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2018年9月26日 (水)

評価

今日は小学校の高学年のときに一緒にレッスンをさせてもらっていた、現在中2になった子とそのお母さんが来てくれました。
近況を伺いながら、色々なお話をしたのですが、最近のテストも持って来てくれていて、それらを見せてもらったりもして、現在のお困りごとなどを伺っていました。

数学のテストを見せてもらったところ、問題数も多い上に余白が少なく、かつ、計算用紙はくれないという状況でテストを受けねばならなかったそうで、もし自分が中学生だったとしたら、見た目で難しく感じるだろうし、時間内に解き切ろうと思ったら焦りそうだな、どこかで詰まったら最後まで解けないかもしれないななどと感じました。

最近のテストでは単に点数をつけるだけでなく、計算と図形などのそれぞれの点数を分けたり、計算処理だけで解けるようなものの得点と思考力が必要なものの得点とを分けたりして、何が得意で何が苦手かわかりやすくしてあるようなことも多いようです。
その子が持ってきたテストでも、処理と思考とで配点がほぼ半々になっていて、それぞれに点数がつけられていたのですが、テストのつくりが前半の半分が処理系の問題、後半の半分がいわゆる応用問題という感じのつくりになっており、その子は後半で点数が取れていなかったため、「思考力が弱い」と親子とも思ってしまったようでした。

しかし、先に書きましたように、そのテストは問題数が多く、順番に解いていったとしたら、数学が得意で50分でも十分全部を解けるというような子以外はみんな、前半のほうが得点が高くなり、後半は解き切れず低くなるだろうと思います。
また、その子であれば、思考力を要する応用問題から解けば、恐らく思考の得点はある程度伸びるはずですが、処理の得点が下がるだろうと思います。であれば、結局テストの合計点としては、前から確実に解いていく方が高い点数になる可能性が高い。

時間制限がある中で本当の意味で「思考力があるかどうか」は測れないように思いますし、その親子さんにもお話ししましたが、例えば問題の配置を、処理系、思考力系、処理系、思考力系と交互に並べるとかすれば、多少はどちらが得意でどちらが苦手かを判断できるかもしれません。
ですが、前半は全部処理系、後半は全部思考力系、問題数が多いので、スピードを要求される。そんなテストでは「思考力」は測れないのではないかと思います。(もちろん、算数・数学のセンスが抜群にある子などは、応用問題でもぱっと閃いてさっさと解いてしまうでしょうから、スピードも思考力もあるということになりますが、初見の問題を時間制限なしで解いて、あれこれ考えて答えを出すことができる子は「思考力」はあると言っていいはずです。それはテストでは測れない力だろうと思います。)

そういうお話をしたところ、お母さまもその子も納得してくれて、少しほっとしたようでしたが、同じようなことで悩んでおられる親子さんもおられるのかもしれないなと思いました。

学校で時間制限のある中でテストをし、それで評価をしなければならないというのは、色々難しいことがあるとは思いますので、学校や先生が悪いというつもりは全くありませんが、テストの点数では測れない能力は確実にあると思っていますので、テストの結果だけで「考える力が弱い」と受け止めてしまうのではなく、本当に考えられていないのかどうか、単に時間が足りなかったのではないかなど、ほかの要素についても振り返ってみるのがいいのではないかと思います。

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