じられるようなときにはたとえ答えが合っていても表情に出さないようにするというのも時には大事になってくるのではないかと思います。
あまり考えていないようなのに、書いた答えを「違ってるよ」などと指摘すれば、またあまり考えずに別の答えを書き、何か言ってくれるのを待つ子もいるだろうと思います。それを癖付けしてしまうと、子ども自身が考えて解くということからだんだん遠ざかっていくことにもなりかねません。

ご家庭での学習の際にも意識してみて頂けたらなと思います。

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