« この頃漠然と感じること | トップページ | 違いに気づいていないのかもしれない。 »

2018年8月 7日 (火)

考えやすくなるかどうか

子ども達とレッスンをする中で、やり方を教える代わりに、色々な考え方や置き換え方を伝えることがあります。
もちろん、考え方や置き換え方も子ども自身がつかみ取ってくれるのが一番なので、待てるものは待ちますが、どうも分かっていなさそうだと感じたり、どうにか考えてはいるもののイメージできていなさそうだと感じたりするようなときには、助け舟を出します。

今日のレッスンでも色々な場面でそんなことがありました。

ひとりは算数が好きではない3年生さん。大きな数の学習に入って数回目のレッスンなのですが、数量感覚が身に付きづらいようで、数が大きくなると尚更苦戦することがあります。
それでもどうにかコツコツがんばってくれていたのですが、数直線の問題で一番左が0、10目盛り目に5000億、20目盛り目に1兆となっているものの1目盛り目が、その子には全く見当がつかない様子でした。

5000億ではなく、5000だったら1目盛りがいくつになるか考えてもらったのですが、どうも拒否反応が出ているようでした。ただ、その子は小さい頃から自分でお買い物をしたりする経験をしているようで、500円玉や1000円札も使ったことがあるようです。
そこで10個で5000円だったら1個いくらになるのかと言って考えてもらったところ、少し時間はかかりましたが、○を10個描き、その横に5000と書いて、しばらく試行錯誤した後、○を2個ずつ囲んで(2つで1000になると気づいたようで)、1個500だとわかってくれました。

別の5年生さんは、ある数に10を掛けるところを間違えて100掛けてしまったので、答えが正しい答えより2070大きくなってしまった場合の正しい答えは何かという問題で、あれこれ声掛けをしても、2070を10で割って207という答えからなかなか抜け出してもらえなかったため、「何かを10個買うつもりが、間違って100個買ったら金額が2070円高くなったんやけど、2070円は何個分のお金なの?」というと、やっと自分の勘違いに気づき、「ああ、90個分か!」と言って、正しい答えを出し直してくれました。

更に、ある6年生さんは受験算数の問題に取り組んでいて、今日は時計の短針と長針の成す角度と時間に関する問題などをしたところ、1分に5.5度ということが分かっても、その先どう解けばいいのかなかなかつながらない様子でした。
9時(短針が長針より270度先にある状態)から時計が動いて、長針が短針より10度先になる時刻を求めるものが出てきたのですが、それ以前の問題で1分に5.5度、分を求めるときには割り切れず、分母が11になるということなどはおおよそ分かったようだったにも関わらず、考え方がまとまらない様子でした。
そこで、「270m先にいる子を追いかけて、後ろの子は1分に5.5mずつ差を縮めるとして、追いついた後更に10m先に行くまでに何分かかるの?」と時計の針ではなく、人間2人が走る問題に変えたところ、急に手が動き出し、あっさり答えを出すことができました。

時計の針の問題はある意味、2人が追いついたり追い越したりする問題と同じですから、イメージしやすいものに置き換えただけで問題の難しさが変わったようでした。

このように、全くイメージできていなさそうな場合は、数値を簡単なものに置き換えるというだけでなく、時には子どもがイメージしやすそうな物事に置き換えてあげるということも有効ではないかと思います。

|

« この頃漠然と感じること | トップページ | 違いに気づいていないのかもしれない。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96750/67031806

この記事へのトラックバック一覧です: 考えやすくなるかどうか:

« この頃漠然と感じること | トップページ | 違いに気づいていないのかもしれない。 »